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リハビリ的読書
ライン素材:Little Eden様

膝痛から鬱状態に・・・

すぐに治ると思った膝痛が長引き、それが引き金になって鬱状態というか、不安神経症というか・・・そんな状態に陥ってしまいました。
その間、PCも開けず、大好きな読書さえ出来ないありさま。

散々苦しんだ挙句、昨年の暮れ、やっと神経科を受診する決心をして、今は薬のおかげで、PCにも向かえるようになり、ここの更新をしようという気力も湧いて来たわけです。
こんなことならサッサと薬を飲めばよかった!と今では思っているんですが…。

怖かったんですね、抗ウツ薬というのを飲むのが…。
そこで何とか自力で治そうとした手段の中の一つが読書でした。
本好きだけが取り得のような私なんだから、こんな精神状態からも本の力で抜け出してやる!・・・と意気込んだんです。

それでも想いとは裏腹に、元気な時に買って読むのを楽しみにしていたハズの本が、全然楽しめないんですよね。いくら集中して読もうと思っても、内容が全く頭に入って来ないんです。
そのくせ、書かれているネガティブな事柄には敏感に反応してしまって、読んでいて苦しくなってしまうんです。

大好きだった歴史モノも重苦しくてダメ。
それまでハマっていた皆川博子さんの幻想小説も救いがないような気がしてダメ。
やっと手に入れて楽しみにしていた加納朋子さんの『さらやさら』さえ、唐突に突きつけられた旦那さんの死にショックを受けてしまってダメ。
・・・こんな状態でした。

でも、痛みに対する不安で動くことが出来ず、殆ど寝たきり状態でいると、悪いことばかり考えて精神状態はますます悪くなるばかり。
そこで、手持ちの本の中からとにかく気分が落ち込まないで読めるものをポツポツ読むことにしました。

身体の痛みに対するどうしようもない不安だけがどうしても無くならず、結局は薬のお世話になってしまったのですが、でも、最悪の状況から脱して、神経科に行く決心が出来るまでに気力が戻ったのは本のおかげだと思っています。

