なおぞうの昔話
0.はじめに
なおぞうは無芸大食、世の中のお役に立てることはほとんどない。
人並みにやったことといえば、受験位である。
かみさんとの結婚式(やりたくなかったんだが、強制的にさせられた)の祝辞でも、
上司から「学力がおありで」とか紹介された。
おいおい、「教養がおありで」ならいいけど、「学力がおありで」とは何だ。
頭が良いかどうかは怪しいが、試験に強い奴といってるだけぢゃないか。
ま、教養があるとはいえないから、しょうがないけど。
人間はたとえ本当のことであっても、痛いところをつかれると、頭に来るものである。
最近、妙にアクセス数が多いと思ったら、有名サイト、なみのりにん氏の再受験のホームページに
リンクされていた。
受験生の方で、なおぞうのホームページにわざわざいらっしゃった方もあると思うので、
恥をしのんで、昔話をいたします。
1..高校時代
なおぞうは共通一次試験を受けた世代なので、今、役に立つ話かどうかわからないけど...
当時はどの国公立大学を受験するにも、5教科7科目が必要であった。
1年生の頃から、周囲に影響されて、当時から存在していたZ会の添削に手を出したのが失敗だったようだ。
難問に粘り強く挑戦する習慣はついたが、挫折して添削を出さない時も多かったし、何より基礎力が
おろそかになってしまった。添削をやるために、授業中に内職したりして、弊害も多かったと思う。
以下、各科目についてまとめてみる。
英語・・・中学時代の怠慢が尾を引いて、ずっと苦手だった。今思うと、単語ばかりいたずらに覚えようと
して、文章を数多く読まなかったことが良くなかったようだ。
3年の時の英語の先生、ぢいさんで恐かったけど授業は良かったので、なおぞうの実力も
多少上向いてはきたが、3年の1学期に、I was great surprised とかいう文章を平気で書いていたのである。(-_-;)
旺文社から出ていた原仙作とかいうぢいさまの、「英文標準問題精講」とか「英文法標準問題精講」とか
やったのを覚えている。古い話である。
現代文・・・Z会の添削をやった位かなあ。苦手意識はなかったが、テストは良かったり悪かったり、
一定しなかった。なおぞうは、この頃から、現代文の実力は読書によって自然につくと思っていた。
その考えは今も変わらないが、せめて問題演習だけでもしっかりやるべきだったと思っている。
古文・・・苦手科目であった。学校の授業を聴かなかったし、文法もしっかりやらなかった。
古典文法つまらないからなぁ。結局英語と同じで、古文に多く接しなかったのが良くなかったのだと思う。
小西甚一の「古文研究法」(これも古い!)に手を出したが挫折。
漢文・・・こちらは結構、得意だった。代ゼミの夏季講習で、多久先生の講座をとったのを覚えている。
語学春秋社から、多久先生の講義の実況中継出ていたと思ったけど...
古文で扱われる平安期の貴族の世界より、漢文に出てくる中国の古代の世界の方が好きだったこと、
これが根本的な原因なんだろうなぁ。
数学・・・どちらかというと好きな科目であったが、成績はそれほどよくなかった。
雑誌「大学への数学」に手を出したりしていたが、各分野の入試レベルの基本問題を網羅的にやっていなかったため、
「足腰」が弱かった。
第一志望の大学の入試では、あがってしまって(若かった(・_・))、導出した数式が円の方程式であることさえ、
わからなくなってしまった。→当然入試は失敗。
社会・・・なおぞうは当時、文系を受験したので、日本史と世界史を選択。
世界史は地理との関連が強く、丸暗記しなければならない事項も多いので、相当な勉強量を要求される。
暗記の苦手ななおぞうは世界史、大変な苦手科目であった。
世界史は、理系の人のセンター試験の選択科目としてはおすすめできない。
世界史選択者は、文系受験者の中でもつわものが多いので、世界史の平均点が良くても
世界史が易しいということにはならないと思う。
日本史の方は、歴史の流れが一本なので勉強しやすく、暗記事項も世界史の3分の2位なので、歴史好き
の人は選択しても良いかもしれない。なおぞうにとってもそれなりの得意科目であった。
ただし、経済史が結構難しく、文化史はほとんど丸暗記となるので、高得点を狙うのは大変である。
化学・・・共通一次試験で受験。人のせいにするのは良くないが、学校の先生に恵まれなかったこともあり、
計算問題は出来るのだが、イメージをつかむことができなかった。
有機化合物のところわけわかんなくて、共通一次試験では70何点しかとれなかった。
生物・・・やはり共通一次試験で受験。それなりに好きな科目で、旺文社の「よくわかる生物」なんてのをやった
覚えがある。問題がやさしかったこともあり、90何点かとれたと思う。
このころ、理系行ってたらなあ。ふう。(-_-メ)
2.浪人時代
あえなく第一志望の大学に不合格となったなおぞうは、駿台に通うことにした。
夏休みまではきちんと通ったのであるが、秋頃から持ち前の精神力の弱さを発揮、体調を崩し、勉強が手につかなく
なるという最悪の展開となった。
前半の貯金があったので、学部を変えて志願した第一志望の大学に入れることは入れたが、
それが良かったかどうか....
