2008/10/8 −10/9 飯豊山行
タイムテーブル
| 場所 | 時間 |
| 飯豊山荘 | 4:48 |
| 梶川峰 | 8:15 8:33 |
| 扇の地紙 | 9:27 |
| 門内岳 | 9:48 |
| 北俣岳 | 10:29 |
| 梅花皮岳 | 11:25 |
| 烏帽子岳 | 11:53 |
| 天狗の庭 | 13:05 13:15 |
| 御西小屋 | 13:57 |
2日目
| 御西小屋 | 5:00 |
| 御西岳 | 5:10 |
| 駒形山 | 5:48 |
| 飯豊山 | 6:04 |
| 宝珠山 | 8:13 |
| 休場ノ峰 | 9:57 10:09 |
| 長坂清水 | 10:55 11:08 |
| つり橋 | 12:24 |
| 石転び沢分岐 | 12:52 |
| 飯豊山荘 | 13:17 |
道中記
アプローチ
(書きかけ)
飯豊山荘〜梶川峰
飯豊山荘の一段上の駐車場から、車止めの遮断機の脇を通り橋を渡るとすぐ右側に梶川尾根登山道の入り口がある。
登山道はいきなり凄い急登から始まる。顔を上げないと目の前には岩があるような道だ。
しばらく登るとようやく尾根っぽい道になり手を使わなくても登れるような道になる。振り返ると小さくなった飯豊山荘が見える。さすがに標高は一気に上がっている。
梶川尾根は下部が最も辛く、ある程度標高が上がってくれば普通の登山道といった感じになるが、梶川峰まではやはり急登の部類に入るので体力的には厳しいコースだ。
危険な場所は無いが、途中道が崩れており、2m近い段差になっている場所が2箇所ほどあった。木の根などを使い何とか上に這い上がって進む。
梶川峰〜扇ノ地紙
梶川峰から先は大きな気がなくなり終始素晴らしい展望になる。北側には丸森尾根が見える。南側には主稜線から本山が見えるはずだが、残念ながらガスっていてたまに北股が顔を見せるくらいだ。
いままでの登りと異なり、梶川峰の道標から先はしばらく水平な道が続き、扇ノ地紙まで何段かに分かれたゆるい登りになる。
一段登るとまた水平道になったりするので景色を眺めながら快適に進むことが出来る。
周辺は草か笹の茂った土地で、人間の侵入で壊れた泥炭層が痛々しい。雨で流された道が広くなっており歩くには都合がよくなっている。
扇ノ地紙〜北俣岳
長い登りを終え、ようやく主稜線に出る。西側には遠く新潟の町並みが見える。
ここから御西小屋までは、終始景色もよく大きな登りも無いという飯豊のクライマックスルートだ。わくわくしながら南へ向かう。
小さな道標のある胎内岳を越えると、門内小屋がある。小屋から少し離れた所に幕営場があり、水場はちょくちょく変わるととの案内が小屋の壁に貼ってあった。
門内小屋から少し登るとすぐに門内岳。西側の大斜面は素晴らしい草紅葉になっていた。
門内岳からは緩やかに下り広い最低鞍部を過ぎると、北俣岳への約200mの登りとなる。主稜線のなかでは最も標高差のある登りだが、道が歩きやすいのでそれほど苦労しない。
北股岳の頂上には祠があり、廃道になっているおういんの尾根への道標もあった。
頂上まで突き上げる北股沢を見たかったが、この日は終始、標高2000m付近にガスが巻いており頂上は素通りとなった。
北俣岳〜御西小屋
北俣岳から梅花皮小屋までは急な道を一気に下る。標高差は180m位。梅花皮小屋のあるキレットは遠くから飯豊を見てもすぐ判別できるが、さすがに現地は急な下り坂だ。
つまづくと石転び沢へ転落してしまいそうな急な道だが、特に難しい場所はない。
梅花皮小屋から水平に数十m行くと治二清水がある。梅花皮岳の斜面から引いているようで水量は豊富だ。
小屋から梅花皮岳への登りは南へ回り込むように登っていく。標高差150mほどをぐんぐん登って、効率よく標高を稼ぐ。振り返ると梅花皮小屋から鋭く立ち上がる北俣岳が見える。
烏帽子岳を過ぎると天狗の庭までは緩やかに下る道となり、いくつかの池を通過する。
天狗の庭は、通行と幕営によって植生が破壊された平坦地で、現在は登山道以外へは入れなくなっている。
天狗の庭を過ぎると緩やかな登りとなり、天狗岳を巻きぎみに通過し、御西小屋にいたる。
飯豊の主稜線はアップダウンが少なく、軽快に空中散歩を楽しめる。
降雪量がとても多い地域なので、2000m程度の標高でありながら秋でも残雪が残っている部分があり、豊富な水が素晴らしいお花畑を維持している。さすがにこの時季に花はほとんどないが、初夏にはお花畑になるだろう地形が随所に見られた。
無雪期の登山道は危険な部分は皆無で藪化している部分もなく歩きやすい。