下記はその間の読書履歴と感想です。いつものような書評っぽいものじゃなく、当時感じたことを簡単にメモしたものをそのまま載せました。

● 鬱から救ってくれた本たち ●
● 1 0 月 ●
 1日 オンライン書店ビーケーワン:トリック2
トリック2
蒔田 光治/太田 愛
福田 卓郎:脚本
堤 幸彦:監修
木俣 冬:ノベライズ
角川書店 630円404362302X
とにかく何も考えずに読めるものを読みたかったのだが、望みどおりの読み心地で○。
映像でのギャグを文章化するとまた一味違った感じで面白い。
 8日 オンライン書店ビーケーワン:エロイカより愛をこめて 32
エロイカより愛をこめて 32
青池保子プリンセスコミックス 410円4253194524
この時期にこれが出てくれたのは嬉しい!(T T) 少佐に伯爵・・・昔なじみに出会えて元気な頃に戻ったみたい!
オンライン書店ビーケーワン:水色童子K.K. 2
水色童子K.K. 2
名香智子Flowers comics 530円4091670725
ええっ、これで連載終了なの!? 好きだったのにガッカリ。
でも漫画は、特にこの人のはノンストレスで読めるから良い。
18日<姥シリーズ>(全4巻)
姥ざかり
姥ときめき
姥うかれ
オンライン書店ビーケーワン:姥勝手
姥勝手
田辺聖子新潮社 460円
 500円
重版未定
 460円
4101175136
4101175187
4101175195
4101175241
再読
痛快に笑えるモノ・・・と思ったらこのシリーズが思い浮かび再読。
歌子さん、相変わらず颯爽としていて気持ちが良い。でも、20年近く前に読んだ時よりペーソスが”ズン”と胸に迫る。
『頑張った者だけがその分優雅な老後を送れますのや!』という歌子さんの持論にノックアウトを食らった気分。怠惰な自分に自己嫌悪を感じている身には痛い言葉。でも、きっと歌子さんの信じる<モヤモヤさん>という神サンに今の私はバチを当てられている状態で、ここでへこたれたら<モヤモヤさん>の思うツボ。今からだってきっと遅くはないはず。早くこの憂鬱な状態から立ち直って、今度こそ毎日を頑張って生きなきゃと思う。
24日
オンライン書店ビーケーワン:夏雲あがれ 上
夏雲あがれ 上
オンライン書店ビーケーワン:夏雲あがれ 下
夏雲あがれ 下
宮本昌孝集英社 630円
 680円
4087478572
4087478580
『藩校早春賦』の続編
新吾のキャラクターに熱狂! 仙之助も可愛くて好き! とにかくキャラが良くて、ストーリーも清清しくて、とても気持ちよく読めた。久々に良い本にめぐり合えた嬉しさを味わうことが出来た。続編を切望!
26日 オンライン書店ビーケーワン:春期限定いちごタルト事件
春期限定いちごタルト事件
米沢穂信東京創元社 609円4488451012
”軽そう…”と思って、随分前に買ったくせにずっと読まずにいたのだが、逆にそのライトな感覚とミステリーながら殺伐としていない雰囲気が嬉しかった。
健吾のキャラクターが効いている。
小市民を目指す小鳩クンと小山内サン、彼らのような才能も執念もないくせに小市民のふりをしながら実は尊大で鼻持ちならなかった自分のいやらしさを再認識。『持って生まれた性向を矯正するには時間が掛かる。それがいまだにたまに顔を出してしまっても仕方が無い。諦めずに頑張ろう!』という小鳩くんの言葉に思わず涙してしまった。
 詳しい感想はこちら
27日 オンライン書店ビーケーワン:ハリスおばさんパリへ行く
ハリスおばさんパリへ行く
ポール・ギャリコ:著
亀山竜樹:訳
ブッキング1,890円4835441648
<講談社文庫版の復刊>(私が読んだのは文庫版の方です。)
今までだったらありがちなメルヘンとして読んで、”ああ、面白かった!”で済ませてしまいそう。ここでも頑張った人だけが本当の良いめを見られる事が繰り返し描かれていて、普通の精神状態ならちょっと鼻白んでしまうだろうに、今は”ああ、やっぱり一生懸命生きなくっちゃいけないんだわ…。”と感じてしまう。本当に心が弱ってるなぁ。でも、やっぱりこれは真理なんだろう。
頑張って自分を幸せにし、そしてちょっとだけでも他の人も幸せに出来る…そんな生き方をしたい。
作中の人々の温かさに感涙。
28日 オンライン書店ビーケーワン:退屈姫君恋に燃える
退屈姫君恋に燃える
米村圭伍新潮社 500円4101265356
<退屈姫君シリーズ第3弾>(<風見藩シリーズ>というなら第4弾?)
シリーズのどれもが痛快で心から楽しめるものばかりだったから、今回も何の心配もなく読み始めた。そしてやっぱりいつもどおりの痛快さで楽しませてくれた。
ちょっとマンネリ気味と言えなくもないが、マンネリだからこその楽しさもあるような…。
 詳しい感想はこちら
29日 オンライン書店ビーケーワン:犬夜叉 42
犬夜叉 42
高橋留美子少年サンデーコミックス 410円409127322X
終わりそうで終わらないのは嬉しいが、何だか野放図に話が広がって行くような…。(ドラゴンボールみたい!)
しかし!今回は殺生丸さまたくさん出て来たので○!
30日 オンライン書店ビーケーワン:炎の月 3
炎の月 3
河惣益巳花とゆめCOMICS 410円4592172124
<ジェニーシリーズ11>
この人の作品は面白いんだけど読むととても疲れる。特にこのシリーズはそう。元気な時でもそうなんだから、今はまた格別に…。やっとこさっとこ読み終えた感じ。

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● 1 1 月 ●
 9日 オンライン書店ビーケーワン:おいしい男の作り方
おいしい男の作り方
一条ゆかり集英社 600円4086181134
抜群の面白さ! 文句なく楽しかった!!!
12日 オンライン書店ビーケーワン:月曜日の水玉模様
月曜日の水玉模様
加納朋子集英社 520円4087473740
『さらやさら』がダメだったからこれもダメかと思った。でも、こちらはそんなウエットな感じが無くて読み易かった。
設定が面白くてGood!
 詳しい感想はこちら

