遙か短文その他×望美部屋です。一番上が最新です。
今のとこ、カップリングは銀、白龍、泰衡、九朗。
シリアスほのぼのコメディごっちゃまぜ、ネタバレ考慮一切しておりませんのでご注意!
神様がいっぴき
「ねー将臣くん、神様って本当にいたんだね」
「んーそうだな」
でもそれは、現代にいたころになんとなく浮かべていたイメージの、「全知全能の神」とは違って。
「なんか、やたらと人間くさいけどな」
「だねえ」
そう言う二人の視線の先では、
譲にはちみつプリンをおねだりする小さな少年の姿があった。
白龍+望美+将臣。白龍見てると神様って感じしない。ちび白龍可愛すぎ!
神様のひとり言
ねえ、あなた。
人というものはなんて傲慢で自分本位で、愚かで弱く、矮小で・・・
それなのになんて強い想いを抱くのでしょうね。
そんな不思議を抱えた生き物は、他にいなくてよ。
だからこそ、わたくしも・・・
あの龍神も、人に惹かれたのかもしれませんわね。
白龍→望美+政子様。政子様ですら最近可愛く思える遙か3。キャラ皆好き。
願い
銀は神子殿をこよなく愛していた。
彼女の姿もその心も、髪の一筋からその細い指先にいたるまで。
彼女の全てを愛し、敬い、心酔していた。
そう、まさしく心からの愛と、忠誠を誓っていた。
だから彼女の言うことならばどんな願いでもきくし、
どんな無茶な願いでもかなえたいと思っていた。
「し、銀、待って・・・」
けれど。
「待てません」
そう言って望美の言葉を己の唇で封じる。
自然と浮かんできたのは柔らかな笑み。
それは微笑とも苦笑ともとれるもの。
聞いてあげられない願いもあるのだと、この時ばかりは銀は思った。
あれこれって深読みしたらもしかして微エロ?と書いた直後に思いました・・・銀マジック?(笑)
蝶
「神子様、ごらんください」
「え?」
「蝶が神子様に惹かれて飛んでまいったようですよ」
「わ」
ひらりひらり、と望美のまわりを飛ぶ白い蝶。
動きを目で追いつつも、あまり動くとどこかへ行ってしまいそうで動けない。
そうしてじっとしていると、ようやく蝶は望美の頭の上に止まった。
「・・・あーせっかくじっくり見れると思ったのに頭の上じゃ見えないよ」
それでも止まった蝶のために、身体の動きを止めたままだ。
銀はそんな望美をみて、ふっと目を細める。
「神子様、どうかそのまま」
「え?」
ふいに近づいた唇が、望美の額に触れる。
「・・・ええっ!?」
驚いて後ずさりする望美の目に飛び込んできたのは、ひらりと飛び去る蝶の姿。
「申し訳ありません、神子様」
そう言う銀はしかしにこにこと幸せそうに笑っている。
「しかし私は、神子様に触れるのは私だけで良いと思っているのです」
「銀・・・」
「蝶にすら嫉妬してしまう愚かな私を、許して下さいますか?」
銀の言葉に望美は頬を染めながらもちろん笑顔で頷いた。
「あーあ、完全に二人の世界作っちゃってるよ」
「・・・・・・ちょっとは周りを気遣って欲しいよね〜」
「は、破廉恥な!」
「こんなのまるで、拷問だ・・・・・・!」
「・・・・・・」
お互いしか見えていない二人には、もちろん周囲の雑音など聞こえるはずもなかった。
↑の台詞はどれが誰だか分かるでしょうか(笑)。
下から二番目の台詞を言わせたかったのでとても嬉しいです、やりとげた!
