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◆◆◆◆◆◆アメリカ合衆国◆◆◆◆◆◆
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書籍タイトル:
キャッチャー・イン・ザ・ライ
著者・訳者:
J.D. サリンジャー (著)
村上春樹(訳)
出版社・出版年:
白水社、2006年
3校目の高校を退学になった17歳のホールデン・コールフィールドくんが3日間、一人でニューヨークの街をさまよう話です。
ちなみに20代半ばにこの本を読みはじめた当初の私の感想は「これ、ただのグチじゃねーか!!」でした。
そう、これは三百数ページにわたり少年のグチがひたすらにつづられる、世界的な「グチ小説」なのです。

ホールデンくんはとにかく周囲が気に入らず、常にイラついており、、大人はみんな馬鹿だと思っています。
しかしまわりをボロクソけなすわりに、彼自身は本当に好きな子には電話ひとつかけられないヘタレなのです。
あれれ~、ホールデン君って昔の誰かに似てない~??(痛い。めちゃくちゃ痛い指摘)

なにもかもが気に入らないホールデン君ですが、妹のフィービーのことは大好きで、病死した弟のアりーのこともとても愛していました。
そんな彼はフィービーに将来になりたいものを聞かれて「広いライ麦畑で遊んでいる子どもたちが、気付かずに崖っぷちから落ちそうになったときに、捕まえてあげるような、そんな人間になりたい」
と吐露します。
思春期のある時期を過ぎてから読んでしまうと、序盤はホールデン君にややげんなりするのですが、フィービーへの吐露には彼自身の優しさと、
本当は自分もそんな人間に落ちそうになったときに捕まえて欲しいのだという弱さが見えてきます。
読み終わる頃には、ホールデン君を昔からよく知っている親友のように感じて、抱きしめてあげたくなります。
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書籍タイトル:
オン・ザ・ロード
著者・訳者:
ジャック・ケルアック(著)
青山南(訳)
出版社・出版年:
河出書房新社 2010年
1940年代から50年代のアメリカをケルアックをモデルにした主人公サル・パラダイスがディーン・モリアーティ等ととも放浪する話です。
ただひたすら車を運転し、酒を飲んで暴れたり、ドラッグでラリッタリ、女性とくっついたり離れたりするだけで、筋らしい筋はありません。
しかし、傍目には「イカレてる」といっても過言ではない、ディーンという人物が抜群に魅力的です。

少しだけ帯にも引用された文章をここに記載します。
《ぼくにとってかけがえのない人間とは、なによりも狂ったやつら、狂ったように生き、狂ったようにしゃべり、狂ったように救われたがっている、なんでも欲しがるやつら、
あくびはぜったいしない、ありふれたことは言わない、燃えて燃えて燃えて、あざやかな黄色の乱玉の花火のごとく、爆発するとクモのように星々のあいだに広がり、
真ん中でポッと青く光って、みんなに「ああ!」と溜め息をつかせる、そんなやつらなのだ。》(p.17)

まさにディーンはこの言葉通りの男として描かれています。生きることへの衝動性をよくこれだけ的確に言葉として紡げたなと、作者の表現力に圧倒されました。
訳も非常によ(原文で読めるわけじゃないですが)、訳者の方にも大感謝です。
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書籍タイトル:
ヤナの森の生活
著者・訳者:
ヤナ (著)
ケイコ・フォレスト (翻訳)
出版社・出版年:
WAVE出版、2012
ハワイ島の小さな森にくらす、フランス人アーティスト、ヤナ。屋根も壁も床もない、森とひとつなぎになったヤナの家は、
手作りの色鮮やかな家具や布で飾られた夢のような世界。自分を愛し、大地を愛し、仲間を愛し、助け合い、くらすこと。
ヤナの森には「あたらしい生き方」を見つけるカギがあります。 (書籍帯よりあらすじを引用)

日本でハワイと聞くと、すっかり観光地のようなイメージがありますが、
実はヤナさんを初めとして、世界中の旅人やオーガニック思考の人びとが集い、
「あたらしいくらし」の実験が行われているようです。

