遙か短文知盛×望美の部屋です。一番上が最新です。
シリアスほのぼのコメディごっちゃまぜ、ネタバレ考慮一切しておりませんのでご注意!
キャラが違ったりする場合も多いので苦手な方にはほんとすいません!



知盛ED後シリーズ お料理天国




「私もそろそろ料理くらいできないといけないと思うんだよね」

望美がそう言うと、将臣は

「いや人には向き不向きってもんがあってだな」

と言い、譲は顔を青ざめさせながら笑顔のままで

「一体なんでまたそんな無茶・・・いえなんでまたそんな考えを?」

と聞き返すものだから、望美は少々不機嫌になりながらも答えた。

「だって知盛がいつまでも居候してるわけにもいかないじゃない。そのうち一人暮らしさせたいし。てことはご飯作りにいかないと放っておいたら食べなさそうだし」
「俺が作りにいきますから安心して下さい」
「さすがに譲くんにそこまでさせられないよ」
「いえ安心して下さい俺料理は趣味ですから」

ていうか先輩が一人暮らしの男のところに料理作りに行くくらいなら毎日自分が行く方が マシですと言えない弟の気持ちを察して将臣はそっと心中で涙をぬぐった。不憫だ。

「でももう作ってみましたー!」
「えーーーーーっ!?」
「マジでか!」
「うん止められるの分かってたから勝手に台所借りたよ」
「いつの間に!」
「ついでに知盛もたたき起こして食べさせてみた」
「な、なにーーーーーーっ!?」

あわてて将臣が台所に向かう。
それを譲、望美も追う。

そして三人が目にしたものは・・・。

「と、知盛っ!無事か!?」
「遅かったか・・・」

テーブルにぐったりと力なく倒れこんでいるのはモト平家の猛将、平知盛その人である。
将臣が助け起こすと、閉じられていた瞼がぴくりとかすかに開いた。
それを見て将臣を押しのけ望美が駆け寄る。

「知盛っ一体どうしたの!?」

お前だよお前!
そう突っ込みたくても望美に突き飛ばされ壁にぶつかった痛みで将臣は口にできなかった。

「みこ・・・どの・・・か」
「そうよ、私よ知盛!」

クッといつもの刹那的な笑みをこぼすと知盛は再びその瞳を閉じた。

「ずいぶんと・・・刺激的、だったぜ・・・」
「いやーーーーーっ知盛ーーーーーっ!!」

ぱたり、とその腕の中で力尽きた体に望美はすがりついた。

「一体どうしてこんなことに・・・まさか!」

やっと気づいたか、と将臣も譲も思った。
しかしそれは違った。

「譲くん・・・まさか食材の中に何か入れたんじゃ・・・」

チャララッチャラッチャチャーチャーチャー♪(火サステーマ)

「ちっ違います違います俺だってまさかそんな事しませんよ企みはしても・・・あ」
「ふ、う〜〜〜〜ん企みはするんだあ・・・」

壁際で痛みに震えていた将臣は、今度は別の意味で震え上がった。
鬼武者、降臨。
将臣は意識を失えない自分の不幸を呪った。



その後、将臣は知盛についてこう語っている。

「あいつああ見えて坊ちゃん育ちだからなあ・・・まずい料理に免疫ないんだよ」

これから嫌でも免疫をつけさせられるのだろうが。

しかし最も不幸なのは、いわれのない疑いをかけられ、その後毒見役をさせられる はめになった譲・・・ということで、将臣と知盛の意見は一致している。
とはいえ本人は毎回真っ青になりながらも

「先輩の料理ならどんなでも食べられて嬉しいです」

と泣いているが。
嬉し泣きなのかなんなのか、それは謎ということにしておく。
全ては平和の為である。




望美ちゃんは本当に食べられるものしか入ってないんだよね!?と聞きたくなる料理を作ると思う。


知盛ED後シリーズ番外 カラオケへ行こう!




「知盛ってさ、なんか弱点ないの?」

はじまりは白龍の神子と呼ばれた少女のそんな一言だった。
それに答えるのは、同じく異世界では還内府と呼ばれたそろそろ青年といってもいい年頃の少年。

「んーそうだなあ。変態、ってのは欠点だしなあ」
「そうだよねえ変態だけど弱点見当たらないよねえ」
「顔もいいしスタイルいいし頭いいしな」
「腕っ節もたつし舞いや歌も得意なんだよね」
「「なんかむかつく・・・」」(二人はもってます)

そう呟いたあと、二人は何を思い立ったのか、夕方になっても寝ている知盛をずるずると ひきずって外へと連れ出した。(もちろん比喩でなくほんとにひきずってます)

