11月
1日 キャンドル作り
近くのショッピングセンターのイベントでパンダサンタのキャンドルを作ってきた。
ロウを手であたためつつ、こねこね。
3日 つくばTX祭り
つくばエキスプレスのお祭りに参加。運転手室見学が当たったので、イロハさん、帽子をかぶらせてもらって、車内放送もさせてもらう。
「ながれやまおおたかのもり〜♪」
なぜか長い駅名を言う。かまずに言えて本人満足げ。
他にもでかいクマのバルーンの中で遊ぶものとか、バレーボールチームのお兄さん方と教えてもらいながら遊ぶ。
「げんきに!たのしくー!」と言いながら、ジャンプの練習。
いろんなところが出店していて楽しかった。
7日 初めての習いごと
イロハさん書道教室の体験。初の習いごと。
個人のところだし、得意なひらがな(絵本読んだり、絵を描いたりも好き)なのでいいかな、と思った。幼稚園の年長ともなると、周りは2、3個習い事をかけもちしている子もザラで、なんにもしてないイロハさんは「ならいごとしたーい!」と言ってたのだ。私としてはのんびり〜、いつかね〜くらいに思っていたんだよね。
始めは硬筆。「あいうえお」をお手本どうりに書いてみる。イロハさんは緊張しつつもけっこうちゃんと書く。「とめる」や「はねる」など注意点を教えてもらう。
けど、すぐ集中力がきれる。周りをキョロキョロ。
先生もそんなところはよくわかっているらしく、やさしく、根気よく、丁寧に指導してくれる。
イロハさんすっかりやる気。長く続いてくれるといいな。
8日 ランドセル
ランドセルを買いに筑波のほうまでドライブ。帰りに、初めてたいしょうけん系列のラーメンやさんへ行く。ここはつけめんで有名なところ。ラーメンという感じではなくあくまでも「つけめん」というひとつもメニューだね、こりゃ(と私は思った。えらそうだけど、こんなの初めて食べたよー)。大盛りなので、イロハは私のをとりわけるくらいでちょうどいい。
ランドセルは赤。ハートの飾りが入ってる。イロハさん本人の希望で。
おまけに付く防犯ブザーは青。これは近所のお友達が「黄」「赤」をもらったらしく、3人集まれば“信号”になるのである。なーるほど。
10日 書道教室
書道教室開始。イロハさんを送り届けて、1時間お稽古をお願いする。
先生の話だと、3、40分くらい集中してがんばってた。その後は先生のうちの犬、“こはるちゃん”と遊んでいた。
ノートには「あいうえお」とイロハの名前のひらがなを練習したあとが。
「はじめてしゅくだいがでたの♪」とうれしそうなイロハさん。よかったよかった。
15日 ひいばぁちゃん永眠。
イロハのひいばぁちゃん(私の祖母、みきさん)が亡くなった、と夜10時近くに実家の母から電話をもらう。92歳だった。そのとき私はベットの上で本を読んでいた。
横には無防備なイロハの寝顔。
16日 実家へ
起きてきたイロハさんにひいばぁちゃんが亡くなったことを話す。イロハはあまりの驚きに言葉もなく、ただ口をへの字にしてぐずぐず泣きだす。そんなイロハをせかすようにして準備をして帰省した(幼稚園は1週間休ませた)。
実家の縁側でいつも出迎えてくれてたみきさんがいない。
みきさんはお布団の上で静かになってた。手を胸の前で合掌していて、顔には白い布がかけられてた。
蒲団の上には守り刀(邪悪なものが入り込まないようにする意味がある)。前にはお線香があって、いつも使っていたお茶碗に丸く高く盛られた枕飯と刺さったお箸。味噌汁にお茶。枕団子(魂を寄り付かせて、きちんとあの世に行かせる意味がある)。何度か見たことがあるけれど、なんだか信じられなかった。
そっと、白い布をとる。おばあちゃんの額に触れる。冷たい。皺が刻まれた陶器みたい。ほんとに死んじゃったんだ。
イロハも触る。「つめたいね。」私の隣にぴったりと寄り添う。「おしょうがつにまたくるよ、っていったのにね。」
それから少しだけ、イロハと一緒に泣いた。
「まま、だいじょうぶ?」小さい手でぎゅっとしてくる。
その後はとても忙しく、いろんな人がおばあちゃんに会いに来てくれて、バタバタしていた。