天狗岳から御西小屋の区間は、登山道が広がってしまっており、土が流れた部分に植物を定着させるネットが設置されているが、壊れた部分の再生にはかなりの時間がかかるだろう。
御西小屋〜飯豊山
御西岳周辺は標高2000m近いのにほぼ平らな地形で、残雪が多く水が豊富なため高山植物の宝庫になっている。
人間が通るために泥炭層がくずれ、雨水の流れで幅1mほどの道になってしまっている。周囲が素晴らしい雰囲気を持っているだけに痛々しくみえるが皮肉にもとても歩きやすくなっている。
高山では再生が遅いので、なるべく泥炭層を壊さないよう歩きたいものだ。
御西岳の頂上には道標が立っているが、広い台地のためピークっぽさはまったくない。
御西小屋から駒形山の登り始めまでは、ほぼ平坦な道が続く。
駒形山へは標高差80mほどで、一登りといった感じ。道は良く登りやすい。ピークには朽ちた道標がある。
駒形山からは再び水平な道を進み、本山に近づくと岩道になり最後の50mを急登する。
飯豊山〜飯豊山荘
ダイグラ尾根は温み平から本山へ突き上げている尾根だ。したがって下りもひたすらこの尾根を下るだけになる。
この尾根は飯豊の登山道のなかでも人通りが少ないコースだが、水場があまり無く長丁場になるのが大きな理由だ。
本山頂上の標識からほんの数メートル下ったところにダイグラ尾根への道標が立っており北へ広い尾根が下っている。
始めは広い岩場の斜面を下っていく。岩と這い松の斜面で乾いていれば下りやすいが、岩が濡れているとかなり気を使う道だ。
30分ほど下ると登り返しが見えてくる。このあたりで斜面が崩れており、道は東側へトラバース気味になっているが、崩れた石が道のようになっており間違ってまっすぐ下ってしまいやすい。道がガラガラになった場所にさしかかったら注意したほうがいいだろう。晴れている場合は登り返す尾根も見えているのでそちらに向かって歩けば間違う心配はないが、ガスっていると特に注意が必要な場所だ。間違ってまっすぐ下った場合は藪に突っ込むがとてつもない藪なので、東へ突っ切ろうとせず、登り返して登山道に出た方が間違いなく早い。
このあたりまでは、尾根が広いため、尾根というより斜面を歩いている感覚だが、登り返すあたりから狭い尾根になる。
そして休場ノ峰まではひたすらアップダウンが続き、なかなか標高が下がらない。
標高差は約1700m、アップダウンを含めた総標高差は2400m以上になり、剱岳・早月尾根に匹敵するコースということになる。
ダイグラ尾根は悪路だという評判もよく聞くが、そんなに悪い道ではなく北アルプスなどを登っている人なら危険な場所は無い。
本山から休場ノ峰までの道はほとんどの区間が尾根の頂点のやや東側に付けられており、斜面に細い幅の道がトラバース状になっている。したがって常に東側に滑落しないように注意しなければならず、緊張感のあるコースではある。
人気コースと違って道標がほとんど無いのでやや道がわかりづらい場所があるが、迷う場所は1箇所だけで後は道を外すような場所はない。
ダイグラ尾根で特筆すべきは、紅葉の素晴らしさだろう。紅葉が素晴らしい飯豊のなかでもこの尾根は一番だと思う。尾根全体が素晴らしい紅葉を見せるが、特に西側の斜面が素晴らしい。宝珠山の麓あたりは、なだらかな斜面になっており桧山沢の周りに板を敷いたような紅葉がダイグラ西斜面の下に見える。桧山沢を囲む山々と合わさって迫力ある景色になっている。
主稜線や向かいの梶川尾根からもダイグラ尾根の紅葉は見られるが、この登山道から飯豊最高の紅葉を間近に見る醍醐味は他で味わえない物があると思う。
また、ダイグラ尾根の東側には枝尾根がたくさん出ており、どの尾根の紅葉も見事だ。これはダイグラ尾根を歩かないと見られない。
峰峰を連なるアップダウンの道を過ぎると、休場ノ峰からつり橋までは完全に樹林帯になる。普通の登山道で、よく整備されているため歩きやすい。休場ノ峰に雨量計があるのでよく使われている道かもしれない。下りなら、休み場の峰から長坂清水分岐(登山道にわかりやすい看板がある)まで1時間、さらにつり橋まで1時間ほどだ。
長坂清水は登山道から少し下がった所にあり、かなり急な斜面を降りていくが、ロープが付いているので滑りやすいものの、それほど苦労しない。ロープの先まで降りると右に曲がり、汚れた水溜りの先を3mほど降りると水場がある。
下るにつれ沢音が大きくなってくる。かなり手前からつり橋が見えるという話を聞いていたが、木々が邪魔になって確認できない。つり橋のすぐ上部まできてやっと見ることができた。
つり橋を渡りほとんど水平な道を10分ほど歩くと林道に出る。後はやや下り気味な林道をひたすら歩くと、石転び沢への分岐を経て50分ほどで飯豊山荘に着く。
写真