以下、各科目について。
英語・・・浪人して最も伸びた科目である。今は亡き伊藤和夫氏の「英文法教室」(研究社)を春に読んだのが
良かったらしい。6月頃から成績が急上昇し、そのまま下降することはなかった。
不自然な例文が多いと悪評のある「基本英文700選」(駿台文庫)であるが、
当時は多くの受験生が利用していた。なおぞうもその一人であり、受験的にはそれなりの効果があったと思う。
直前期には、当時人気のあった「試験にでる英単語」で単語の確認(覚えたのではなく、あくまで確認)をし、
「英文法頻出問題演習」(駿台文庫)で、英熟語や総合問題に備えた。
今にして思うと、英文の論旨を追って、わからないところを類推する技術を身につけたのだと思う。
いずれにしても、英語を得意科目にしたことで、なおぞうの2回目の受験は結構楽になった。
現代文・・・予備校の授業をさぼり、何も対策をしなかった。従って、成績も変わらなかった。
古文・・・桑原師、高橋師、関谷師と講師陣は充実していたが、とうとう得意科目にはできなかった。
超不得意科目からやや不得意科目に変わった位である。
桑原岩雄著「古文入門」(駿台文庫)とでひたすら古文に慣れることに努め、
直前期には、高橋正治著「古文読解教則本」(駿台文庫)で、知識の整理をおこなった。
漢文・・・直前期に旺文社の「漢文ミニマム攻略法」で知識の整理をしただけ。実力は変わらず。
でもこの参考書は結構良かったように記憶している。
数学・・・予備校の前期のテキストの徹底的習得に努めた。おかげで、数学は準得意科目にはなったが、
なおぞうの才能では、ここまで、すなわち、入試レベルの基本問題をきっちり解くまでが、精一杯であった。
駿台のテキストの類題は、研文書院の「大学への・・・」シリーズにある。
基礎レベルの問題を覚える位にやるという勉強方法、大学に入ってからも、
数学・物理・化学の勉強に利用している。
人より抜きん出るためには、むろんこの方法では駄目だが、何とか人並み位にはもっていけるようである。
社会・・・日本史は得意科目になったが、世界史は勉強量の割に伸びず、超不得意科目から不得意科目に
なっただけであった。
理科・・・化学をほとんど忘れてしまったので、地学に転向。高校でも習っていなかったが、3ヶ月位で習得。
生物は直前期に前年やった参考書をやりなおしただけ。
地学・生物選択と、典型的文系受験生となった。
振りかえってみると、英語・古文など、語学は時間をかければ多かれ少なかれ伸び、
他方、現代文や苦手な理社科目が結構克服しにくいようである。
3.再受験時代
風林火山の県の公務員をやめてせいせいしたのはいいけれど、将来の展望のまるで見えないなおぞう、
簿記2級の資格はとったけど、まともな職は何もない。社会保険労務士や税理士の資格をとることも考え、
勉強を始めていたが、よく考えてみると、仮にこれらの資格を取ったとしても、企業相手の営業活動が
必要となるぢゃないか。なおぞうには生まれかわってこない限り、絶対無理である。司法試験も難し過ぎるしなぁ。
そこまで考えたなおぞうは、理系の資格ならなんとかなるかと甘い期待を抱き、薬学部なら求人もあるしなと、
ゴールデンウィーク頃、センター試験受験を決意したのであった。
とはいっても、派遣社員で一応週5日勤めており、休みにはなおぞう2号にからみつかれるため、
勉強時間は、通勤時間の往復約1時間半と昼休みの30分位、帰ってからやっとのことで1時間と、
がんばっても一日計3時間である。休みの日も1日4時間程度しか期待できない。
そこで11月までは、理科と数学だけやることにした。飲み会の勘定を一人当たりどれ位にするかの計算に
才能を発揮していた数学はともかく、理科は基礎力が不足しているので、基礎固めに努めることにした。
12月になるとさすがにセンターの対策を考え、英語・国語の勉強もするようにした。
社会は以前、教えていたこともあったので、ぶっつけ本番とした。
以下、各科目について
化学・・・以前、挫折した科目なので、最も力を入れた。
参考書は、三國均著「化学入門」(駿台文庫)、石川正明著「有機化学」、「無機化学」
(駿台レクチャーシリーズ)を何度も繰り返し読んだ。特に後者は、化学反応のプロセスを懇切丁寧に
説明しており、理解できないところはあったものの、この本のおかげで化学反応のイメージがつかめ、