いとこのひかりん、あつきん、みなみんも来た。みんなこんなときはわかっているのか、喧嘩もせず遊んでいてくれた。
17日 納棺
納棺に立ち会う。ゆきおじぃじ、ふじえばぁば、けいちゃん(私の兄)、みさこさん(兄のヨメ)、みなみちゃん(3兄弟の末っ子。上のふたりは学校と幼稚園に行ってる)。みきさんの姪のおばさま。そして私とイロハ。
ひとりひとり順番にお線香をあげる。それから、納棺師の人が準備をする間少し席をはずす。
告別式のときに使う写真をみんなで選ぶ。みきさんはここ数年、写真を撮るのを嫌がってたからあまりない。ひ孫の誰かをを抱っこしてて顔が少し隠れてたり、ひ孫たちが遊んでる後ろの方にちょこっとだけ写ってたり。とにかくひ孫たちがからんでいる写真しかない。皺があるのを本当に嫌がってたからなー。なかなか決まらない。
(結局、写真は10年以上も前のものに決まった。少しでも若いときのほうがみきさんもいいでしょ、ってことで)
しばらくしてまたみきさんのもとに。白い着物(経帷子)に包まれた硬くて冷たいちいさな体。
粛々と、ひとりが脚絆を着け、紐を結ぶ。またひとりが白い足袋を履かせ、その紐を結ぶ。手にも白い布(手甲)をつけ、結ぶ。
「いーちゃんもむすべるようになったよー」進んでイロハも手伝う。小さな手で結ぶ。ヨチヨチの頃はお菓子の袋も開けられずに、みきさんに「あけてー」ってよく持って行ってたっけ。
みんなで敷いてある布を持って、体を棺を納める。髪をととのえてもらい、口紅を塗ってもらう。
あの世に行く準備。六文銭の代わりに穴のあいた五十円玉(三途の川の渡し賃)。お気に入りの着物やバッグ、毛糸に編み棒、大好きなチョコレートも。
みきさんの顔の隣にイロハの描いた絵を添える。
みきさんの笑った顔に、てんごくでげんきでね、さみしいよ、わすれないよ、と書いてあった。
22日 お通夜
午後4時すぎに棺を迎えに来る車がきて、近所の方々が見送りに来てくれた。クラクションが長く響く。イロハはずっと私のそばに寄り添う。
少ししてから皆で斎場に行く。
みきさんの写真が花に飾られていた。お線香をあげる。数日前、線香の先が手にあたってしまい大泣きしたイロハ。恐る恐る。
式が始まって、お焼香。私と一緒に焼香の前に。じぶんでやりたい、と言うので私の後に続けさせる。(あとでいろんな人に「よくできたね」「えらかったね」と褒めてもらった)
1時間以上かかったけれど、ひ孫一同(ひかりん、イロハ、あっちゃん、みーしゃん)、みんなおとなしく静かにできた。
食事(通夜ぶるまい)。子供たちはワサビ抜きのお寿司。天ぷらやらいろいろな盛り合わせ。
イロハさん、もりもり食べる。「みきおばあちゃんは、いっぱいたべなさい、っていってたから、いいのー!」エスカルゴみたいなおつまみもニョロリとつまんで食べてしまった。
お線香をあげて斎場を後にする。「みきおばぁちゃん、またあしたねー。」
23日 告別式
朝。この日は私の従兄弟のお兄さんたちや叔父さんが泊まっていたので、朝食の支度を手伝おうと6時すぎに台所へ。
そしたら10分ほどしてイロハが起きてきた。台所まで来て私の顔を見て、うぇええええんと泣いた。
「まま、いなくなっちゃったかとおもった」ひっくひっく。あれまー。
私はふじえさんの手伝いもそこそこにイロハをもう一度寝かせる。
斎場へ。MINE(イロパパ)、両親も来てくれた。
告別式。お焼香。昨日と同じなので、イロハも大丈夫そう。
お花を棺に入れる。そのとき、ひ孫それぞれ折り紙や手紙を入れる。花に囲まれたみきさん。私は涙がとまらなくなってしまった。イロハがぎゅっと手をつないできて、「まま、だいじょうぶ?だいじょうぶ?」と何度も言う。
皆で火葬場まで見送る。
食事(精進落とし)。子供のにはプリンが付いていた。イロハさんはふじえさんの茶わん蒸しもしっかりもらう。これもまたもりもり食べる。
骨を拾うときはイロハはショックかもしれないなと思って、とみこおかあさんにイロハを見ててもらう。
ひととおり終って、実家にもどる。みきさんの祭壇を作る
「てんごくいっちゃったね。」
イロハは相当疲れたらしく、帰りの車の中で爆睡。