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治 安

概論UP!!危険な地域ひったくり&スリの手口とその対策
|悪質な悪戯|PoliziaとCarabinieli| カード詐欺 UP!!

概論 05/04/03 UP!!

 かつてと比べて現在はそれほどでも無いと言われているものの、他の都市と比べるとナポリの雰囲気は圧倒的に怪し気で、イタリア人をして「ナポリは治安が悪い」と言われるだけのことはある

 もちろん、「気をつけていれば大丈夫」という意見は正しいのだが、問題は四六時中気を張っているわけにはいかない点にある。実際、滞在歴が長くても(現地の人ですら)一瞬の気の緩んだ隙をつかれて被害に遭うのだ(それが慣れない土地を歩く観光客であればなおさらである)。被害に遭うのを前提で、例えば大金は持ち歩かないようにしているのが現地の対処法と言っても良かろう。

 全ての場所が危ないわけでも無いので神経質になる必要も無いが、逆に絶対に安全な場所というのも無いので、日本と違うのだ、という意識は常に持っておいた方がいい。低階層の人々やジプシーなどは、そもそも道徳感(および常識)が全く異なるので近付かない方が無難である(階級意識が比較的根強いイタリア人は、かなりきつい事を言うようだ)。

 夜間は要所要所に警官が見回りをするようになっており、街灯等の設置もあってトレド通り等の雰囲気は以前に比べて良くなったくらいだ。とは言うものの、基本的には夜に繁華街は歩かない方が無難である。暴力沙汰(強盗)は少ないようだが、スリ&ひったくりは実際に多い。暴力沙汰も少ないと言いつつ、ナポリ市の強盗事件発生率はイタリアベスト3に毎年入り、イタリア国内の殺人の半分弱がナポリが属するカンパーニャ州他南部4州で起きている。ナポリの暴力団の抗争によってその傾向ますます強まったようだ。

 抗争に関してはチェントロ地域よりかは郊外でのドンパチが多いので普段は気を使う必要もないが、末端にその分緊張感が増しているので、あんまり浮ついた気持ちで繁華街を歩くのはやはり避けるべきであろう。麻薬中毒の人も実際にいて彼等は見境ないので、夜間と早朝は特に注意する必要がある。

 フェスタ(パーティー)や夕食の帰り道、イタリア人は友達、特に女性をしっかり家まで送っていくが、これは実際に危ないからそうするのであって、送ってあげると言われたら遠慮せずに申し出を受けた方が良い。車がある場合はドアの前まで送ってくれるし、徒歩の場合は護送船団方式で順繰りに送ってくれるのが普通である。または多少ぼられようがタクシーをためらわずに使おう。タクシーの運転手は降りたお客が建物内に入って行くのをたいてい見届けてくれている。「日本人は金持ちで、すきがある文句を言わない」という先入観があるためターゲットになりやすい。知り合いの学生曰く「バックパッカーですら日本人は身なりがいいからすぐ分かる」ということらしい。

 「日本人だから」と言うのは置いておいて、危険な地域や人物というのはイタリア人にとっても危険なので、周囲の人が怪訝な顔をしていたら、それなりに警戒しよう(例えば、バスの中で席が開いているにも関わらず、人が座ろうとしなければ、変な人がいることが多い)。また人通りが少ない時間帯もやはり気をつけるべきだろう。現地の人はそもそも危険な所に身を置かないことで被害が少ないと言うだけで、被害に遭うのはやはり遭う。基本的に彼らは、車でドアtoドアで移動するのを前提に夜のフェスタに繰り出しているので、帰りの手段が無い人は積極的に送ってくれる人を探そう。もちろん、お礼を述べるのは忘れずに!

外務省の参考サイト:イタリアにおける犯罪に関して
 http://www.pubanzen.mofa.go.jp/info/info4_S.asp?id=153#top

防犯の手引き・イタリア生活を安全に過ごすために by 在イタリア日本国大使館
 http://www.anzen.mofa.go.jp/manual/itary.html

安全マニュアル(防犯の手引き)by 在ミラノ日本国総領事館  
 http://www.anzen.mofa.go.jp/manual/milano.html


危険だとされる地域 04/11/06

一般には観光スポットはターゲットが多いのでスリ&ひったくりが多く、低階層の人々が住む地域は麻薬や悪ガキなどの騒乱などによる治安が問題である。また、郊外に行く程、銃発砲も含む暴力的な事件が多くなるらしい。備考としては以下の項目をチェックするといいだろう。

・雰囲気(治安のいい地域は道行く人やお店の人等の表情が明るいし、実際歩いていて緊張しない。)
・女性が夜間一人で歩いている(危なそうな場所には多くの場合、送迎されることが普通である)。
・注射針などが道端に落ちていたりしない。
・パブやバール等にたむろっている人が怪しいところはやはり怪しい。
・ヒッピーみたいなのがいない。

具体的な場所として配下の通りである。ただし、ここにあげられてないからと言って安心なわけではなく、例えば(安全とされている)Vomero地区でも拳銃強盗は出る。逆に挙げられているからと言っても、通り一本隔てて事情が変わってくる場合もままある。


スパッカナポリ (Via S.Biagio, Via d Tribunali)とVia Duomo付近
 スパッカナポリSpacca Napoliは1980年頃は「行くな」と言われた場所らしいが、今は世界遺産にも登録された観光スポットである。それでも、ひったくりのメッカであることは変わらない。ここ1,2年ほど、麻薬の取り引きスポットが増えているらしく、また夜間の騒乱等で警察沙汰になる事件が多発し始めた(住民の中には本気で引っ越しを考えている人が少なからずいる。実際、管理人はちょうど雰囲気が悪くなり始めたころに引っ越した)。ナイフ強盗なども最近は出るらしい。
 Duomoから中央駅に向けての地域もそんなにがらは良くない。特に夜間のDuomo付近は麻薬の取り引きの場所になる(あまりにも警戒が激しくなったので、スパッカナポリに取り引き場所を移していると言う噂もある)。深夜/早朝は実際に近寄らない方が無難である。

