私は読書魔。毎月たくさんの本を読む。
中学や高校の時も、試験勉強もせず、「平家物語全集」や「罪と罰」なんかを読みふけっていた。
そんな私の読書評は新刊もあるし、恐ろしく古い本もあるかも。あしからず。




*エントリー本*
・クロスファイア
・ROAD OF THE RINGS/TWO TOWERS-THE RETURN OF THE KING
・ロード・オブ・ザ・リング(指輪物語)/旅の仲間
・屍鬼
・泳ぐのに安全でも適切でもありません
・模倣犯
・東京バカッ花
・女王陛下のロンドン
・あかんべえ
・沈まぬ太陽
・検死官
・横着女とたわけた野郎で日本満開
・話を聞かない男、地図が読めない女
・永遠の仔
・無名仮名人名簿
・バターはどこへ溶けた
・白い犬とワルツを

クロスファイア(上下巻)/光文社文庫(宮部みゆき)


久しぶりに宮部みゆきの本を読んだ。
念力放火能力(パイロキネシス)を持つ女主人公が、法で正当に裁かれない、または警察が捕まえられない犯罪者達を処刑して行く話。そのうちに他にも似たような能力を持つ人間達が居て、卑劣な悪人達を処刑する大組織が戦後からずっと存在する事が明らかになり、悲劇が始まる.....ってのが大かたなあらすじなんだけど、現代版必殺仕置人かしら?
すごく現実実を帯びていて、最後がとても悲しいのがつらいところ。色々な特殊能力を持つ人達って、程度の差はあれ実際に存在するみたいだし、アメリカでは犯罪捜査にも協力してるってのを以前テレビ番組で観たけど、すごいんだなぁ。
下巻になると本を置くことが出来なくなり、読み終わったら午前4時になっていた。「模倣犯」の悲しい版。

オススメ度★★★★☆



THE ROAD OF THE RINGS Part I.II.III.(ロード・オブ・ザ・リング)Houghton Mifflin Company/J.R.R.Tolkien

え〜、下の欄で書いたように日本語版がなかったので英語版全3巻で読みなおしました。どっちで読むかは各人の自由として、とても読み応えのある話で毎晩寝不足の状態が続き、本を閉じるのももどかしいほど。単なるファンタジーものとは違い、最後も単純なハッピーエンディングにはならず、物悲しい気持ちになってしまった。子供が読んで理解できるのでしょうか? ちなみに映画の第三部作は4時間を越えるかもしれないと言われていますが、確かに後半のあまりに壮大な話をどうやって映画の限られた時間内でまとめるのか、興味津々で今年のクリスマスまで待てない〜!

オススメ度★★★★★



ロード・オブ・ザ・リング旅の仲間(全4巻)/評論社(J.R.R.トールキン)

恥ずかしながら映画の途中で寝てしまった私。第二部の映画で又、同じ事を繰り返さないために、まずは第一部を本で読んでみることにしたけど面白かった。映画では良く説明されていなかった詳細もこれでよくわかったし、早く続きが読みたい!あらすじは映画があまりにも有名だから省くとして、こういう夢のある壮大なファンタジーものは英国人し書けないなぁ、と羨ましくなってしまった。映画のキャストと重ね合わせて読むのでよりイメージがまとまってよかった♪ ところで第二部5巻中、最初の2巻が映画上映と重なったためか本屋さんにないの(泣)。 仕方がないからぶ厚い英語版を買いました。早く読まないと。。。

オススメ度★★★★★



屍鬼(全5巻)/新潮文庫(小野不由美)

凄い本に出会ってしまった。本の帯に付いていた「この怖さ、空前絶後!」という宣伝文句に興味を持って何気なく買ったんだけど、確かに怖い。山奥の大変な僻地に隔離されたように存在する田舎の村が舞台で、死者を土葬する古い慣習が引き起こす数々の惨劇。田舎暮らしにあこがれてやってきた人、田舎暮らしから逃れて都会に行きたい人、自殺未遂をした坊主、小さな村に住む様々な人々の感情入り乱れた中で、想像を絶する出来事が.....
毎晩寝不足になりながらも読み終えました。後半2冊では本を置くのももどかしいくらいの緊張感。凄いの一言。

オススメ度★★★★★



泳ぐのに適切でも安全でもありません/集英社(江國香織)

児童文学でデビューして色々賞を取っていた人なので、夢のあるほんわかしたものを書く人なのかなぁ、と思っていたら短編恋愛小説集の本だった。10の話が入っているんだけど、ほとんど全ての主人公が男運のない、最近あんまり充実した人生を送っていない女性(若かったり年増だったりする)達で、煮え切らないっちゅーか、共感が持てなくて正直ガッカリしてしまった。結構不倫とかヒモの男とかが出てくるので、いっその事、森瑶子さんの描く恋愛ものみたいにもうちょっときわどくて洒落ていたらよかったのに.....

