なおぞうの日記(2004.8月〜2005.3月)
2004年8月20日
夏休み
7月で長かった臨床実習も終わり、ようやく夏休みに入ったが、臨床研修医の採用試験や、卒業試験・国家試験の準備、それにうかうかと夏期講習のアルバイトを引き受けてしまって、慌しい日々が続いている。オリンピックをつい観てしまうし、ガキは絡みついてくるし、パチンコに明け暮れていた数年前がなつかしいなおぞうであった。
2004年9月7日
卒試始まる。
8月30日から、卒試が始まった。10月20日まで、1日から2日おきに、全部で20科目ある。授業がなく、テスト勉強だけしていれば良いのだから、昨年の臨床実習前の試験よりは多少楽ではあるが、そうはいっても、四六時中勉強ばかりしていたら、おかしくなってしまう(精神的にいらいらしてくる)。歳をとると、根をつめるのがしんどくなってきて、集中して勉強できるのは、一日6時間位かしらん。TVをみたり、PCで遊んだり、つい、「ながら」勉強になってしまう。勉強が進んでいて、模擬試験もどんどん受けている同級生もいるのにと、ちょっと焦り気味のなおぞうであった。
2004年9月14日
なおぞう、早くもぐうたらモード
卒試も3週目を迎え、なんだか疲れてきた。教科書(といっても、国試用の参考書)を通読し、シケプリを見直し、過去問をやる作業の繰り返し。ポリクリ(とっても長かった病棟実習)でやる気がなく非常識なチャラにぃちゃんやチャラねぇちゃんにつきあっているよりは楽だが、それでもさすがに飽きてきた。明日は皮膚科の試験で、まだシケプリと過去問をやってないのだが、銭湯に行った後、駅前の回転寿司で一杯飲んでしまったなおぞうであった。一眠りしてまた朝からやればいいさ。難しかった麻酔科の試験も合格したし。
2004年9月18日
来週からいよいよ内科
昨日までで、9科目(20科目中)、幸いにも大過なく終わった。しかし、本番はこれから、内科・外科・小児科などの重たい科目が控えている。過去問をちらっとみたけど、結構手ごわそうだなあ。週末だが、しぶしぶ図書館に出かけるなおぞうであった。
2004年10月20日
卒試終わる。
長かった卒試がようやく今日終わった。
小児科などのように、心配な科目もあるのだが、それを除けば大過なく終わった。
ただし、ストレスか飲みすぎからかで胃が痛く、風邪を引いてしまったらしくのども痛い。
台風もきていることだし、試験を仕上げたら早々に甲府に帰ってしまったなおぞうであった。1週間位はのんびりしたいなあ。
2004年11月9日
ぐうたら生活
卒試はなんとか全科目通過し、あとは国家試験だけとなった。しかし、この3週間の日々の大部分を、朝食、朝寝、昼食、昼寝+ガキの相手、もしくはバイト、夕食、読書(医学書以外)・TVゲーム、夜中就寝というような、ぐうたら生活を送っている。
卒試のストレスのせいかと思っていた胃のもたれと痛みが相変わらず続いているので、今日はしぶしぶ家の近所の総合病院に行き、胃カメラを飲む。胃カメラはいつ飲んでも苦しく、こりごりなのだが、胃ガンの早期発見を逃して死ぬのも、これから医師になろうとする身としては恥ずかしいのでやむをえない。特に異常所見はないとのことで、とりあえずほっとするが、では何で胃が痛むのであろう。粘膜保護剤(ムコスタ)を出してもらうが、効果はないよとの主治医の言。胃炎を毎年のように繰り返しているので、念のためピロリ菌の検査も受けることにする。
ともあれ、勉強に専念できるコンディションが整ったなおぞうであった。
2004年12月3日
総合試験
一昨日より、松本に行き、部屋の荷物の整理等をする。授業のノート、プリントを思い切って捨てる。久しぶりの松本は寒く、気力が出ない。おまけに風邪気味でのどが痛いし。今日は総合試験があり、追試で落ちた人は、これで6割以上取ることが卒業の要件となってくるそうな。勉強が進んでいる人は9割取れるだろうとの教授のお言葉であったが、見直しが甘くケアレスミスがあったこともあり、自己採点してみたところ、8割にも満たない。とはいっても、老眼のせいか、若い同級生のように、長時間勉強に根をつめる気はわかないしなあ。苦手な科目を重点的にやって、あとは必修科目(これは相対評価でなく一定以上の点数が必要)の対策をやるしかないと、早くも小手先の技術で乗り切ろうとするなおぞうであった。
