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「漱石ノスタルジー」

 「どんぐりの背比べ」キョウ子はそれに拘泥していた。コンビニでは深夜パレード状態になる。キョウ子は昼間に学校で寝てた。学校は工事中だけど二三人のちびっ子が探検したこともある。キョウ子のちびっ子は蛙が好きだ。それが四角いテーブルにキョウ子とちびっ子が向かい合ったのは久しぶりの笑い話だった。ちびっ子は「蛙の卵がどんどんつながっていくのはなぜだろう」なんて言い出した。キョウ子はそれを聞くと学校に「大学」と書き加えたくなった。校長先生はかなり太っ腹なので「コウコウをダイガクに変えてもいいよ」と話し出した。校長は大臣を呼び出そうとコンビニあたりで光の輪を発光させていた。
 光の輪がとけると二三枚の旧札が落ちてきた。「漱石先生!」数えると二枚だったので二千円だった。ダイガクにするのに二千円は安かったので漱石先生によみがえってもらった。そして校長が相談すると漱石先生は「飯の炊く音がうるさいんじゃ〜」と言い出した。漱石先生が地球に帰って来て最初の仕事はちびっ子の蛙の卵研究だった。
 緑や青の景色生まれる前の草原のようなものをいつも卵は見ているのだ。ちびっ子達の「右」の声も右のハープのように優しく響いていた。漱石先生は「流れるまで流れたら流れつくまで待とう」と言った。ちびっ子達はその間に水遊びをすることにした。「わ〜っこれは何の骨だろう?」見たことも無い骨がコンビニに落ちていた。漱石先生は「流れの止まったものだろう」と淋しそうにつぶやく。
 キョウ子の持ち物は不思議とチェインだった。これがつながる卵を呼んだかもしれない。今キョウ子のチェインが光る。どくどく、ばくばく、心臓のリズムが嵐のように浮かんでは消えた。これは携帯をよりフィジカルにしたものだ。キョウ子はそれを見たのでコンビニへ急いだ。旧校舎を心でくぐりコンビニへ。そこはいろいろな色を集めて光らした蛙の卵で絵があるのと現実があるのと混ざり合うような不思議空間だった。
 キョウ子は梅干を持ってきて「とってはちぎり、とってはちぎり」と叫びながら思い切り投げた。漱石先生は世の中がすごく動いたのに仰天した。早速先生はコンビニでごはんを買って梅干を乗せてみた。風がふわふわと流れる中隣の銭湯から湯気が出ている。死にそうになることはよくあることで車はむしら兵器だ。先生とちびっ子は蛙の卵を湯気で蒸発させた。誰かが色を塗ったのかいろんな色の蛙が落ちてきた。
 なぜか船遊びをすることにした。さっきのコンビニ骸骨を持って永遠の船旅にでよう。漱石先生は船旅の準備のために骨を拾い集めていた。たぶんプテラノドンかなんかだろう。キョウ子は携帯チェインを使って骨をびしびしたたく。なぜか骨が白くなってきた。占いにしたがって西へみんなで船を浮かべよう。ちぴっ子は白い旗を振った。ざあざあ雨が降ってきてコンビニは水没した。
 コンビニ店員は売り物の水着をそれぞれ着用して必死で浮かんできた。「8時を過ぎたので梅干が半額ですよ」とビキニの店員が教えてくれた。漱石先生は「ジャスターゼないかね」と店員に聞いた。店員は「さっきの水で溶けてしまいました。すみません」とペコリとおじぎをした。そこでキョウ子は携帯を振り回して漱石先生のお腹をたたいた。またそこが白く光った。キョウ子は「治った?」と聞いた。びっくりした漱石先生は「微妙」「ごほんごほん」と慌てたようだ。
 ちびっ子は船の水をなめてみた。甘い甘いスープの味がした。そこに蛍が集まってきた。「あっ蛍さんだ〜」油彩のように不思議と平面だった。すると、キョウ子はチェーンを長くして蛍をびしびしたたいた。チビッ子は「可愛そうだからやめて〜」と言った。校長先生は「大丈夫だよ。キョウ子くんは理科が得意なんだから」と教えてあげた。水面に落ちた蛍はふた回りほど大きくなってまた色がいろいろになった。蛍と蛙はいろいろな色どうし求婚し始めた。
 嘘のように晴れ上がった空から長い声がしている。校長は今度は物理現象に不思議と行き着いたようだ。ちびっ子もキョウ子の真似をしてぐるぐるチェーンを振り回した。蛙や蛍達は涼しげに声のするほうへどんどん登っていった。陽だまりの中の漱石先生達はあまり天気がいいので昼寝をすることにした。「学校は?」とキョウ子が聞くと校長は「これも授業なんだ」と言い禿げた頭にリンスをしていた。
 コンビニのそばに高い高いポールが立っていた。それは水面から少しはみだして伸びていた。校長は「二千円をまいたらどうだろう」言い出した。漱石先生は「胃薬買うのに使わないか」と言っている。ちびっ子はポールの上に千円を置いた。「遺体安置です」とちびっ子が言った。キョウ子は「慎重にね」と声をかけたがちびっ子の成長ぶりに驚いていたのだ。蛙がピョンと千円に乗ると千円の色が変わってしまった。どうしようこのままでは梅干が買えないとみんなで心配をした。気分を変えるためかみなりを探すことにした。一番生活感のないのはキョウ子のチェインだった。
 昼飯時になってきたので千円をどう使うのか考えるキョウ子。「やっぱり梅干がすごくいいよ」というキョウ子。その意見にはみんなが賛成した。でも、校長の朝礼手品が始まった。ちびっ子は怒ったけどもしょうがない。「さあ店も沈んで買い物ができないから」と校長。「ところが失敗千円がレンガ色に」やっぱだめじゃんお金ないじゃん。漱石先生は現実感がこの世界にはないと感じた。そして、ポールも語りそうだなとちらりと考えた。
 ポールは語りだした。「梅干は体にいいのですから大サービスで大きいのをあげます」。どうやって出したのか船の上には大きな梅干が乗っかっていた。それはそれはどうしようもなく大きい梅干だった。校長は俺の手品が成功したとひそかに思った。漱石先生は「胃が治ったぞー」と大きく笑った。



