ドラえもん のび太の恐竜
映画2006版と原作版を比べてみる

2006年に公開された「のび太の恐竜2006」は、お子様からお母さんお父さん、
そしてアニメに小うるさい大きなお兄ちゃんまで、
幅ひろい世代で楽しめる傑作なのですが
そのわけはいろいろあると思いますが、何はともあれ
監督である渡辺歩さんの原作そして藤子F不二雄先生へのリスペクトが
じゅうにぶんに発揮されているからではないかと思います。

そこでDVDレンタル開始記念ということで
映画2006版と原作版とを比較しつつレビューでもしてみようかと思います。
ちなみに当然当然ですが、はげしくネタバレですのでご了承ください。


...で
DVDのセルはいつですか?



 うっかり口を滑らしてしまったのび太を、
これから徹底的に追い詰めていこうという気満々の
ジャイアンとスネ夫に対し、心配そうなしずちゃん。
 しかし原作では...



屈託なく大笑いしています。
まぁ、ジャイアン・スネ夫のように
人を指で指してないだけマシかもしれませんが。



 CMでもおなじみの『あたたかい、め〜』



映画版のほうがインパクトはありますね〜
でも...



この2段オチが秀逸。



真昼間から布団にくるまるのび太を優しく諭すのび助。
発狂するママとは対照的に、夕陽を背に自分の少年時代を
語ったりして、物分りのよい父親っぷりを見せてくれます。



ちちおやのいうことがきけんのか!と言わんばかりに
力づくで布団をひっぺがそうとするのび助。



原作から大きくデザインがアレンジされたピー助。
まぁ確かにこっちのほうが子供受けは良さそうですね。



こっちはこっちでかわいいとは思うんですが、
ぬいぐるみとかになって売れそうなのは
映画版のほうですよね。

ところで神木隆之介くんのアテレコは微妙に棒読みっぽい感じ
気になったのですが、皆さんはどうでしたか?
人外の声を絶妙の域で演じきれるのは
大谷育江さんぐらいなんでしょうか。



犬猫問わずとにかく畜生がきらいなママですが、
さっそくピー助の気配を察知してのび太に探りを入れる場面。
特につっこむようなシーンではないんですが...



このママの後ろ姿。
これに何かを感じる人はたぶん
僕と似た感性の持ち主な方だと思います。

ところで声優陣がリニューアルされてから
のび太ママにものすごくいやらしいものを感じるように
なったのは、三石マジックでしょうか。



掃除している人間の前にゴミをほうり投げるというのは
傍から見ればりっぱなイジメなんですが
のび太がうそをついていると決め付けているジャイアンと
スネ夫がのび太を精神的に追い詰めているシーンです。
さすがにこんなイジメの場面にしずちゃんがいるはずがないのですが...



はい、原作ではしっかり一緒になって笑ってますね。屈託なく。
どうやら映画版のしずかちゃんは「良い人」という位置づけみたいです。
それにしても「きもっ玉をでんぐり返す」ってすごい表現ですね。



前半の見せ場、黒マスクとのタイムマシンチェイスです。
黒マスクのマジックハンドの動きがすごいです。
他にも板野ミサイルばりにかっ飛ぶタイムマシンだとか、ドラのひげの
動きだとか、たぶん一度では見切れないと思うので
何度も見ましょう。


これもCMでおなじみのブルブル顔。
ちなみにピー助と黒マスクもブルブルしてます。



原作は意外にあっさりしてますが
よく見るとドラえもんのたがいちがいの目が
映画版の作画ばりの緊迫感を醸し出しています。




ピー助との別れの場面。前半最初の泣き所です。
のび太の涙がじつにきれいなエフェクトとなっていて
印象的なシーンなのですが、実は原作版にもこの1コマが
ちゃんとあったりします。


こういうのを逃さず残してくれる辺りが
監督さんの愛を感じますね。
>>つづく