2004年12月21日
模擬試験
先週の土曜日から昨日までの3日間、大学に出向いて国家試験の模擬試験を受けた。いくらぐうたらななおぞうでも、国試本番2ヶ月前となっては、参加せざるを得ない。問題とマークシートを自宅に持ち帰って、勝手に自分で解いても良いのだが、意志薄弱・体力欠乏のなおぞうには到底不可能であり、係の学生がせっかく教室をとってくれたことだし、たまには刺激を受けに行くのも良いと思い、寒い(今年はそうでもないが)松本に出かけたのである。
問題は9セクションに分かれ、1日3セクション、午前9時過ぎから午後5時近くまでみっちりある。選択とはいえ、一日200問前後の問題をやるのはしんどいものである。中には地雷問題といって、禁忌肢(医師として絶対行ってはならない処置。2回選ぶと即不合格)が混ざっているので、それにも注意してやらなければならない。体力勝負である。いつもの試験なら、結構慎重に見直しをして、それなりに粘るなおぞうであるが、今回は、とっとと終わらせて退出し、体力を温存することにする。
こうして模試を受けてみると、自分の不得意科目が良くわかる(産婦人科、整形外科、循環器)。全体の出来具合は何とかボーダーを越えていたが、禁忌肢を2つ踏んでいた。本番ならさようならだ。これからは必修・禁忌に力をいれなくては。同級生から、いろいろ国試について情報を仕入れることができたし、危機感ももつことができたので、やっぱり模擬試験は受けるものだと遅ればせながら受験モードに入ってきたなおぞうであった。
ところで、久しぶりに行った松本では、行きつけの回転すし屋と行きつけの漫画喫茶がなくなっていた。両方とも一人で入って落ち着ける店だったのに、なおぞうは貧乏神なのかしらん。
2004年12月24日
訪問販売
一昨日の夕方だった。かみさんとばあさんがたまたま用事でちょっと外に出ていて、家にはなおぞうとぢいさんと2号・3号しかいなかった。
ぢいさんが前もって外で話しかけられていたのか、味噌の訪問販売の業者がきた。無添加・手造りの本醸造味噌で、一般の味噌とは全く味が違いますよとのこと。なおぞうも試食してみると確かにうまい。買い物好きのぢいさんが、うまいので買うというと、玄関先に持ち込んできた樽は1年分だけど値段が高いので、もう少し小さい樽をおすすめしますよという。
ここで止めればよかったのだが、ぢいさん、ではそれを買うので持って来てくれと言った。一回り小さい樽を持って、重量は明言せず、2万円3千円だとのこと。なおぞう、いくらなんでも高いのではないかと思い、インターネットで味噌の相場を調べ始めたが、ぢいさん、言われるがままに代金を払ってしまった。業者が帰ってから味噌の重量を測ってみると8kg。1kg3000円の味噌なんて、いくらなんでも高すぎるんじゃないか? ぢいさんも「厄を払ったものと思えばいい」とか言って、早くも後悔し始めている。インターネットで業者の名前を検索すると、出た。
http://beyond.2log.net/akutoku/archives/qa/pslg111121.html
訪問販売だから、クーリングオフが出来るかとも思ったが、一般食品なので微妙なところだ。でも、返品に応じたとの記事もあったので、帰ってきて話を聞き呆然としているかみさんに頼み、業者にすぐに電話させると、あっさり返品に応じた。法外な値段で味噌を送りつける所は悪質だが、返品に応じるところなどをみると、トラブルを起こすことは避けつつ、ギリギリの合法範囲で生き延びていこうという戦略らしい。
ともあれ、押しの強いかみさんのはたらきにより、暗い年末をむかえずにすんだなおぞう一家であった。
2005年1月5日
初夢
