その1 −誕生〜1才半まで−
航大は私達の第2子、長男として平成11年6月1日生まれた。
37週と0日、2346グラム、標準より少し小さかったが元気で黄疸もなく健康な赤ん坊だった。
2才半上の姉の時とあまりにも違っており、どう扱えばよいのかとまどいを覚えた。なによりもとても神経質な赤ん坊だった。ミルクは一切受け付けず、ほ乳瓶の乳首をくわえることもなく、どんなにお腹が空いていても母乳以外は飲もうとしなかった。離乳食のころになっても、スプーンを口にいれようとせず苦労した。断乳後に 食べるようになっても、お気に入りのスプーン以外は口に入れなかった。
足の裏も敏感で眠っているときに毛布が触ると起きてしまうこともよくあった。手の汚れにもうるさく、口に指を入れたり、手づかみで食べることもなく、砂遊びもしなかった。人見知りも激しく、両親以外の人が抱くこともできなかった。
運動発達は途中まで普通だった。首の座りは3ヶ月、寝返り4ヶ月、お座り5ヶ月、7ヶ月でハイハイを始めた。9ヶ月で1度つかまり立ちをしたが、その後ものにつかまって立つことはなく、座っている人の膝につかまって立っていた。このころから何事も早かった姉と比べて少し変わった子だと思うようになったが、ただ、神経質で臆病なのだと思っていた。
1才頃から人が両手を引いてやれば歩いていたが、伝い歩きはしなかった。1才3ヶ月頃から急に幼児用の車を押して歩き始め、両手で手すりを握っていれば滑り台の階段は昇れるようになった。一人歩きはしなかったが、歩けないのではなく歩くのが怖いだけだと考えていた。
また、言葉はでなかったが、名前を呼ぶと手を上げたり、いないいないバーの声に合わせて顔を隠したりしていたりしたので、男の子だから遅いのだろうと心配はしていなかった。