私は別にオーガニック思考ではありませんが、現代でも知恵とコミュニティがあればこういう生活が可能なのだなと読んでいて新鮮な驚きがありました。
また、写真の美しい風景と、著者のエッセイから、他人からどう思われようとも、著者が生きることそのものを楽しんでいる様子がよく伝わってきます。
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◆◆◆◆◆◆ロシア連邦◆◆◆◆◆◆
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書籍タイトル:
ロシアは今日も荒れ模様
(講談社文庫)
著者・訳者:
米原 万里
出版社・出版年:
講談社、2001
「ロシアとロシア人は退屈しない」と豪語するロシア語同時通訳兼エッセイストの米原さん。
ロシアや異文化について語った笑えるエッセイを多数出版しています。

ちょっと怖くて、近寄りがたそうなイメージのあるロシアですが、彼女のエッセイを読むと親近感がわいてきます。
大真面目かつ無邪気に危ない橋を渡るロシア人に「なんでそっち行っちゃうの~!!」「ストップ!ストップ!!」と突っ込まずにはいられません。

笑えるエッセイにも関わらず、歴史や政治のお勉強にもなるのも二重においしいところです。
あっ、食べ物の描写もものすごくおいしそうな点も忘れちゃいけませんね。
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◆◆◆◆◆◆フランス(パリ)◆◆◆◆◆◆
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書籍タイトル:
シェイクスピア&カンパニー書店の優しき日々
著者・訳者:
ジェレミー・マーサー (著)
市川 恵里 (翻訳)
出版社・出版年:
河出書房新社、2010
パリを舞台にした名作はたくさんありますが、本好きのためのホームページですので、
ここではあえてパリにある書店を舞台にしたドキュメンタリー作品を紹介します。

パリ、セーヌ左岸の、ただで泊まれる本屋。
ジョイスの『ユリシリーズ』を生みだした伝説の書店の精神を受け継ぐ二代目シェイクスピア・アンド・カンパニーは、貧しい作家や詩人たちに食事とベットを提供する避難所だった。ヘンリー・ミラー、アナイス・ニン、ギンズバーグらも集ったこの店に、偶然住み着くこととなった元新聞記者がつづる、本好きにはこたえられない世にもまれな書店の物語(帯よりあらすじを引用)
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◆◆◆◆◆◆トルコ(イスラム圏)◆◆◆◆◆◆
トルコ 町並み トルコ モスク トルコ バザール


書籍タイトル:
夫婦で行くイスラムの国々
(集英社文庫)
著者・訳者:
清水義範

出版社・出版年:
集英社、2009
初めて訪ねたトルコでイスラム世界にどっぷりはまった著者夫婦は、イスラムの国々をとことん見ることを決意する。
有名なエジプトやモロッコはもちろん、イラン、ウズベキスタン、そしてイエメンまで。宗教の陰に隠れた、人々の本当の暮らしとは!?
中高年夫婦で行く旅のコツも満載。 (書籍帯よりあらすじを引用)

掲載されている国はインド、トルコ、ウズベキスタン、イラン、レバノン、シリア、ヨルダン、チュニジア、モロッコ、エジプト、スペイン、イエメンです。
文庫化されたのが2009年ということは取材はもっと前なので、現代は簡単には行けない国も含まれているかと思います。
しかし、ここ数年で漠然と恐いイメージがついてしまったイスラムの国々を理解するために
「今こそ読んでおきたい本」だと思います(私は本屋でそんな内容の帯につられて買ったw)。

写真や地図がないのでやや読みにくさはありますが、自分で地図を広げて、必要なら写真を検索すればより理解が深まるかと思います。
旅の形態は夫婦二人でのツアー利用のため、若者の旅行記と違い「冒険」的要素は控えめです。
しかし、日本で予習をし、現地で遺跡をじっくり見て、お互いの感想を話し合う夫婦の姿が魅力的です。
年齢を重ねてからの世界旅行は、若い頃とはまた違った楽しみ方ができるということを教えてくれます。
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