元旦、二日と酒ばかり飲んでいた罰があたったのか、碌な夢を見なかった。パチンコの玉が出ないんでパチンコ屋に文句を言ったら、ヤ○ザに追われてピストルで撃たれる夢だとか、助手席に乗っていたら、運転手が居眠りをしてしまい、横断中の人をはねてそのまま逃走し、自分も左腕の静脈を損傷し、救急車を呼ぼうとあがいている夢だとか、研修医になっているのは良いのだが、患者との話の中で不用意な発言をして、看護師長や先輩の医師から叱られる夢だとか、ああ、最後の夢は正夢にならなければ良いのだが。
心を入れ替えた訳ではないのだが、三日から、しぶしぶ勉強を再開したなおぞうであった。
2005年2月22日
やっぱり国試はしんどい。
昨日まで3日間、東京で国家試験を受けてきた。なおぞうの大学の学生の大部分は、団体で同じホテルに泊まり、名古屋で試験を受けるのだが、団体行動が面倒ななおぞうは、実家に近い方の東京で受けることにした。
国家試験はすべて選択式とはいえ、計530問もあり、必修、一般、臨床の三分野に分かれる。臨床は200問が3日間に分散され、時間もある程度余裕があるのでそれほど心配はないのだが、必修は1日で行われ、100問200点(1点×50問+3点×50問)8割以上の得点が合格ラインとなっており、ケアレスミスが許されない。一般は200問だが、1問あたり1分しか時間がなく、1日で終了してしまう上、医療費の国民所得に占める割合は?みたいな社会科的丸暗記的不毛問題も30問かそこらもある。
(530問のあとの残りの30問は採点から除外される試行問題)
年寄りで注意力反射能力暗記力の低下しているなおぞうにとっては、特に必修・一般で気をつけなければならないのである。
試験の合格率は例年9割近くであるから、なおぞうが上位層にいればそれほど心配の要らない試験なのだが、模試の成績は全国平均そこそこであり、集中力体力の限界から、毎日、半日程度しか勉強しておらず、若い受験生が追い込んでくることを考えると、あまり油断できない状況である。
初日の午前はまずまず無事に済んだが、午後から地獄となった。親切な厚生労働省のお蔭で、試験の時間割は何とその場にならないとわからないのであるが、去年とは異なり、初日の午後にいきなり必修問題があった。早くも緊張し、気合を入れてのぞんだのだが、???? なんじゃこりゃ。膝の穿刺場所だと?、扁桃腺炎の時、腫れるリンパ節の場所だと?、知るか。他にもいろいろ迷う選択枝があって、下手をすると八割とれそうもないぞ、、、頭の中が一瞬真っ白になる。落ち着かなければ落ち着かなければ落ち着かなければ。この時間は1問1点の問題50問(時間50分)だから、今は八割とれなくても、次の時間の1問3点50問で取り返せばいいのだ取り返せばいいのだと、必死に自分にいいきかせ何とか解き終わる。ああ、やばいな、次がんばらなければ。ところが、次の時間の1問3点の問題もむずかしく、クリニカルパスだのうろ覚えの言葉が出ている。時間いっぱいあれこれ考え、慎重に見直し提出したが、非常に不安である。普段の模擬試験では、体力を温存するために時間前に終えてとっとと退出していたのだが、本番は大違いだなあ。まだあと2日あるのかと思うと、気が遠くなってくる。
2日目の一般問題は、相対評価(最下位層に入らなければ大丈夫)なので多少は気楽に構えたのだが、やっぱりあれこれ迷う問題が多い。問題を解いている時はそれほどでもなかったのだが、休み時間に他の受験生の答えあわせを聞いているうちに、自分の誤りがいろいろとわかってなんだかとても心配になってきたぞ。その晩は試験に遅刻する夢まで見てうなされる始末であった。
3日目は最後の力を振り絞って大過なく終わったものの、試験の対策は念には念を入れてやるに越したことはないのだと、後の後悔先に立たずのなおぞうであった。
(2chの医歯薬掲示板で、今年の国家試験についての書き込みがいろいろあり、不安ななおぞうはそれを見て一喜一憂しているのだが、多くの人が不安になっているようだ)
厚生労働省、必修問題何とかしろ。発表は3月30日と遅いし、いい加減にしろや。