遙か短文白虎×望美の部屋です。一番上が最新です。
今のとこ、カップリングは譲×望美が断然多いです。
シリアスほのぼのコメディごっちゃまぜ、ネタバレ考慮一切しておりませんのでご注意!
増えてきたので一部その他創作部屋に移動しました。



アルバム




昔のアルバムをリビングに引っ張り出してきたのは持ち主の望美だった。
現代にやってきて日の浅い彼らは興味深そうにそれを眺めていって、ある事に気付いてふと手を止めた。

望美の写っている写真の背後にやたらと眼鏡の少年が写りこんでいる。

・・・気のせいだと思いたい。
気のせいだと思いたいが。

きっと絶対やっぱり気のせいなんかじゃないだろうと、譲以外の八葉は憂鬱な気分になりながらも確信せざるを得なかった。




いつもがいつもなだけに。
ちなみに譲くんと望美ちゃんはふつうに「懐かしいですね」とか言いながら見てると思う。
しかし私の書く譲くんてこんなんばっかだなー(笑)。かっこいい譲くんが書けなくてごめんなさい・・・でも譲くん大好きですよ(いろんな意味を含みつつ)!


譲×望美ED後




「てっきり望美は将臣くんと付き合うもんなんだと思ってたよ」
「何それそうなの?」
「うん。ていうかなんでこんな状況になってんの?」

友人がそういって目線を向けたのは望美の隣。
最近また背が伸びた、すらりと姿勢の良い年下の彼。
その彼ががっちりと望美の腕にしがみついている。

・・・おかしい。何かがおかしい。

「・・・譲くん、あのさー今日はこの子と映画みる約束だから」
「あ、はい。俺の事は気にしないで下さい」

にっこりと笑顔で言われた言葉に残り少ない気力も奪われる。

「ほんと、なんでこんな状況になってんのアンタ?」
「・・・いや、ほんと・・・なんでだろうねぇ・・・」

異世界でちょっと色々あってくっつきました、とも言えず。
望美は友人の追求と通行人の視線から逃れようと、真っ青な空を仰いだ。




譲×望美ED後。望美ちゃんが神子に選ばれずずっと現代にいたらふつーに将臣くんと付き合ってたと思う(将望好きの友達は付き合わずいきなり結婚だと言ってた)。だから譲くんには時空超えたの良かったんだよきっと(笑)


奇跡のような




君は、恋をしたことがあるかい?
誰かに、好きだと言われたことは?

心の底からの愛というものを・・・想像できるだろうか。
この世のほかの誰にも向けられることのない、ただ一人にだけ捧げられる想い。
慈しみ、愛し、ただ一人の人の幸せを願いその笑顔を願う。
この世に生まれ出た瞬間から今日まで生きてきたのはそのただ一人に出会う為の時間だったと。
そしてこれからの自分の全てはその人の為にあるのだと。

そんな、途方もないような想い。
まるで奇跡のような。
この世にありえないみたいな、とても純粋な深い・・・深い愛。

君に、想像できるかな?
そんな想いを、そんな愛を見たんだよ、俺は。すぐ傍で。
大切にしていた妹をあっという間にさらわれた嫉妬も少しは感じたさ。
だけどそんなものどうということはない。
そう思えるほど、そばで見ていてそれは・・・純粋で綺麗で。
幸せそうに笑う妹と、彼を見るのは、とても俺は・・・好きだったよ。

見ているこちらまで幸せな気持ちを分けてもらえるような、そんな二人だったよ。
ずっと・・・みていたかったよ。

・・・だから、彼が消えて。
彼女が笑わなくなって。
とても悲しかった。本当に、とてもね。

だけど彼女が・・・朔が彼に出会わなければ良かったなんて、思えない。
彼が朔を選んだことも、朔と彼が愛し合ったことも、間違いだとは思えない。
たとえそれがどんな結果に終わったとしても。

そのくらい、純粋で、ひたむきで・・・奇跡みたいな恋だった。

君は、恋をしたことがあるかい?
君は今・・・誰かを好き、なのかな。

俺はね、恋をしているよ。
もうこの先これ以上誰かを愛せるとは思えないくらい、好きだよ。
この世でただ一人、その人の為だけに生きられたなら・・・と願ってしまうほど。
好きだよ、大好きだよ。