オススメ度▲△△△△く/P>

模倣犯/宮部みゆき(小学館)

春先からのロングランヒットで話題になった、スマップの中居君と山崎努主演の映画「模倣犯」の原作。700ページ以上で上・下巻と大作。最初の方はやたらと登場人物が多くて、一人ずつの状況描写があっちこっち飛ぶので混乱してしまうけど、段々辻褄(つじつま)が合ってきて引き込まれて行く。「あかんべえ」を書いた人と同一人物とは思えないほど怖い犯罪小説。描けるジャンルが相当幅広い人みたい。宮部みゆきさんの他の作品も読んでみたくなりました。一読の価値あり。

オススメ度▲▲▲▲△



東京バカッ花/室井滋(文春文庫)

女優(だよね?)の室井滋のエッセーがおもしろい、とずいぶん前から宣伝されていたので成田空港で興味半分で買って読んだ。故郷の富山から上京し、早稲田大学在学中に経験した、ありとあらゆるアルバイトのネタなどを中心に書かれた、青春を懐かしむエッセー。 エッセー自体はたいして面白くもなかったけど、早稲田大学やその界隈の大学を卒業した人々、田舎から出てきて貧乏生活をした経験の有る人なんかは共感するところが多くて懐かしくなるかも。

オススメ度▲▲△△△



女王陛下のロンドン/ハービー・山口(講談社文庫)

1973年、写真家になる夢を抱き、単身ロンドンに渡ったハービー・山口さんのロンドン在住10年間のエピソードと、有名になってから撮った数々のアーティスト(福山雅治、ゆず、尾崎豊など)との交流などを綴ったエッセー。私は最初、著者の事を全く知らず読み出したのだけど、久しぶりに良い本に出会えてうれしい。夢を持っている人、何がやりたいのかわからずつまづきかかっている人に希望と元気を与えてくれる本だと思う。小さい頃から英語が大好きで、20才の時、留学の為にスーツケースを抱えて一人でペンシルバニア州ピッツバーグ空港に降り立った時の事を思い出してしまった。

オススメ度 ★★★★△



あかんべえ/宮部みゆき(PHP研究所)

新聞の新刊書紹介の文句に惹かれて読んだ本。買ってから知ったけど、「時代劇サスペンスファンタジー」ていう聞いた事もないジャンルだわ。あらすじは、成仏できずにさまよう亡者たちが、一人の少女の助けを借りながら次第に死にまつわる因縁と、死んだ時の記憶を取り戻して行くという不思議なお話。結構その分野では人気がある人らしいけど、普通やね。

オススメ度 ★★☆☆☆


沈まぬ太陽/山崎豊子(新潮文庫)

組織の不正・非情さを正そうとしたたために10年に及ぶ海外僻地への左遷を強いられ、帰国後、航空機史上最大の惨事となった御巣鷹山でのジャンボ機墜落事件で過酷な遺族係を命じられた一人の男。信じられないけど、実在の人物・企業を基に描かれた小説で、彼女のまさに“魂の作品”。 どの航空会社の事かは一目瞭然。膨大な取材を根拠にしたこの長編は、事故当時の状況、遺族の地獄が鮮明に描かれていて絶句。ちょうど世界貿易センターの事件後に読んだので、遺族の方の心情がダブって何度も声を上げて泣いてしまった。この作品を書き上げるまでの取材の5年間、様々な妨害、困難に負けず作家生命を賭けて巨大企業に挑んだ作者の勇気を心から尊敬します。

オススメ度 ★★★★★


検死官/パトリシア・コーンウェル(講談社文庫)

