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速記大学
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速記大学
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速記大学


 これまで、速記の専門学校、速記のクラブ、速記の教室はあったが、速記大学と呼ばれるものはなかった。


 構想として速記大学はあったかもしれないが、速記大学が実際に存在することはなかった。


 速記大学だけではなくて、速記学部も速記学科も見当たらなかった。


 大学には、様々な学部、学科がある。


 伝統のある学部、学科もあれば、時代のニーズに合わせて新しくできた学部、学科もある。


 しかし、どういうわけか、速記については、主要な学問として速記を取り上げる大学も、学問の一分野として速記を取り上げる大学もなかった。速記学部や速記学科という言葉を目にすることもなかった。


 自分が速記を勉強したから言うわけではないけれども、速記は、学校が真剣に取り組むべき価値のある学問の一つだと思っている。


 「読み書きそろばん」のうちの「読み書き」を追求して行けば速記に突き当たる。漢字よりも、ひらがな、カタカナが速く書ける。ひらがな、カタカナよりも速記は速く書ける。何倍も速く書ける。1音1画で書ける速記文字は、究極の簡易文字である。書くことをとことん追求していけば速記に突き当たる。速記文字以上に簡単に書ける文字は、存在しない。


 全国には、多くの発言者である議員がいる。議員の話を速記して記録する人材が必要である。もちろん速記の対象は議員ばかりではない。どんな人の話でも、人の話を記録する場合に速記は必要である。


 国会については、衆参速記者養成所があって、専門に速記者を養成してきた。民間からの公募だけでは、優秀な速記者を安定的に供給することが難しいという判断から、衆参速記者養成所が誕生したものと思われる。


 今もその状況に大きな変わりはない。録音・録画の発達やワープロ・パソコンの発達により、速記の学習に取り組もうという人が一時的に減っている。速記の良さが見直される時が来ると思うが、今のところ、人材難はより深刻化しているのではないかと思う。


 大学というと、広いキャンパス、たくさんの校舎、陸上競技場、野球場、テニスコート、体育館、プール、食堂、学生会館、図書館、実験室、学生寮、合宿所、多くの教職員、大勢の学生、いろいろな学部、学科、高い授業料などを連想する。


 我が速記大学は、教員は一人、授業料はなし、教室は武里大枝公民館の研修室、教科書は手作りの速記教材、ほかに公民館の職員の皆さんという簡素な布陣である。


 しかし、研修室の階には春日部市立図書館分館がある。武里大枝公民館に隣接して、新築されたばかりの武里南小学校とそのグラウンド、体育館がある。武里幼稚園、野球場、テニスコート、中央集会所、食堂数店舗を含む名店会などがある。


 これらを大学関連の施設ととらえたい。


 全会議室にテレビカメラが入り、一人に一本のマイクがあっても、現場で生の声を聞きながら速記することは必要である。現場でどれだけ正確に書き取れるかが正確迅速な速記録を作成するためのポイントである。


 一度速記すると、話の内容が頭に入る。その上、録音されていない声や、録音から漏れた声も、速記者は一生懸命書き取っている。


 発言者の口から直接速記者の耳に伝わる声や、録音されていない声、録音から漏れた声、マイクを通してイヤホンに入ってくる声を同時に聞きながら速記者は速記を書く。速記者が現場でどこまで正確に書き取れるかによって原稿の質が異なってくる。


 録音、録画が万全であるという恵まれた環境はまれである。速記者は、録音も録画も電源もないような状況の中で速記録を作成しなければならないときもある。


 マイクを持たないまま話す人もいる。


 マイクを置いていないところで話し始める人もいる。


 録音に入っていなくても、場内の人には聞こえているから、録音されていないからといって記録から外すことは許されない。


 どんな場合でも安定的に速記録を作成するためには、速記者による現場速記が必要である。


 速記を仕事にするなら、速記を学習して1級を取っておいた方がよい。


 10分間3200字の速記が書けるようになるには、1年間は練習しなければならない。速記文字は数日あるいは数週間、数か月で覚えられるが、反射的に速記が書けるようになるには、かなりの速記反訳練習を積まなければならない。


 武里大枝公民館速記ワープロクラブが速記大学としての機能も果たせるように、速記法の改良や研究に努めるとともに、学習教材の充実、練習の工夫に努めていきたい。


 公民館の有料化に伴い、同じ場所でじっとしているわけにもいかなくなった。今後は積極的に自分から動いて速記の普及に努めていきたい。