平泉主従事情
「龍神の神子の様子はどうだ?」
「はい、今日もそれは可憐な野の花のようでございました」
主に忠実なはずの部下は、悪びれもせずそう言った。
泰衡は最初これを聞いた時には自分の耳が悪くなったのかと思った。
だがそれがさすがに一週間以上続いた現在、耳が悪くなったわけではないと気が重くなりながらも認めざるを得なかった。
「銀・・・俺は龍神の神子をみはれ、と言ったのだが?」
「はい、承知しております」
「ではそのふざけた報告はやめんか!」
「ふざけてなどおりません。ありのままの事実を述べているだけでございます」
泰衡の眉間の皺がますます深くなった。
それを見てとると、最近になって表情が少しずつ豊かになってきた銀は微笑を浮かべながら言葉を継いだ。
「そういえば、泰衡様」
「・・・なんだ」
「泰衡様はお気づきでないかもしれませんが・・・恐れながら申し上げますが」
「だからなんだ!」
「泰衡様の眉間の皺ですが、最近は神子様の前ですとその皺がなくなる時がございますね」
「・・・なんだと?」
泰衡の眉間の皺は、常に装備されているオプションだった。
それこそ寝ている時くらいしか解除されない。
泰衡も自分の人相がとことん悪い事は気付いていたし、鏡の前で眉間の皺を確認してみたこともある。
だがしかしこれが自分の顔だと諦めていたし、まさかそれがなくなる時があるなんて、しかも
それが龍神の神子と呼ばれる少女の前でのみだなんて、もちろん本人は気付いてはいなかったのだ。
衝撃を受けているらしい主の姿をにこにこと不遜な笑みで眺めながら銀は言いはなった。
「こういった事に、主も部下もございませんよね」
「・・・・・・」
混乱の極みにあった泰衡の思考回路を停止させるには充分な、威力のある一言だった。
泰衡×神子←銀。泰衡さん大好き!!
白龍の呟き
「・・・神子は小さい私のほうが好きなのかもしれない」
ぽつりと、白龍が言った。
そんな事ないさ、と言おうとした譲は次の瞬間、固まった。
「だって前はお風呂もお布団も一緒だったのに、今は別々なんだ・・・寂
しいよ」
いや、それ当たり前だから。
むしろそんなおいしい真似してたんかお前。
それからしばらく、白龍に対する譲の態度が少しそっけなくなった。
やっぱり子供の白龍相手にでもやきもちをやくのは譲だと思うのさ(笑)
嫉妬
八葉は、神子を守る。
だから、八葉が神子のそばにいるのは良いこと。
良いこと・・・のはずなのに。
どうして、胸がもやもやするんだろう。
白龍×神子。やきもちくらい妬いてるだろう神様!
ずるい人
彼は二人きりになっても、兄の話をする事が多い。
「もう、九朗さんって頼朝さんの話ばっかり」
すねたような望美の台詞に、九朗はあっさりと言う。
「お前にとってもいづれ兄上になる方だ。知っておいて損はないだろう」
私にとって・・・?
思わず、目が点になる。
言葉を反芻して、ゆっくりと意味が理解できてくる。
それって、つまり。
「もう・・・」
ずるい。
「九朗さんて、どうして急にそんなことあっさり言っちゃうの?」
いつもろくに言ってくれないくせに。
「きっかけがないと・・・言えるわけがないだろう、こんな恥ずかしい事!」
口元を押さえて、顔を真っ赤にして。
そんな九朗をみていたら、何もかも許せそうに思えてしまう。
やっぱり、ずるいよ。
望美は九朗に抱きついて。
「ずるい」、と口にする代わりに、「大好き」と口にした。
少女マンガカップルばんざーい(笑)!
幸せ
私は、幸せなのです。
貴女に出会う事ができて。
そのお姿を目に写し、そのお声を耳にして。
貴女に名前を呼んで頂き、その手で触れて頂いて。
私は、途方もなく幸せを感じました。
貴女に出会えて、本当に嬉しい。
私は、とても幸せなのです。
だからどうか泣かないで下さい、神子様。
望美の腕に抱かれながら、心を失ったはずのその目から、涙が一粒こぼれおちた。
銀BADです。
知盛を書いたからには銀も書きたかった。だって好きなんだもの!