そうして知盛が連れて行かれた先は・・・



「・・・なんだ、ここは?」
「遊ぶところだよー知盛、現代の遊び結構好きでしょ?」
「良かったなー知盛」

やたらとにこやかな二人に不審な目を向けながらも、実際に遊びには興味のある知盛はとりあえず 二人に従う事にする。

「字は覚えたもんね!というわけで、あのテレビ画面に出てくる文字を読んでみよう!」
「こないだMステみてたよな?あんな感じで音に合わせて歌うんだぜ」

二人の言う事にとりあえずうんうん、と頷きながらテレビ画面を一心に見つめる知盛。
心なしか目が輝いている。
とりあえず目新しい遊びが大好きだったりするのだ。
そんな知盛の様子を見てこそこそと二人は囁きあう。

「なんか知盛ワクワクしてるー(笑)!」
「こっちもワクワクするけどな(笑)」
「・・・まだか?」
「あ、今いれるから!今!」

そしておもむろに笑いをこらえながら望美がナンバーを押して送信する。
将臣はにやにやと笑いながら次に歌わせる曲を選んでいる。
なんだかとっても楽しそうな二人をみて、知盛は

「楽しい遊びなんだな」

と思って更に熱心に画面を見つめる。

そして流れ出した曲は・・・


「○よはっまだっじゅう、ろくだあ〜から〜♪(低音ボイスで)」
「いやーーーーーっ知盛、最高!」
「さ、っすが、さすが知盛だなぁ!」

二人ともお腹を抱えて笑い転げながらの台詞である。
予想どうり、知盛は平安人なだけに現代の歌は苦手だった(慣れてないし)。
欠点というには当たり前すぎるが、しかしその分曲を厳選したので大満足である。

「つぎっ次これいれよう『バレンタイン・キッス』!」
「わ、笑い死ぬぅーーーーーっっ!」

それなりに楽しく歌っていた知盛は、さすがに二人の様子を敏感に感じ取った。

「お前たち・・・人を馬鹿に、していないか・・・?」
「んーなことねえって!なあ望美!」
「そうだよねーカラオケってこーいうもんだよね将臣くん!」
「・・・そうか」

こんな時は息ぴったりの幼馴染コンビである。
そしてカラオケでは笑い転げるのが普通だと思った知盛は、その後も 次々と楽しく歌い続けた。
お腹がよじれるほど笑い転げてへとへとになった二人と店を出る時に、 他の客の様子をみてカラオケ=笑うとこでないと知るまでは、とっても機嫌が良かったそうな。



そしてその頃、有川家では三人の帰りを(正確には先輩のみ)待ちわびる譲の姿があった。

「先輩たち、どこに行ったのかな・・・遅いなあ」

譲のお腹が切なくクーと鳴った。

その後、晩御飯を食べずに待っていた譲に、容赦なく「ごめん!カラオケで食べてきた」と にこやかな笑顔で告げる三人の姿があったという。

・・・合掌。




知盛ED後シリーズ番外 カラオケへ行こう!でした。
友人猫乃のリクエストでございます。モトネタは私が日記で書いたやつ(笑)。
とっても楽しく書かせてもらいました。素敵なリクありがとー猫乃!


知盛ED後の知盛




望美が有川家の玄関を開けると、そこに倒れている者がいた。
しかし望美は動じず普通に声をかける。

「知盛、ただいまー」

返事がない。ただの屍のようだ(byドラクエ)。・・・ではなく、ただの知盛のようだ。

「・・・・・・」
「知盛、どうかしたの?」
「譲に」
「譲くんに?」
「刀をとられた・・・」
「ええっ!?」

譲が知盛(望美の次に強い)から刀をとれるのもびっくりだし刀とられた途端に生ける屍になってる知盛も変だしていうか取り戻しにいかないのなんでー(多分だるいから)!?

「ちょっと譲くーん!」
「あ、先輩おかえりなさい」
「こっちいらっしゃい」

望美は有川家応接間のソファーにくつろぎつつ向かい側をびしっと指差す。
座れ、ということである。
なんとも態度のでかい客であるがいつものことなので譲は全然気にしない。

「なんですか?」
「譲くん!知盛いじめちゃ駄目でしょう!」
「そーいう問題なのか!」

いつの間にか加わっていた将臣がつっこむがもちろんスルーである。

「いじめたわけじゃありません。ただ刀を渡さないとこれからずっとご飯抜きって言っただけで」
「脅迫!!」
「将臣くんは黙ってて!」

相手にされずしゅんとして将臣が壁際で体育座りをはじめたが気にせず望美は問い詰める。

「どーいうことなの?一体なんで・・・」
「ていうか常識で考えて下さいよ!日本刀ですよ真剣ですよ!」
「だから何よ!武士なんだもん仕方ないじゃない!」
「真剣を毎日楽しげに庭で振り回されたら困るんですーーー!!ていうか俺が育てた庭の花もばっさばっさ切られたんです!!先輩の好きな花で埋めつくした俺の恋のメモリアルが!!(真の理由)」
「花くらいなによー!また植えればいいじゃない!」
「ていうか先輩もいい加減にして下さいよ!毎日学校から帰ってきたら知盛と手合わせしてるじゃないですか!しかも真剣で!」
「いーじゃないの武士なんだから!」
「先輩は女子高生ですーーーーーっ!」
「・・・ゆ、譲」