一度読み出したら止まらない! 著者(女性)は警察担当記者、検死局のコンピュータープログラマーを歴任し、この作品で華々しくデビュー。新人賞を総なめにして今や警察者ミステリーの第一人者。女性検死局長ケイ・スカーペッタが主人公ってのもかっこいい。でも検死局が舞台だけあって描写がリアルなので気分が悪くならないようにご用心。この本はシリーズで5作あります。最初の2、3冊はおもしろい!その後はくどいかも。

オススメ度 ★★★★☆


横着女とたわけた野郎で日本満開/こけし(草思社)

“ゲイバー「こけし」の名物ママが崩れきった日本人を叱る痛快エッセイ”と本の帯に書かれている。結構面白かった。他人をこき下ろす時、誰もが少しは遠慮して言うもんだけど、こう言う風に「ちゃんと鏡見えてんのかしら、あのブランド好きのバカとブス」みたいにばっさりやってくれるとすごいと思う。若い母親、いまどきの男、叶野姉妹、援助交際、その他多々こき下ろしているんだけど、正論を言っているような。ゲイママ恐るべし。

オススメ度 ★★★☆☆

話を聞かない男、地図が読めない女/アラン・ピーズ、バーバラ・ピーズ(主婦の友社)

面白い!男と女の本質的な違いが鋭く・おかしく・まぬけに描かれていて、笑えるけどあたってる!長年だんなの妙な行動にイライラしていたけど、その謎の答えがここにあるとは! そして解かった。この本によると、私は限りなく男に近い女で、だんなは限りなく女に近い男だったのだ。なるほど...

オススメ度 ★★★★☆



永遠の仔/天童荒太(幻冬舎)

去年TVドラマ化されたので観た人もいるかも。霊峰の頂上からの下山途中に起きた殺人事件。秘密を抱えたまま別れた三人の少年少女が、17年後に再会を果たす。「過去」を探ろうとする者と、封印したままでいたい三人の悲しい物語。こんなに読み応えのある小説にめぐり合えたのは久しぶりで、上下巻読み終えた時はしばし放心状態になってしまった。題材が物凄く重苦しいので、覚悟して読もう。

オススメ度 ★★★★★



無名仮名人名簿/向田邦子著(文春文庫)

週刊文春に連載されていたエッセイの文庫版。 人気テレビ番組の脚本を手掛けていた彼女の日常をおもしろおかしく綴ったものだけど、一流の執筆家が書くエッセイは読み応えがあるだけでなく、”日本語とはかくも美しきモノかな” と妙に感動してしまう。日常誰もが思っていることなどを、ユーモアたっぷりに描写していて、「そうそう!」 「うんうん」と笑ってしまう、何度読み返しても面白い本。最近日本語が乱れてきている人にはぜひ読んでほしいわ。 

オススメ度 ★★★★★

 

バターはどこへ溶けた?/ディーン・リップルウッド著(道出版)

ベストセラー「
Where Has My Butter Gone?」の日本語訳版。”世界中の人が感動した一冊の本”、”一見シンプルなこの物語には、自分らしく生きるためのヒントがこめられています”、なんていう宣伝文句につられて読んでみた。 2匹のずる賢いキツネと、これまた2匹の怠けものの猫がご馳走のバターを探しに出かけるというたとえ話の中に、「大切な何かを失っている私達」をはっとさせるものがあるらしい。読んでみた感想は.....「そうですか.....」 私は鈍感なのだろうか?別にどうって事ないような気がしたけど。 でも、超多忙なビジネスマンとかが読むとはっとするのかも知れない。

オススメ度 ★★☆☆☆

 

白い犬とワルツを/テリー・ケイ著(新潮文庫)

妻を亡くした81歳のサム老人の前に、彼にしか見えない不思議な「白い犬」が現れ、老人自らもガンに倒れるまでずっと寄り添い続ける姿を描く、大人のメルヘン小説。 でも、他人の助けを借りず、一人で余生を生きぬこうとするサム老人と成人した子供達の心配ぶりがとても現実的で、誰の身にも起こり得る問題を描いていたりする。 幸せな結婚生活の後に、老いた妻に先立たれた男達は皆、白い犬が見えるのかも知れない。 一回読んで ”じ〜ん” ときた。 二回目は泣けた。

オススメ度 ★★★★☆☆

 

よし、ホームへ戻るぞ!