イーライ中学校の紹介(ローアー・セカンダリー・スクール)

ここで少し、ラオスの学校教育とイーライ中学校について説明します。

ラオスでは、小学校・中学校・高等学校と5年・3年・3年制です。イーライ高校は、近隣20村から843名の生徒が就学。昨年のドロップアウトは34名で、うち女子28名と、家計や家族労働力としての都合で進学が断念されているようです。高校を卒業後4年制のラオス国立大学や単科大学(英語とパソコンを教えるビジネス・カレッジ)へ進学する道もありますが、成績が良く経済的な余裕がないと進学は難しいのが実情です。

さて、イーライ中学校は、1972年に設立。全校生徒736名(1年生:284名うち女子131名、2年生:211名うち女子108名、3年生:241名うち女子111名)で各学年4クラスの合計12クラスの中学校です。

授業科目は、@ラオス語、A英語、B数学、C科学、D地理、E歴史、F政治、G文学、H物理などです。

イーライ中学校には地面がデコボコしていますが広い運動場があります。運動場から見て右側に2階建て建物があり、その2階が職員室で1階は図書室になる予定ですが、工事が滞っています。少し離れてトイレ2個室がある小屋。そこから少し離れた奥に、ブッシュ・マテリアルでつくった屋根と柱で出来た、村人が食べ物や飲物を学生に売る店。正面のブロック校舎に2・3年生用教室、左のレンガ校舎に1年生の教室があります。実験室や図書室、体育館や保健室、音楽室は、ありません。

校舎は、トタン屋根にレンガやセメント・ブロックの壁のみで建てられ、天井はなく、蛍光燈もありません。教室中央の屋根トタンがグラスファイバー製の半透明なもので、晴天の時はその屋根と窓からの明かりのみで勉強しています。

教室の入口のドアや窓は老朽化して壊れていたり、レンガ校舎は隣りの教室との仕切りがトタンで、そのトタンに穴が空いて向こうの様子が見えていたりしています。時には先生同士がそれぞれ隣りのクラスの黒板消しをその穴から貸し借りして、便利な一面も見せます。

2年・3年生のブロック校舎 黒板は新塗装で見易く 窓が壊れたまま

椅子がありません

クラスでは机や椅子が不足し、壊れた机を椅子代わりに使ったり、立ったままノートをとる生徒もいます。後ろの席の机を共有して、黒板に背を向けて座っている生徒もいます。

1年生のレンガ校舎 黒板は新塗装 向こうの教室で大笑い 机の共有で後ろ向き

1年生の校舎は東西に建物が建設され、その一番西側の教室は午後には西日の影響で室温が上昇。授業が出来なくなるほどです。特に1年生は人数が多く、1クラスの人数がいっぱい、いっぱい。教室の増築が望まれています。

また、生徒各自は教科書を持っていません。彼らは先生の言葉を慎重に聴き板書を丁寧に書き取っています。ノートとペンが唯一の勉強道具です。

机は共有、椅子は壊れた机を 壊れた机が椅子 壊れた机が椅子
まだまだ、学校で勉強をする環境が、必ずしも日本のようには整っていないラオスの中学校、イーライ中学校です。しかし、南砺ラオス会との交流が大きな刺激となり、生徒や先生の中に、現状に甘んじて日々を過ごすのではなく、新しい行動や活動を始めようとする動きが芽生えて来ています。イーライ中学校では、これからの吉江中学校との交流についても考え始められています。更なる交流でお互いの理解がいっそう深まれば、また新しい進化した交流が始まる予感がします。
職員室にはられた絵
 イーライ村位置図