その他短文部屋です。↓古↑が最新です。
ジャンル雑多(カオス)で書きたいものを書いて行きます。
「しゃにむにGO!」「遙かなる時空の中で(3以外)」「悪魔とドルチェ」「ラブレボ!」「時をかける少女」「水の旋律」があります。
いつもどうりネタバレ考慮一切しておりませんのでご注意!
特に「時をかける少女」は映画を観てから読んで下さい・・・!
すりこみ
「留宇衣様、お疲れ様です!!」
いつものように、彼女は試合を観戦したあと、笑顔で留宇衣を迎える。
「・・・」
その後留宇衣がそっけないのも、またいつものことだった。
いつもと違ったのはこの後。
彼女の鞄の中から、着信を知らせる音が聞こえたのだ。
「あ、失礼致しますわ」
と断って、彼女が留宇衣から離れていく。
電話に出て、笑顔で話す。
なんとなく目で追ってしまう。
いつもだったら、試合後も一方的に喋りながら留宇衣の後をついてくるのに。
「ブルさん、良かったですわね」
笑顔で、嬉しそうに頬を染めて。
留宇衣の知っている彼女はいつも、留宇衣をまっすぐにみていたから、
今みたいに留宇衣ではないどこかを見ている彼女の姿は珍しい。
「・・・あら、留宇衣様、待っていて下さったんですね」
有難うございます、と笑顔で駆け寄ってくる。
何がそんなに嬉しいんだろうと思うほど、いつも彼女は笑っている。
ほとんど返事もしないのに、いつも試合の感想を嬉しそうに喋り続ける。
「今の電話って・・・」
「え?」
「今の電話って誰から?」
「ああ、ブルさんです。ええと、以前お見合いした方で、今はお友達なんです」
「・・・お見合い断ったんじゃなかった?」
「はい、だけどとても良い方なんですよ!あれ以来たまにメールしたりしてるんです」
「・・・」
普通、お見合い断った相手と友達になるか?
それで、なんでそんなに嬉しそうなんだ?
「ブルさんたらやっと片想いの相手に気持ちを伝えられたそうなんです」
「・・・ああ、そう」
「ずっと相談されていたんですけど、やっと勇気を出すことができたって・・・また報告
してくれるそうです、なんだか嬉しいです!」
「・・・」
「・・・留宇衣様?どうかなさいました?」
不思議そうに見上げてくる彼女の顔を眺めながら、思う。
ずっと彼女の気持ちはヒヨコの刷り込みみたいなものだと思っていた。
それがいつの間にか、彼女が後ろからついてくるのが当たり前になっていた。
自分をみているのが、当たり前だと。
ああ、まったく・・・。
刷り込みとは、うつるものだったらしい。
「しゃにむにGO!」完結記念短文です。ていうか公式で魔子ちゃんが報われた記念短文wしかし留宇衣をどこまでデレさせるか・・・どこまでだったらキャラ崩壊にならないかのギリギリのラインが・・・!難しいよ留宇衣!でも大好きだ!
20091108
笑顔
二人きりで結婚式を挙げてきた兄とその花嫁を、可愛い弟である少年は笑顔で出迎えた。
「兄さま、義姉さまおめでとう」
どうか兄さま、義姉さまをしっかり捕まえていてね。
僕が大人になって攫っていくその日まで。
いきなり書きたくなった遙か4ネタがシャニって!我ながら謎ですがシャニ面白い子だと思います。
このくらい考えてそうだな、ほんとに。
藤
視界の端に映ったその淡い色に、あかねは足を止めた。
いつの間に咲いていたのだろう。
いつも通る通学路の道沿いの、小さな家の庭に咲く花。
毎年咲いていたはずなのに、今までは特に気にとめたことなどなかった。
「こんなところに・・・咲いてたんだ」
それは淡い色に染まった藤の花。
今は遠いあの世界で出会った幼い少女を彩る名の花。
毎日、慣れない世界にとまどう私を気づかってくれた。
励ましてくれた。
可愛くて、妹みたいで、かと思えば驚くほどしっかりしていて。
どれだけ支えられただろう。
きっと、これからも。
この花を見るたびに彼女を思い出すんだろう。
ほんの少しの寂しさと、小さな誇りと共に。
「行ってきます、藤姫」
誰かに呼ばれた気がして、藤姫は庭に目をやった。
思うのは、この世界にはもういないはずの人。
「・・・神子様?」
小さく呼んではみたけれど、返事など期待してはいない。
ただ風が優しく揺れて、藤姫の髪を飾る小さな鈴を鳴らす。
庭を彩る花に、藤姫はそっと目を細めた。
胸にいつまでも響く今は遠いその人の声。
きっとずっと、忘れない。
この花が咲くたびに、きっと思い出すのだろう。
懐かしく、幸せな日々を。
「行ってらっしゃいませ、神子様」
少女の声が聞こえたように、花びらがそっと風に舞った。
「遙かなる時空の中で」藤姫+あかね。
藤姫ちゃん大好きです!めっちゃ可愛い〜!
