ヤシガニとカヌーの島
ローアイランド (Loh Island)





















トレスはバヌアツの最北端にある群島で、ポートビラから週1便、18人乗りのツインオッター機が、マラクラ、サント、ヴァヌアラバ経由でリヌア空港に乗り入れています。
左に大きく旋回して飛行機は草原のランウエイに着陸します。ここの滑走路の地盤はサンゴ礁ですから、水はけが良く、雨による空港閉鎖は余りないようです。
ただし、週1便の運航ですから予約の確認と出発時間の確認を事前にしておく必要があります。
週1便の到着時には、村人にとっては貨物の引き取り、ポートビラへのヤシガニ・イセエビの出荷などのために、空港に集まり賑わいます。
もちろん飛行機を見に来る子供たちもいます。 この空港に降り立つ観光客は年間100名にもなりません。
この島には自動車が1台もありません。保健局のモーターボート1台をふくめてモーター付が3台あるのみです。
カメリサ・メモリアル・バンガローは空港から歩いて10分、白砂の浜に面して4棟のバンガローが並んでいます。オーナーのホワイトリー・トア氏はもと学校の先生で30年の教職最後の任地でバンガローを自分たちで建て、2000年から開業しています。
カメリサ・メモリアル・バンガローの娘さんで、学校の教師のダイナさん。
バンガローは4棟あり、蚊帳つきのベッドがあり、小ぎれいにしてあります。夜になると自家製ヤシ油のランプが部屋に灯されます。
トイレは水洗で、使用後バケツの水でながします。
シャワーは、水シャワーです。
飛行場のあるリヌア・アイランドには、カメリサ・メモリアル・バンガローがあるのみで、集落は対岸のロー・アイランドにあり、移動はアウトリガー付のカヌーでわたります。
ロー・アイランドでもココナツのプランテーションが昔はありましたが、1995年の地震で陥没して、海水が流れ込み、ココナツが枯死して、いまはコプラの生産はおこなっていません。
バンガロー前のサンセットです。
バンガローの一人娘、エルシー。
バンガローの庭では、オーナーのホワイトリー氏が栽培する欄の花を見ることが出来ます。
対岸ローアイランドの海岸です。ここには年に1度ぐらいオーストラリアからの大型観光船が沖合に停泊し、村は賑わいます。
普段は子供が遊ぶ静かな海岸で、あまりの海の美しさに目を奪われます。木陰では、素っ裸の子供たちと一緒に母親が昼寝をしています。
島の高台にあるハリケーン除けの洞窟です。
天井までは7〜8m、広さは150uぐらいで、サイクロンが来たとき村人全員がここに避難します。中には食糧の貯蔵庫は、煮炊き用のかまども作られています。
村人の住宅の内部です。右端の白い蚊帳と左のブルーの蚊帳のあるところがベッドです。
日本の女子医大の協力もあって、マラリア撲滅運動が行われ、蚊帳が各家庭に支給されています。
台所兼食堂です。マキを燃やして調理をします。
村の集会、チーフが村の13家族200人を相手にスピーチを行っています。
この後、みんなで食事をします。ここでもバヌアツのほかのところと同じく大家族制です。
この村にはお店が1軒ありますが、貨物船が年に2度来るだけで、商品は殆どありません。
トレスで一番喜ばれる土産は、米、小麦粉、布地と縫い糸、電池だそうです。
現地の食材であるイモ類、バナナ類は自然に育ちますので不自由はしませんが、昔からこの土地になかったものは、すぐに欠乏します。
子供たちは、カヌーで遊びます。
夕食に出たヤシガニ料理、ケチャップ味で料理してあります。
ヤシガニは夜ヤシの実の果肉を食べに来ます。そこで、椰子を二つ割りにして、巣に持ち込まれないように樹の根っ子などに結わえておきます。ヤシガニが椰子の実を食べに来たところを掴まえます。
保存は、生きたままで砂の中に埋めるか、葉の生い茂った木にぶら下げておけば、1週間ぐらいは生きているそうです。
飛行場で搭乗前のヤシガニです。カメリサ・バンガローでは、料理法を変えたヤシガニ料理が出ます。ポートビラでは高級食材です。
ここからボートで行くメトマ島はヤシガニの保護区で、夜行性のヤシガニが昼間でも見られるほどいるとか? ボートの手配はホワイトリー氏にお尋ねください。
政府は禁漁期間を定めてヤシガニを保護していますが、地元民の消費はそのかぎりではありません。