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株式投資入門

(3) 取引を記録する

なぜ記録することが重要なのか

株式投資などリスクのある金融商品への投資は、損を出すことはよくありますが、
大切なお金ですから、人間誰しも損をしたくはありません。

失敗しないためには、現在の投資状況の把握と投資結果の分析が重要です。
その状況を把握するためには、取引内容を記録することが必要です。

もし、記録を残さなかったら、記憶に頼るしかありません。
よほどの記憶力・計算力がない限り、

・いくらで買ったかハッキリ覚えていない。よって現在、どれくらいの損益が生じているか不明である。
・過去の売買について、正確な損益額がわからないが、なんとなく負けているようだ。

といったことになるでしょう。

反対にきちんと記録しておけば、

・現在、銘柄Aは含み益15%、銘柄Bは含み損3%であり、Aは利益確定しよう。
・銘柄Cは含み損10%なので、損切りしよう。
・先月の利益確定額は10万円であった。
・昨年の運用利回りは30%であった。

という具合に、正確な状況把握が可能になり、それに基づく判断ができ、 自分の投資活動の成否を知ることができますので、
次の投資へ活用することもできます。

成功のためには、こういう手間は惜しまず掛けましょう。

この項では、売買取引の記録方法について述べます。
保有株式の損益管理については次項で掲載いたします。

記録をするにあたって

ノート等でも構いませんが、
表計算ソフトがあると利益率の計算等も自動ででき、分析等に便利ですので、
出来れば買ってでも活用したいところです。

記入の仕方としては、銘柄ごとに売買の記録をペアにしてまとめておくと、
その銘柄への投資の成否が分かりやすくなります。

利益の計算で意外に見落としがちなのが、手数料等の諸費用です。
株価の差だけで利益が出たと思っても、
手数料等で利益が相殺されることもありますので、1円単位まで正確に記録しましょう。

また、同一銘柄を異なる単価で購入する場合、取得単価が変動しますので、
面倒ですが、その辺も考慮が必要です。

買ったときに記録すること(例)

項目内容
コードその銘柄の証券コード
銘柄銘柄名
購入日購入した日
買値購入した株価
株数購入した株数
手数料証券会社へ支払う株式売買委託手数料+消費税
取得費買値×株数+手数料
保有株数購入した株数を加算した保有株数
総取得費新規購入の場合:取得費と同額
買い増しの場合:前回までの総取得費に今回の取得費を加算した金額

売ったときに記録すること(例)

項目内容
売却日売却した日
売値売却した株価
株数売却した株数
手数料証券会社へ支払う株式売買委託手数料+消費税
取得費今回の売却株数の相当する取得費=売却前の取得費総額×今回売却株数÷売却前の保有株数
保有株数売却した株数を減算した保有株数
総取得費今回の取得費を減算した総取得費
譲渡益売値×株数−手数料−取得費
譲渡税譲渡益×税率
実現損益譲渡益−譲渡税
利益率実現損益÷取得費用

記入例

(1) 2005/2/1 : 300円で新規に 1,000株購入
(2) 2005/3/1 : 350円ですべて売却
(3) 2005/4/1 : 310円で新規に 3,000株購入
(4) 2005/5/2 : 340円で 1,000株売却
(5) 2005/6/1 : 270円で 2,000株買い増し
(6) 2005/7/1 : 320円ですべて売却

コード 銘柄 購入日
売却日
買値
売値
株数 手数料 取得費 保有株数 総取得費 譲渡益 譲渡税 実現損益 利益率
1000 ○△建設 2005/2/1 300 1,000 1,000 301,000 1,000 301,000
2005/3/1 350 1,000 1,000 301,000 0 0 48,000 4,800 43,200 +14.35%
2005/4/1 310 3,000 1,500 931,500 3,000 931,500
2005/5/2 340 1,000 1,500 310,500 2,000 621,000 28,000 2,800 25,200 +8.12%
2005/6/1 270 2,000 1,000 541,000 4,000 1,162,000
2005/7/1 320 4,000 2,000 1,162,000 0 0 116,000 11,600 104,400 +8.98%

初版掲載:2005年9月14日



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