悪魔と交換日記
大悪魔ベルゼビュート様のご命令で、なぜか人間の娘の「友達」に任命されてしまった。
人間の小娘など放っておけば良いのに・・・とはいえ上司の命令には逆らえない。
中間管理職はつらいのだ。
「マコちゃん、あのね・・・」
何も知らずににこにこ笑って、はじめてできた友達に警戒心など何も抱かずに近寄ってくる。
なんて馬鹿な娘だろう。相手が悪魔だとも知らずに。
自分で友達も作れずに、うつむいてばかりいた娘。
大悪魔ベルゼビュート様のお気に入り。
一体こんな娘のどこがお気に召したというのだろう。
「交換・・・日記?」
「うん、仲良しの印なの!私、友達ができたら絶対やりたいって思ってて・・・夢だったの!」
交換日記だと!?いくらなんでも大悪魔ベルゼビュート様の側近であるこの私に人間ごときと交換日記をしろというのか・・・!?
「あ、ごめんね!マコちゃんが嫌ならいいの」
「・・・」
「私ったら浮かれちゃって・・・ごめんね、イマドキ交換日記なんて嫌だよね」
みるからにしゅんとして、うつむいて・・・なんて愚かな娘。
こんなことで泣きそうになるなんて。
「そんなこと、ないよ。マユリちゃんとだったら嬉しいよ」
「ほんと!?」
そうそう、そうやって笑っていればいい。笑っていればそれなりに可愛いのだし。
私の役目は「良い友人」なのだから、まさか泣かせるわけにはいかない。
・・・もしも、私の正体を知った時。
彼女はやはり、泣くのだろうか。
もう友達ではいられないのだろうか。
その日が来るのを怖れているなどと・・・まさか、言えるわけもない。
中間管理職はつらいのだ。
ただ、上司の命令どうりに彼女の「友人」であれば良い。
そう、全てが明らかになるその日まで・・・。
その後、マユリの持ってきた「可愛いクマちゃん柄の交換日記」をみて中間管理職の辛さをしみじみとかみ締めるマコちゃんであった。
「悪魔とドルチェ」マコちゃん+マユリ。
ザ花とゆめって隔月の少女マンガ雑誌に連載?されてるシリーズものです。これがもうツボ!でして。
ずっとコレのために雑誌を捨てられずに(もう二年分だよ)置いてたらやっとやっと今度一巻が発売!やっと雑誌が捨てられる!3冊くらい!
・・・早く二巻出て下さいお願いします祈念の短文です。
ていうか普通にビュート×マユリを書けよと・・・これで布教になるのか!でもマコちゃん好きなんです!!
優しい嘘
ぽつりと女が呟いた。
目の前で穏やかに瞳を閉じたその男に。
「嘘つき」
もはやその男の体に命の灯はなく、女の声に応える声がかえってくるはずもない。
それは女にも分かっていた。
たった今、その男は女を残してこの世を去ったのだ。
最後のときが訪れたその時には、必ず自分も連れて行ってくれと願った。
それを笑って許してくれた、その人。
いつだって穏やかで、優しく、どんな願いも叶えてくれた。
そんなことは容易い事だと、もっと我儘を言ってもいいんだよと笑って。
一輪の花を望めば両手に抱えきれないほどの花束をくれる、そんな人だった。
しかし男は最後の最後に彼女を裏切った。
約束など、知らないと。
随分と年をとってしまったから、忘れてしまったよと、微笑んで。
愛してるよと囁いて、そのまま瞳を閉じてしまった。
最後まで優しい人だった。
「嘘つき・・・」
そう言った女の顔は今にも泣きだしそうな、そんな微笑みで。
そっと冷たくなったその唇に最後のキスを落とした。
葬儀では妻である女が喪主を務めた。
女の頬には涙は見えなかった。
ただ静かに霞のようなやさしい雨が参列した里人の頬を濡らした。
その晩、雨が降りやむことはなかった。
「水の旋律」愁一×陽菜。暗い話が多かったけど面白かったです。
これは2006年アニメ映画「時をかける少女」の二次創作です。ネタバレ前提の話なのでぜひぜひ映画を一度でも観た方のみ読んで下さい。
ネタバレしてから映画観ちゃうともったいないと思うので!おすすめの映画です。
映画観たよ!という方、イメージ壊れたらすいません・・・それでもOKな方のみ↓へどうぞ!
