What's up with my family? では家族関係のニュースを記しています。
親族、友人など興味のある方は読んでください。
アンドリューの空手ストーリー
恐怖の黒帯テスト
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我が家の長男アンドリュー(ドリ)は小学校1年生の終わりから大山空手を習い始め、5年生も終盤にかかっている現在も熱心に続けている。 茶帯くらいから段々厳しさを増し、竹刀で叩かれたり、ミスをするたびに腕立て伏せを50回づつやらされたり、高校生や中学生のお兄さん達から組み手でしこたま蹴られたり、と一体ここは本当にアメリカなんでしょうか? って感じの熱血空手指導が繰り広げられる事、ここ数年。アメリカ生まれのアメリカ育ち、道場でトイレに行こうとして、正座している子供達の前を歩いていて、突然「こらぁ〜!歩くときは人の後ろを通って行かんかぁ!」などと怒鳴られカルチャーショックを受けた事も数知れず、のドリは今や人一倍そういう作法にうるさい空手少年に成長してしまった。
そしてとうとう3月9日に黒帯初段のテストを受けても良いけどどうするか、という先生からの打診が! |
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去年の春から1年、テストに向けてほぼ毎日道場に通い、自分のクラスの練習に加え、年下の子供達への指導参加(テストを受ける為の絶対条件)、夜間の大人クラス参加、週に2回の自主練(なのに強制的)までやり、準備をしてきたものの、いざ受けるかと聞かれると決心がつかないドリ君。 受験料は$400ドル、もし受かったら正式胴着代に$170ドル、と決して安くはないので親御さんと良く話し合って決めなさいと言われ、それも気にしている様子。確かに子供にとって(っていうか大人にとってもだけど)大金だ! でもなんと言っても最大の難関は最後の15人組手。 3時間半ほどのテストの最後、疲れも頂点に達した頃に待っている、黒帯保持者15人との闘いは子供じゃなくても大人でもビビると皆知っているだけに、私は何も言わず、本人の決断に任せる事にしました。 それから前回散々な結果で追試を受けさせられた筆記試験も頭が痛いみたい。 それにテスト中、竹刀を持った総宗(最高責任者の人)が気合が足らん!と怒鳴りながら叩いて回るのも恐ろしいよ! 日曜日のテストの最終受付は金曜日、先生には最後まで待ってくださいとお願いして、私も待つ事に。 一時は今回やめておくと決めそうになったものの、又悩み出している様子。 10歳の子供には難しすぎる決断なんだろうか? でも、かわいそうだけど、私は助けてあげられないよ。 そして金曜日の夕方、「僕、受ける。」と決断したドリと共に、願書に記入したり、契約書に署名する前に最終チェックをしたりする。 10ページ程の契約書には、「万一テスト中に怪我をしたり死亡したりしても訴えたりしません」だの、「黒帯に合格したその後の各種義務事項」などが細かく書かれていて、かなりむっとするけど、致し方ないわ。 それに下の子が風邪を引いてゴホゴホと咳をするのでマスクをさせ、「近くに行っちゃいけません!」などと怒ったりして家族中かなりの厳戒体制。 |
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そして迎えた当日朝。 タララ〜♪ 私達がのろのろと用意をしているのにかなりイラついている様子で、いつまでも起きない下の子の枕元で、「俺の大事な日だってのに、何のんびり寝てるんだよぉ!早く起きて歯を磨けぇ!」と大激怒! ちょっと落ち着けってーの。 11時に始まるので10時15分頃に家を出て、マンハッタンの本部まで出発〜! 「で、どこだったっけ?」と玄関先でだんな。 ちょっとぉ、何回か行っているのに覚えてないのぉ? 住所は知っているけど、どうやって行くのか私わかんないわよ。などと言い合いながら又インターネットで道順をチェックする私達にドリの顔は怒りで引きつっている。「遅刻しちゃうよ!」 ごめんごめん。 何はともあれ無事ついて、本部のカウンターに行くと、組手の相手をするための有段者達が続々入ってきてだんなは青くなり始めた。 「おいおい、なんだあの熊みたいな奴らは! もっとひ弱そうなのと闘わせてもらえないのかぁ?」 もうあなたは黙ってて頂戴。 対照的にドリは緊張の面持ちながらもかなり冷静で、更衣室に行き、バッグから武器のテスト用のヌンチャクやトンファ(カマのようなもの)だけを出して再登場し、直ぐにテストの行われる道場に入っていって筆記試験用の紙を受け取ったりしている。一度も私達の方を振り返らないドリ。こいつらは全然頼りに出来んと思い知ったのね。私達は道場には入れないので4時間後に迎えに来るべく、又ニュージャージーの自宅に戻って不安な気持ちで待機。 がんばれ〜! 午後3時過ぎに本部に戻ると、全身汗びっしょりのドリが椅子に座って待っていた。 さすがに疲れているみたいだけど案外元気なのでびっくり。予期せぬ実技試験などで怒られたそうだけど、組手も無事終えたと満足そう。 「出来た。今出来る事は全部出来た。これでだめなら仕方がない。」 不安と達成感の入り混じった表情の我が子はなんだかとても大人びて見えた。結果はまだ出ていないけど、関係ない。 がんばった。今日のヒーローは君だぁ!
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