(これに勢いを得て『ガラスの麒麟』を読もうとしたがダメでした。”殺された女の子”ってフレーズだけで拒絶反応がでてしまって…。)
14日
16日
27日
<円紫さんと私シリーズ>
オンライン書店ビーケーワン:空飛ぶ馬
空飛ぶ馬
オンライン書店ビーケーワン:夜の蝉
夜の蝉
オンライン書店ビーケーワン:秋の花
秋の花
北村 薫東京創元社 609円
 504円
 504円
4488413013
4488413021
448841303X
人気作家で、かつ評判の良い作家ゆえに敬遠していたのだが、読後感が”爽やか””清清しい”と賞賛されているのについふらふらと惹かれて<円紫さんと私シリーズ>の第1作『空飛ぶ馬』を読んでみたのだが…。
聞きしに勝る清清しさでとても満足した。ミステリーとしての内容よりも円紫師匠と”私”のキャラクターや丹念に描かれている背景、目に浮かぶような優しげで美しい色彩など、本当に本当に素敵だった。
『秋の花』では少女の死が描かれているが、その友人の心の痛みに対して、”私”をはじめとする周囲の人々が温かく見守っている感じにこちらまでもが癒されるような気がした。
 詳しい感想は 空飛ぶ馬 夜の蝉 秋の花
20日オンライン書店ビーケーワン:サンタクロースのせいにしよう
サンタクロースのせいにしよう
若竹七海集英社 460円408747125X
時節柄・・・と言うにはちょっと早いが、楽しそうな題名と人の死なない日常の謎を扱ったものだというので読んでみた。
ユーモアもあり、ちょっとだけペーソスもありで概ね満足。楽しく読んだのだが、北村薫さんの作品の合間に読んだせいか、ちょっとだけブラックな感じがしないでもなかった。それでも”まあ、いいか”と大目に見られた。そのくらいの精神的な余裕は出て来たようだ。
26日 オンライン書店ビーケーワン:ヴィラ・マグノリアの殺人
ヴィラ・マグノリアの殺人
若竹七海光文社 680円4334733735
とうとう殺人事件モノに挑戦! 『サンタクロースのせいにしよう』・・・何とかかんとか言っても気に入ったのだ。それに殺人事件モノと言ってもコージーだと言うし…。
もう少しほのぼのとしたモノを想像していたのだが、『サンタクロース…』以上にブラック。人間クサさがプンプンしていてそれがユーモアにもつながっているのだが、今の状態の私にはちょっと鼻についた。
でも、シチュエーションは嫌いじゃない。続編があるとのこと、ちょっと読んでみたい気が…。
28日 オンライン書店ビーケーワン:ぼくのミステリな日常
ぼくのミステリな日常
若竹七海東京創元社 693円4488417019
やっぱり若竹七海さんが気になっているようで、またまた読んでしまった。
ちょっと怖い内容のものもあるのだが平気だった。
そう言ったミステリーの内容そのものより、病気療養中だという主人公の”ぼく”の生活にとても惹かれた。彼のように自然に少しずつ社会復帰出来たらいいなぁ。
 詳しい感想はこちら
30日 オンライン書店ビーケーワン:スキップ
スキップ
北村 薫新潮社 780円4101373213
こんな状態になってから読んだ本の中で最高に感動し、最高に勇気をもらえた作品。
桜木真理子と私は同年代、一ノ瀬真理子が失った25年は私がうかうかと生きて来てしまった年月と同じ。空白の25年を抱えた真理子の想いに自分の想いたびたび重ね合わせながら読んだ。失くした過去を悔やんでばかりいないで私もこれからは真理子のように前向きに生きていかなきゃ!

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● 1 2 月 ●
 1日
23日
24日
<覆面作家シリーズ>
オンライン書店ビーケーワン:覆面作家は二人いる
覆面作家は
二人いる
オンライン書店ビーケーワン:覆面作家の愛の歌
覆面作家の
愛の歌
オンライン書店ビーケーワン:覆面作家の夢の家
覆面作家の
夢の家
北村 薫角川書店 504円
 540円
 480円
4043432011
404343202X
4043432038
<円紫さんと私シリーズ>や『スキップ』からは想像もつかないほどの作風の変化にびっくり! 勿論、推理的な要素はとてもしっかりしているのだが、二重人格のお嬢様名探偵なんて奇想天外さがとても良かった。2つの人格とも可愛いし、謎もありきたりでなくて面白い。
心のリハビリなんて概念はすっ飛んで、理屈抜きに楽しんでしまった。 しかし、北村薫さんてなんて凄い作家なんだろう!
 詳しい感想は  覆面作家は二人いる
 覆面作家の愛の歌
 覆面作家の夢の家
 2日 オンライン書店ビーケーワン:冬のオペラ
冬のオペラ
北村 薫中央公論新社 620円4122035929
<巫弓彦&姫宮あゆみシリーズ>
こんなシリーズもあったのか!?と、にわかファンの私は驚くばかり。<円紫さんと私><覆面作家>に比べれば特色が無い感じがするが、何よりチョ〜真面目な顔で”探偵ではありません。名探偵です。”と言い切り、でも名探偵業では食えないからとあらゆるバイトに精を出している巫弓彦。彼のキャラクターが何より楽しい。
 3日 オンライン書店ビーケーワン:定年ゴジラ
定年ゴジラ
重松 清講談社 730円4062731096
感動させられるくせに、やれ”鼻に付く”だの、”お涙頂戴だ”だの、常に文句ばっかり重松作品に対しては言って来た。
・・・が、しかし! これはいい!!!
少年時代をノスタルジーたっぷりに描かれるより、定年オヤジのありのままの姿や想いの方がオバサンにはググッと来てしまった。
たっぷり笑わされてちょっぴり泣かされたが、他の作品のようにやられたと言う悔しさは無い。気持ちよ〜く笑ったり泣いたりしながら読めた。
ゴジラたちの人生は、当てが外れたり、思い通りにならなかったり、そんなやるせないことも多かったみたいだけれど、でも今のゴジラたち、間違いなく幸福だと思う。
歌子さん(<姥シリーズ>10/18読了)にお尻を叩かれ、真理子(『スキップ』11/30読了)に腕を取られて、”これからは頑張らなくっちゃ!”と精一杯力んでいた状態から、一気に肩の力が抜けた感じがした。幸せなんてありきたりだって、ちっぽけだっていいじゃないか・・・と思うようになった。
 詳しい感想はこちら


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