花火
人混みの中で、ふと立ち尽くす。
そんなことが、時々ある。
「花火何時からだ」
「7時からみたいです」
「あとちょっとか・・・真琴、どうかしたか?」
「あ、ううん。なんでもないよ」
(いけない、また功介に心配かけちゃう)
真琴は慌てて一緒に夏祭りに来た野球仲間の功介と後輩たちを追いかけた。
真琴と千昭と功介は、ずっと三人だった。
それはこの夏で形を変えた。
一緒に海や夏祭りに行こうって約束したのに。
今ここに、千昭はいない。
その事にたまに呆然としてしまうけど。
立ち止まってなんていられない。
だって約束したんだから。
「・・・浴衣姿見たいって言ったくせにさ」
彼がそう言った事を覚えているのは、この世で真琴たった一人だけ。
その事が余計にさびしくさせる。
千昭がそう言ったから、慣れない浴衣なんて着てみたのに。
見せたい人は、ここにはいない。
(後悔したって、遅いんだからね)
人混みにまぎれるように、功介の背中を少し遅れて追いながら。
真琴は小さく呟いた。
「千昭の、ばーか」
真琴の言葉に抗議するように、夜空に花火がいっせいにあがった。
2006年アニメ映画「時をかける少女」より。千昭×真琴。いやもうものすごい好きです。めっちゃおすすめです!
SD人形顛末記
はじめて通された彼女の部屋。
もちろん部屋の外にはシスコンな彼女の兄が控えているに決まっているのだけど、ドキドキしながら中に入って。
そしてまず目に入ったものは。
「・・・ヒトミちゃん、何これ」
「え、何が?」
「これだよこの人形っ」
「あーそれゲームセンターの景品でもらったの。結構レアなんだよね」
そう言って彼女は嬉しそうにその人形を抱き上げ、頬ずりなんかしている。
確かにそれは可愛らしい仕草で、普通だったら微笑ましく思ったかもしれない。
だけどその人形が問題だった。
「・・・なんかその人形、華原先輩に似てない・・・?」
華原先輩というのはヒトミちゃんと同じクラス、もちろん同じ学年の、一之瀬さんたちが卒業してから学園人気NO1にな
った人。
ゲーム好きなところが同じでたまに遊んでくれたりしてすごく優しくてボクも大好きな先輩だけど。
だけどだけどだけど。
「あーうんそうなんだよ。なんか学園NO5の人たちって人気がすごいから、あそこのゲームセンターの人がレアものとし
て手作りしたんだって。すごいよねー」
「へえ・・・そうなんだ」
どこかとぼけた彼女の言葉。
分かってたけど、全然分かってないんだ。やっぱり。
もうほんっと鈍いんだから!