化学が面白くなってきた。
問題集は、書名を忘れてしまったが、小川氏のセンター試験の問題を解説した本(語学春秋社)を、
自分で解きながら、3回ほど読んだ。この本も、解説がしっかりしていて大変良い本であった。
その他、直前期には駿台のセンター用問題集をやった。
電車の中で勉強することが多かったので、結局ヘビーな計算問題はほとんどやらずじまいだった。
生物・・・生物は前の受験の経験があるので、比較的やりやすかった。
参考書は吉田邦久著「新・生物入門」(駿台文庫)を基本書とし、同著者の「新・図と表でみる生物」
と「生物 考える問題100選」を併読した。問題集は、河合塾から出ていたA5の基本問題集(100問)と、
駿台のセンター用問題集をやった。その他、語学春秋社から出ていた鞠子氏の実況中継を読んだが、
なおぞうにはちょっと難しすぎた。
数学・・・勘を取り戻すのにかなり苦労した。
まず、新課程の複素平面が未修なので、これの習得につとめた。
参考書は、研文書院の「大学への数学・・・」で、複素平面他、自分の苦手な分野を読んだ。(解くのではない。)
問題集は、野沢他著の「数T・Aの基本演習」・「数U・Bの基本演習」・「数V・Cの基本演習」
(駿台文庫)をやった。良問が揃っていると思う。
ただし、数V・Cは未修分野が多く、一部分読んだだけである。
これらはなおぞうにはそれなりにむずかしく、労働に疲れた頭で解くのはとても無理だったので、
他に、駿台文庫の「フォローアップ問題集」を利用した。こちらは全部自力で解こうとした。
ただし、フォローアップだけではもちろん不足である。
直前期には、東京出版の大学への数学の別冊、センター試験特集をやった。
これは過去問が網羅的に載っていて、役に立ったと思う。
英語・・・再受験とは関係なく、大学卒業後も断続的に独習していたため、何とかなった。
以前、本氏の「本英語長文講義の実況中継」 (語学春秋社)を読んでいた。この本は、
英文をいくつかに分割して前から読み進めて行く方法を提唱しているが、なおぞうにとっては
役に立った本である。
単語集は、文章の中で覚えるという方法をとっている増進会出版社の「速習英単語 必修篇」
を、英文解釈の練習も兼ねて使った。
あと、会社で昼休みに勉強する時は、参考書を広げにくかったので、「Mainichi Weekly」という、
単語訳つきの英字新聞を利用した。(今も英語の勉強に利用してます。)
国語・・・古文・漢文とも、語学春秋社からでているセンター試験用実況中継をやった。
漢文のものが、文法の解説もあって良かったと思う。
古文はこの他、桑原他著の「古典文法入門」(駿台文庫)を何度か読んだ。
この本も役に立った。
現代文は出口氏の著作をちょっとだけ読んだが、なおぞうにはあまり役に立たなかった。
模擬試験・・・金も暇もないし、若い人に混じって受けるのも嫌だったので、一度も受けていない。
ただし、センター試験の前日と前前日に、旺文社からでていた予想問題を時間を決めてやった。
センター試験の結果(1999年1月実施)
英語 国語T・U 数学T・A 数学U・B 化学TB 生物TB 日本史B 現社
189 157 88 100 100 100 91 86
英・数・国+理科2科目+社会1科目
825/900
国語の点数が元文系なおぞうとしてはちと気にくわないが、理科・数学ともに出来過ぎである。
実力はないくせに試験にだけは強いといわれても、仕方がないか。
なおぞうは考えた。センターで逃げ切ることは出来ないか?
薬学部ではどこでもヘビーな理科・数学があって、実力のないなおぞうにはきつそうである。
むしろ、面接と小論文だけの医学部の方が入りやすいかもしれないぞ。
あわよくばとはちょっと思っていたものの、無理だろうと考えていた医学部受験を決め、
この後は、小論文と面接対策のため、医学関係の本と、小論文の参考書に絞って
勉強することにしたのであった。
なおぞうがセンターに成功したのは、文系科目が難しく、理系科目がやさしかった
ためであるが、理系科目の基礎作りに成功していたことも事実である。
文系出身の受験生の方の参考になれば幸いです。
思ってもみなかった幸運に感謝し、与えられた勉強の機会を大切にしていきたいと
思っております。m(__)m