ずっと彼と彼女をそばで見ていて、羨ましく思っていた。
・・・憧れた。

その奇跡みたいな想いを・・・自分で知ることができて、嬉しい。
本当に、嬉しい。
たとえこの恋がどんな結果に終わったとしても。

俺はね・・・幸せなんだよ。




初の景時さんメイン話です。景時→望美+黒龍×朔。


究極の選択




「ねえ譲くん、いい加減ストー○ーやめない?」
「・・・・・・」
「だってさほらもう恋人同士なんだしさ私が友達と買い物でかけたら いつの間にかついてきてるしさ正直友達もなれてるけどさすがにそれも」
「先輩」
「・・・はい」
「ストー○ーされるのと、いつでもどこでも24時間ずっとくっついていられるのとどっちがいいですか?」

・・・何その究極の選択。




譲は常にストー○ーだと思う(笑)


変化の理由




視線の先にはいつだって、貴女がいた。


「おい有川ーさっきの授業のさー・・・って何みてんだ?」
「なんでもないよ」

譲が教室の窓から校庭を眺めることは実は結構よくあることだった。

「あーいつもの『先輩』かあ」
「うるさいなあ。ノートいらないのか?」
「いるいる!」

クラスメイトを適当にあしらって、譲が視線を戻すとすでにそこには彼女の姿はなく。

「・・・」
「あーその・・・悪かったな有川」
「いいよ別に」

どうせ隣には兄さんがいたんだから。



そんなことがあってから、どれくらいたっただろうか。

「おい有川ー・・・ってまた彼女みてんの?」
「ああ・・・ノートだったら机の中に入ってる」
「そっか、サンキュ」
「たまには自分でちゃんとノートとれよ」
「分かってるって・・・なあ有川」
「なんだよ」
「お前、なんか雰囲気変わったよな。どこがって聞かれるとよくわかんねえんだけど」
「そうか?・・・そうかもな」

確かに、変わったのかもしれない。自分は。

「譲くーーーん!」

そういって、校庭からまっすぐに譲に手を振る望美の満面の笑顔。
それに譲は手を振りかえした。
そう、確かに変わったんだろう・・・何もかも。

「俺、あんなに幸せそうに笑う有川みるのはじめてかも」
「俺も・・・」

そう囁きあうクラスメイトたちの中で、譲にノートを借りた少年は譲の変化の理由に思い当たり、後でからかってやろうとにやりと笑った。




報われない譲くんから報われたよ良かったねな譲くんの変化を書きたくなりました。
幸せそうに笑うのを見るのがはじめて=いかに今まで不憫だったかが分かります(笑)


恋のはじまり




「譲くんて、いつから私のこと好きだったの?」

はれて恋人同士となった彼女が、ある時ふと問いかけた。
幼い頃からずっと、というのは聞いていたが、つい最近になってやっと譲を意識し だした望美にはやはり気になる事だったのだろう。

「そうですね・・・」

遠い記憶をさぐるように、譲はどこか遠くを見つめながら話し出す。

「先輩はもう覚えていないかもしれません・・・。」



あれは先輩が五歳、俺が四歳の頃。
まだあどけない幼女だった先輩がいつものようにままごとをしようと俺を誘いにき ました。
いつもと違っていたのは先輩の手には本物の包丁が握られていたのです。
常々先輩はおもちゃの包丁では葉っぱが切りにくいと嘆いていました。そのためで しょう。
先輩は俺が「危ないよ!」と止めるのもきかず包丁を持って庭の葉っぱをまな板の 上で切りはじめました。
その時の俺の気持ちが分かるでしょうか・・・。
あきらかに危ない手つき!子供の手には大きすぎる包丁!いつまで耐え切れるのか 分からないおもちゃのまな板!
目の前にある危険を前に俺は嫌な汗をだらだらと流しながら息をつめて見守ってい ました。
それまでの先輩の性格から、俺が無理に止めたり取り上げようとすればそれこそ大 惨事になりかねないと判断したからです。
大人を呼びに行ければ良かったのですが、目を離した途端に指をばっさり切り落と してしまうんじゃないか、戻ってくる頃には取り返しのつかないことになっている んじゃないか、という恐怖の為に俺は一歩も動けませんでした。
やがて、俺の母親が買い物から帰って先輩の手から包丁を取り上げるまで、俺の視 線は先輩に釘付けでした。
一時たりとも視線を外すことはできませんでした。
まばたきすら忘れていた為か、 極度の緊張の為か、涙をぼろぼろとこぼしながら、先輩を見つめ続けていました。

そう、おれはこの時さとったのです。

俺がこの人を見守っていないといけない、
少しでも放っておいたらこの人は何をしでかすか分からない・・・!
と。

それからですね、俺が先輩をストーキン・・・意識しはじめたのは。


あれ?先輩、どうかしましたか?なんだか遠い目をしていますよ?




そんな譲くんが大好きです(笑)!