小説「秋ナス」

 鬼切りの吉田はいろんなカードがある。そしておにぎりが好物だ。もうかるかなぁと思ってカードを使うことにした。カードを持っているのが吉田であってそんなカードは見かけないからといって秘密にするほど悪くはなかった。仕事とかお金とか人間とか考えることよりもわりとカードな男、現実はあまり関係なかった。
 「ピンポン」と家のチャイムが鳴った。ちょっとめんどくさかったけど出てみた。いいナビゲーションシステムを使うといいことが起こる。吉田のカーナビは綺麗な女人の形をしていたがまだカードを使ってないからわりと無口だ。俺の家に来るまでは指を動かしてみただけでも正確だった。
 正直俺はカードを知らずにのんびりとかしてた。セールスマンかなと思って玄関を開けた。吉田の印象は元気そうな人だな〜ぐらいな感じで見てみた。その吉田が「私は鬼切りだ」と話始めた。「僕はナビ無しではここが解らなかったんですよ」と言った。俺は「なにか探してるのですか」と聞くと吉田は赤いカードを見せて笑った。「なにかしてるわけでもないのでなんでかおにきりです」と吉田が言うけど家には煙草もジュースも晩御飯も家にあったので何もいらないかなぁと考えてたところだったけどこんな光る赤いカードは見たことが無かった。
 表面にかなりの基板があってそれは赤く光っていた。俺はそんなの見たことが無かったのでビックリした。吉田は現実ともあまり関係がなかったので「いります?このカード」って言ってきた。なんかそのカードが赤かくって現実とは関係ないので喜んでもらった。
 その夜は夢でカードをあげまくる吉田を見て「あぁやっぱり鬼切りなんだなぁ」と朝になって気がついた。夢は全部記憶するのは難しかったしカードも赤かったから煙草とかジュースとかもう買わなくていいような気がした。目が覚めて吉田の車はかなり丸いなぁと思ったけど赤いカードに触れると「おめでとう」という声と歓声が沸き起こった。
 遠くから「わらわら」という掛け声が聞こえてきた。気が小さいので家に戻ろうと思ったけど道がなぜか解らない。と思ったら今度は木漏れ日の涼しい木の下に立っていた。そして人間の低い声のように猫が「わらわら」と言っていた。かわいいなぁと空を見上げるとスライムみたいな変な形をした雨が降ってくる。空がゴーって鳴ってあちこちに池が出来た。家に帰ったつもりがいすに座っていた。これだけは俺のいすだった。たしかにいつも座っているいすだ。木の下から細い枝が伸びるとそのいすに巻きついてきた。足元は濡れていたので気持ち悪いなあと思っていると猫がおにぎりせんべいを持ってきた。猫が「おにぎりが好きなんですよ」と低い声でしゃべったらすごく涙があふれてきた。
 吉田のナビはクチをパクパクしてしゃべりだした。「ナスが食べたいわ」吉田はナスナスとカーナビに計算させてみるとイイ家がある。吉田はすぐにそこへ向かいカードを渡した。驚いた秋ナスにナビが飛び込んでいった。「ニイサンパクパク食っちゃうよ」
 目が覚めた秋なすはもやしと並んでいた。秋ナスはちょっと緑っぽいもやしを見下ろしているとなんか眠くなってきた。もやしは言った「ちょっと雨が降ると伸びるよ。横でナビが「ノビルヨ。ノビルヨ」とやっぱりチャイナドレスに着替えていた。
 でも秋ナスはなぜかカードを使うのが上手かったのでナビは3日で4人になった。「ニイサン秋ナス」どころでは言葉が少なかったのでいろいろ入れてみた。「キャラしだいヨ」とか「性格しだいだヨ」とか綺麗な人形はいろいろしゃべってきた。あまりにうるさくなり人数も5人に増えたので池とかに泳がしてみた。「ナイスやで秋ピー」と吉田も喜んでいる。
 鉄のジャバラカーテンがあった。今日は仕事がだるいなぁと鉄のジャバラカーテンを開けるとカメとナビ達が仲良くしていた。
 1人のナビが大きな氷を持っていた。その中心に冷凍みかんが1個入っていた。「誰が食べれるか勝負アルヨ」と言った。ナスビのタワシでこするとなぜか氷なのに星型にぽろぽろ取れていった。
 他のナビが「買い物いってくるアルヨ」と言い出した。秋ナスは「赤いカードを持って行けるのは俺だから」と言って自分で買い物に行った。その間にみんなで冷凍みかんを食べていた。なすが買ったのは大きく黒い丸くなったサイコロだった。それ以来ナスはサイコロ遊びが好きな人になっていた。カードがあればなんでも買えるし。
 ところが車で帰ってきたら家が燃えていた。ナビが嬉しそうに秋ナス好きやねんと笑っていた「ケラケラ」

スペシャルサンクス「モニ葉」


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