ぎゃーぎゃー言ってる二人の間に体育座りしていた将臣が声をかける。

「なんだよっ兄さんは黙っててくれよ!」
「いや・・・あれ」

そっと将臣が指差した先にいたのは玄関先で倒れたままだったはずの生ける屍こと知盛である。

「・・・ちの・・・」
「知盛!大丈夫!?」

望美が駆け寄って知盛を支える。譲の嫉妬の炎レベルMAXである。
ついでに将臣も駆け寄るが誰にも相手にされていない。

「知盛、なに?なんて言ってるの?」
「ち・・・ちの、う・・げ・・・」
「知能ゲーム?」
「いや違うだろう!」
「う・・・たげ」
「うたげ?・・・血の宴ね!?そうなのね知盛!」
「・・・クッ」

真っ青な顔でにやりと笑ったかと思うと知盛は意識を失った。

「いやーーー!知盛ーーーー!」
「おいおい物騒な遺言だなあ」
「まだ死んでないよ兄さん!とどめはしっかりささなきゃ!」
「・・・・・・」

倒れた知盛をその腕からそっと床におろして、望美がゆらりと殺気を放出しながら立ち上がった。

「譲くん・・・知盛に刀を返しなさい」
「・・・い、嫌です!」
「私に逆らう気?」
「ひっ・・・嫌です!」

譲の声が涙声になってきた。
将臣も望美の顔をみると真っ青になってバックダッシュで壁際まで逃げた。

「刀を返さないと・・・血の宴、よ・・・?」

にたり、と望美が笑った。
ネオロマのヒロインにあるまじき、まさしく獣のような表情だったと後に将臣は語る。


その後、もちろん獣と化した望美に譲が逆らえるわけもなく。
今日も有川家の庭では元気に真剣を打ち合せる恋人たちの姿があった。




知盛ED後シリーズ第四弾!
かっこいい知盛とかかっこいい将臣が好きな方にはほんとにごめんなさ・・・。
知盛から刀を取り上げると発作が起こるんだよという話。(うわー)
神子様最強伝説!漢前な神子様万歳!


知盛ED後の兄上




「なあ、お前と知盛ってなんでそーなったわけ?」

知盛を現代へお持ち帰り宣言した望美は真っ白になっている譲をとりあえず放置して(ヒドイ)、将臣の質問に口を開く。

「んー話せば長い上に面倒くさいことこの上ないしパス」
「おいおい」

すると端で傍観していた異世界でできた弟が加わった。

「神子殿の情熱に・・・負けたのさ(笑うところです)」
「お前が告ったのか!へーーーっ」

しっかり笑いながらもまだまだ好奇心の抑えられない将臣は立て続けに質問を重ねる。

「しかし一体またなんでそうなる?てかお前もよくOKしたなあ」
「うーんまあ告白シーンは大変だったけど。てかあれでなんでOKされたのかは私にもよく分かんないんだけど」
「情熱的だったぜ・・・」
「てかお互い切り合いだし血まみれだし一歩間違ったら殺し合いだし。 かなりやばかったような」

切り合い?血まみれ?何それ告白シーンなの?
将臣は幼馴染の少女をこんなにも遠く感じた事はない。

「あの時の神子殿は・・・どんな時よりも綺麗だったぜ・・・?」

にやりと笑った知盛の目を観て、将臣は軽くひいた。

恍惚としてんじゃねえ!この変態が!!

それを口に出して言う勇気は、将臣には無かった。

ちなみに神子殿はひくどころか知盛の言葉にうっとりと頬を染めていたので、口に出さなくて正解だったと思われ る。




いつの間にかシリーズ化したらしい知盛ED後シリーズ第三弾!
続きがあるのかは未定です(笑)


知盛ED直後




「こいつ、連れてかえるから」
「・・・すいません、今なんて?」

聞こえなかったわけではない。
もちろん愛しい彼女が発した言葉を自分が聞き逃したり、聞き間違えたりするはずがない。
しかし彼女が信じがたい言葉を発したのは逃れようの無い事実で。

「うん、こいつね現代に連れて帰るから。宜しくね」

やっぱりやっぱり、聞き間違えであってくれはしなかった・・・!