清らかな水




清らかな水が飲める、その幸せ。


戦場においてはわずかな飲み水も尽きれば、 泥水でも飲まずにはいられない。

傷ついた人たちが水を求めて集まる川辺は泥と土と血の匂いでむせかえる。
川辺で息絶える者も後を絶たない。
傷口を洗い流し、敵の返り血を浴びた己を洗い流す。
その中で口にする水はやはりどこか血の味がした。

それでも文句は言えない。

水が飲める。それだけでどんなに幸せなことだろう。

冷たくなって、二度とこんな水すら飲めない死者に比べれば。

だから文句を言った事はない。
何度か腹を壊した事はあったけれど。



水道をひねる。
蛇口からよどみなく流れ始めた水を眺める。
以前は当たり前に感じていたことなのに。

泥水でもなく血の匂いもしない水。

帰ってきたんだ、と思った。

清らかな水に口をつけながら、涙があふれてきた。
どうして泣いているのか、きっと誰にも説明できない。

どろりとした胸のつかえを清めるように、水はただ静かにあふれつづけた。




譲独白。


分かりやすい奴




「有川って実は分かりやすい奴だったんですね」

譲のクラスメートだという少年が言った。

「あ、有川っていっても先輩の事じゃないですよ」

それは分かってる。分かっているが。

「有川が好きな子、幼馴染なんですよね、お隣の」
「知ってるのか」
「有川は何も言わないけど、みてれば分かります」

クラスメートにまで気付かれるほど譲は分かりやすいのか。
・・・分かりやすいよなあ。
なんであれで肝心の本人には全く、これっぽっちも、全然、ちらりとも気付いてもらえないんだ?

「先輩は何か言ってあげたりしないんですか?」
「こういうのは周りがごちゃごちゃ言ったって無駄なんだよ」
「それはそうかもしれないけど・・・って何笑ってんですか」
「いや、別に・・・」
「・・・実は面白がってますね、先輩」

だって面白いじゃあないか。
譲には悪いけど。




弟を可愛がる=からかうってイメージなんですが(笑)。





譲がいつもどうり朝食を作っていると、いきなり抱きつかれた。

ものすごく驚いたけれど、相手が密かに想い続けた相手だとわかって 更に驚いた。

しかも彼女は自分の事が好きだと言うではないか!

どれだけ待ち望んでいた言葉だろう。
あり得ない!こんなのは嘘だ!
夢だ!夢にちがいない!

そう思ったところで、目が覚めた。
譲はちょっとだけ、泣いた。




例のイベントの予知夢のつもりだったりします。
だから泣くな譲!(笑)


少年Yの独白




幼い頃からずっと好きだった彼女と、異世界に飛ばされてしまいました。
最初は驚きましたが、日頃から一番邪魔だと思っていた兄と離ればなれになったので「ラッキーこの隙に先輩と親密になろう!」と前向きに考えました。

ところが。
なんとあろうことか先輩は異世界の「龍神の神子」とやらに選ばれてしまったのです。
それからというもの八葉とかいうけったいな服装の異世界人の男共が俺の大切な先輩の周りをうろちょろしだしたではありませんか。
全く鬱陶しいことこの上ない。
その上子供だからと油断していた龍神までもが大人の姿に成長しやがりました。
これでなんとライバルは八人です。あり得ません!
かろうじて自分も何故か八葉に選ばれたのは不幸中の幸いといえば幸いですが。
しかしおかげで変な服装になり(体操服の上に着物とかあり得ません)、妙な技が出るようになり、日々どんどん人間離れしていく自分を感じます。

それにしても他の八葉の男ども、特に赤い頭のいい年してスパッツはいた男やら室内でも何故か黒頭巾をかぶったままの怪しげな軍師なんかが先輩にちょっかいかけてて腹立ちます。
純情そうに見えて、くるくるポニーテール頭の男もいきなり「許婚」とか言い出すから油断なりません。
どうにかして普段の食事に毒でも盛ってやりたいところです。

・・・いやだなあ、冗談ですよ?




目が笑ってません。


お嫁サンバ




てきぱきと家事をこなすのをみて望美が感心したように言った。

「譲くんっていつでも立派に主婦になれるね」

「・・・主婦、ですか」

「うん、だって料理も上手だし、洗濯も掃除もできるでしょ」

「じゃあ、お嫁にもらってくれますか」

「え」

それを言うならお婿じゃないかな。

二人のやり取りを聞いていた他の八葉たちはそう口にしたが。

顔を赤くしている望美と、それを観て嬉しそうににこにこ笑っている譲には、聞こえそうになかった。




譲みてると思いますよねー「嫁に来い!!」頑張って働くよ、うん。