「ヒトミちゃん・・・ボクの人形はないの?」
「え。えーっとまだ取れてなくて」
「へーそうなんだあ・・・」
「そ、颯大、くん?」
ようやくボクの様子に気付いたようだけど、もう遅い。
「じゃ、これ没収ね!」
「えーーーーーっ!?だってそれゲーセン通いまくってやっと手に入れたレアものでっ」
「だめーーーー無理」
「嘘なんで!?」
「・・・分からない?」
「うっ」
「ほんっとーーーに分からないんだあ?ふーんへーそうなんだ?」
「うう・・・」
そんな可愛い顔でにらんだって怖くないよ。
「このボクが、ヒトミちゃんの部屋にこんな別の男の人形置いておくなんて耐えられると思う?」
「・・・お、思わ・・・ない、・・・です」
だよね。
「うん、じゃあ没収ね」
「うう・・・分かった」
そう言いながらも恨みがましい視線を向けてくる彼女の可愛らしさにたまらず吹き出して、その腕をとって引き寄せた。
人形なんかより柔らかな彼女の頬に頬ずりして。
「大丈夫、今度ボクが代わりの人形プレゼントしてあげるから」
それからしばらくして、彼女に手渡したボクのSD人形。
それを手に入れるまでどれだけゲームにお金をつぎ込んだのかは・・・彼女には、内緒だよ。
乙女的恋革命ラブレボ!!颯大×ヒトミ。
颯大くんルートでゲーセン行ってはじめて手に入れた人形が華原くんので、華原くんルートで手に入れたのが颯大君人形だった。いやもー怖かったよ・・・(笑)
決戦前日青少年
生地の焼き上がりは上々。
これなら上手くいきそうだ。
明日はホワイトデー。
年に一度のチャンスにのっかるなんて、男らしくない気もするけど。
それでもやっぱりせっかくの機会だし。
バレンタインでは義理かどうかは分からないがとにかく好きな相手からチョコをもらえたわけだし。
だったらそんなチャンスを逃すわけにはいかない・・・よな?
最近ダイエットに勉強に、と頑張る彼女を気にしている奴らが多いのは分かってる。
だけどだからこそ、バレンタインにチョコをもらえたその希望にすがりたい。
情けないとこばっか見せてるし、相談にばっかのってもらってるし。
だけど良い先輩後輩の仲だけでは満足できなくなっているんだから。
ケーキのデコレーションも完璧。
最後にチョコのプレートをのせて・・・と。
メッセージはなんて書こう?
やっぱりこの今の自分の気持ちをあらわすような・・・
一言で気持ちが伝わるような・・・
『With Love』
ってそれはないだろう!!
いやそれはまずいだろう!!
ていうかなんだそれは!
笑われる絶対笑われる・・・っ!
つか俺の頭は大丈夫か!?
あーもう、本当に調子が狂う。
人を好きになるって、結構疲れる。
いちいち小さな事が気になって、相手の言葉に一喜一憂して。
だけど、こんなのも悪くない。
こんな自分も悪くない。きっと。
きっと、彼女だったら笑ったりしない。
ヤクザの息子がケーキ作ってるって知っても笑わずに応援してくれた彼女なら。
「・・・よし」
プレートに想いをたくすように、文字を書いて、ケーキは完成。
あとは明日を待つばかり。
それまでにこの真っ赤な顔とうるさい心臓をおさめよう。
乙女的恋革命ラブレボ!!橘×ヒトミ。
いやー橘君も良かったよねーさらっときついことを言う子だが(笑)照れた顔が可愛かったです。
EDのこれで笑いそうになったのは私です・・・どんな顔で書いたんだ硬派な橘君(笑)!いやもー大好きです。
甘い時間
「先輩、ほら新作のお菓子見つけてきたんだよ!一緒に食べようよ」
「え・・・いや〜でも、今ダイエット中だから・・・」
そう言って先輩は苦笑い。
そのままでいいって言ってるのに、先輩は最近ダイエットに夢中だ。
日々自分を磨いて精一杯努力している彼女を、気にしている奴らがちらほらいるのも知ってる。
だけど、だからこそ負けてなんていられない。
「先輩・・・食べてくれないの?せっかく先輩と一緒に食べようと思って買ってきたのに。寂
しいな・・・」
「うっ・・・わ、分かった、ちょっとだけね」
「わーいっ先輩大好き!」
ほんとに大好きだよ、先輩。
だから今以上に綺麗になんてならなくていいよ。
これ以上、余計なライバルを増やすなんて見過ごせない。
だから、僕は今日も先輩と新作おやつのお試し会。
甘いあまい二人だけの時間。
ごめんね、先輩。大好きだよ。
乙女的恋革命ラブレボ!!颯大×ヒトミ。
いやもうダイエットの最大の敵は颯大君ではなかろうかと(笑)
ゲームで何度おやつ食べようって言われたよ!?あんな可愛くおねだりされたらおやつ食べてまうよなあ・・・。