「ほーら知盛、挨拶!」
「・・・なんで、俺が・・・」
「譲くんにはこれから世話になるんだから、仕方ないでしょ!これからはちゃんと私と譲 くんの言う事は聞くんだよーほら、よろしくって言うの!」

まるで母親か先生かのようにその物体に話しかけているのは、譲が幼い頃から恋焦がれて きた相手で。
話しかけられているその物体・・・いや認めたくはないが、明らかに人間のそいつは。

「・・・よろしく」
「・・・って平知盛じゃないですかっ!?」

やっぱりどこからどうみても、その物体はいや人間は、異世界でとことん付きまとわれた 敵方の武将、平知盛その人である。

「そうだよーもちろん。何に見えたの?」

物体に。いやそれは置いといて。

「現代に・・・って本気ですか!?」
「もちろん。ちゃんと話つけてるから大丈夫だって!」

誰に。どんな話をつけたと。 

いやそれもまあいい。
それよりも聞き捨てならない言葉を発してはいなかったか。

「世話になる・・・って、これから俺がそいつの世話をする・・・んですか・・・?」

嫌な汗をかきながら譲が聞くと、目の前の愛しい少女は女神様のような天使のような 一点のくもりもない清らかかつ爽やかな笑顔を浮かべて簡潔にのたまった。

「うん」
「・・・せんぱぁ〜いっっ!」

思わず泣き出した俺の肩を背後からぽん、と叩く見覚えのある手のひら。

「すまんな、譲・・・分かるだろ、こいつ言い出したら聞かねえから」



かくして俺の夢のような異世界での生活が終わり、悪夢のような現代での 恋敵との同居生活がはじまったのだった。

・・・どうしたらこの悪夢から目覚めますか(現実逃避)。




タイトル考えるのが本格的に面倒になってきたんがよく分かります。
それにしても譲くんいじりはとっても楽しいです(笑)


知盛ED後の日常




「知盛、ただいまー」

学校から帰ってくると、やっぱり知盛は寝ていた。

「知盛ーほら起きなって」

のそり、と起き上がって無言のまま見つめられる。

「知盛ー?起きた?」
「・・・」

目の前で手をひらひらと振ってみるけれど反応はない。
ぐう、という声とも息ともつかぬ音をもらしながら、倒れるように抱きつかれる。

「やめんかこのセクハラ男!」

思い切り足で蹴って逃れる。
大丈夫、相手はなんといっても戦国武将。
身体だけは丈夫なはずだ。
遠慮はいらないとばかりに倒れこんだ相手を蹴りまくる。

「ほら知盛ー何をまたそのまま寝てんのよ!」
「・・・いい加減普通に、起こしてはくれないか」
「やっと起きたか・・・ていうか起きない知盛が悪い!」

だるそうにようやく起き上がった知盛に、望美は薄い雑誌を放り投げる。

「ほら、それお土産」
「・・・なんだ、これは・・・」
「求人情報誌」
「きゅ・・・?」
「求人情報誌。仕事探すのよ。」
「何故俺が・・・」
「何が何故だアホかっいつまでもNEETやってんじゃないわよこの居候!」

知盛を現代に連れ帰って早一月。
望美が学校から帰ってくるまで寝てるかゲームしてるか(遊びだけは覚えるのが早い)テレビみ てるかというその 生活態度に、いい加減望美の堪忍袋にも限界がきそうだ。
しかも。

「譲くんちに居候させてもらうのにも限度ってもんがあるんだからねっ」

知盛を望美の家に連れ帰るわけにもいかず、頼み込んで譲の家の一室に間借りさせてもらってい るのだ。
いい加減、いい大人なのだから、肉体労働の一つでもして稼いでこいと言いたくもなる。

「あんなに熱烈な告白をした相手に・・・冷たいじゃないか、なあ」

そうして伸ばされてきた腕をつかんで思い切り捻じりあげる。
痛い痛いいたいって。

「あんたの相手してたら自動的にこうなるんだって」



もはやこれが日常と化しつつある、ある一日の出来事だった。




知盛ファンの方、並びに神子様ファンの方申し訳ありませんでした(土下座)!
いや・・・だって・・・知盛絶対あの後NEETだって(ごにょごにょ)(すいません)。


赤い色




鮮やかな、赤い色の似合う女だ、と思った。

鮮やかな、赤いあかい・・・血の色の。

返り血を浴びて毅然と佇む女武者。
身震いするほどに美しかった。
はじめて対峙した源氏の神子は、その激しさで知盛の目を奪った。

腕の中で、頬を赤く染めているその姿は、同じ者とは思えないほど。


「お前には赤が似合うな」


その頬に手を添えながら呟くと、その赤はじわりと鮮やかさを増した。



知盛は難しかった・・・こんなんですいません!