サンタルチア
 
のどかな雰囲気とは裏腹にひったくりは多く(観光客が集まるから)、イタリア人と歩いていると「カメラをしまうように」と必ず言われる(サンタルチアは某犯罪組織のたまり場らしい)。

中央駅周辺(ガルバルディ広場)
 
多国籍化が進み(貧民と同義に出来る場合もままある)、観光客が集まり、夜は麻薬の取り引きや街娼が立つ、と言う典型的な危険スポットである。日中はいざ知らず、夜間や疲れている時は行かない方が無難である。麻薬中毒の人がウロウロしているので、とにかく変な人には近寄らないようにするべし。
 身近な体験談として、夜の中央駅付近で、薬中の人に腕を掴まれたり(30代男性)、ホテルの帰り道をつけられたり(30代女性)したのを聞く。

スペイン人地区
 
危ないと言われているが、トレド通りに面している辺りはそうでもない。ただ悪ガキが多いので注意(彼らの道徳感は一般善良市民と違うことがある。これは低階層であることに由来するようだ)。また、興味本位でウロウロしていると現地の人にかなり怪訝な顔をされる。奥の方ではやはり麻薬の取り引きが行われているらしい。

カブール駅付近(国立博物館近く)、Mergellina港の周辺も若干治安が悪い。


ひったくりとスリの手口とその対策
(市販のガイドブック等にも書いてあるので参照してみて下さい)

 基本的に物理的な距離があれば被害にはあわない。ごみごみした所では特に気をつけよう。デジタルカメラや携帯電話は使ったらすぐにしまいこんだ方がいい。またリスクを分散させるのも手で、一つのバックや財布に全財産や全書類を入れておかない方がいい。意外にも現地のイタリア人もウエストポーチや小型の肩かけ鞄を使っている。また盗まれることを前提にして「多額の現金を持ち歩くな」というアドヴァイスをよくする。下の文章の中には、一応地名をあげてはいるけれど、カッコの中の地名はそこで常に同じような被害に会うわけでは無い。


二人乗りバイクによるひったくり(特に、スパッカナポリの横道やCorso Umberto I )
 歩道がある所は歩道を歩き、車道側をできるだけ歩かない。車道側にできるだけバックを肩にかけない。バイクの音が背後から聞こえて来たら振り返って観察する。いったん止まってやりすごすのもよくアドバイスされる(誰かが後ろを歩いている場合も有効)。ポルタアルバPorta albaの周辺では結構被害が多いようで、よく警察が被害者らしき人の事情聴取をしているのを見かける。

 同類の手口として、男が後ろから走り抜けざまにひったくり、前方(or 路地)に待機してるバイクに乗って逃走するケースが、Via Mezzocannone, Via d. Tribunaliで最近あるようだ(いずれもスパッカナポリ周辺)。先日は、ピニャセッカでも見かけた。


公共機関でのスリ(特にバスR2, トラム(市街電車)Linea1とかのガルバルディ広場を経由する路線)
 隙を作ってスリにくる。バスや電車で乗り降りの際に強引に押してくるのが基本のようだ。特に荷物が多い時はできるだけ、混んでいるバスに乗らない方がいい。大きな荷物を持っていると、手伝う振りをしてスルのもいる。ズボンの尻のポケットはスリやすいと云うので、財布は前のポケットや、ボタンやチャックで閉じられるポケットに入れる方が良いだろう。2-3人組のスリもいて、仲間が人の注意をそらすような事(泣いている赤ん坊を抱えているとか)をして、その隙にもう一人が掏る事もあるらしい。他の都市に比べると体験談としては少ないが、バックを刃物で切られて財布を抜かれた人もいる。


路上
 狭い路地で、車が通るので脇に退いている隙にリュックの小ポケットのチャックを開けられて物をとられた人がいた(スパッカナポリ)。

 麻薬中毒(立ったまま寝てたり、ふらついている人)もしくはジプシー風の子供連れ中年女性(ナポリには少ないが)が路上で強引にぶつかって来て因縁をつける、というのは、たまに見る(Via S. Pasquale a Chiaia, Via Mezzocannone)。こっちがひるんだりすると手荷物等をひったくり、近くで待機している仲間のバイクに乗って逃走する。大声を出したり、距離をとって、相手を睨みつつ立ち去るのがいい。何か話し掛けられても、大抵は分からない振りをするのがいいのだが、相手をジッと見ずに視界の片隅に入れつつ、立ち去れればベストである。

 手を出してくる子供の物乞いに、幾らかあげようと財布を取り出すと財布ごとひったくって行くと云うのは良く聞く手口であるが、ナポリでこのような物乞いは見ていない。逆に、掏摸にあったと言って同情を買い、お金が要るので買って欲しいと言ってインチキな貴金属を売り付ける詐欺はある。言葉が分からないフリをして立ち去るのがよい。

 物乞いも結構いる。たいがいは道端で皿や帽子、靴などをおいているが、フニコラーレの中で滔々と窮状を演説してから物乞いに歩いていたおばさんに遭遇したこともある。いずれにせよ無視している人が多いように思った。物乞い兼ひったくりもいて、無視して通り過ぎようとするとスルスルと近寄ってくるのもいるので、通り過ぎる際もある程度距離をおいて通り過ぎるのが良い。結構身なりの良い物乞いもいる。子供の物乞いは見なかった(子連れはあった)が、財布を出すとこれをひったくって逃げると言う手口のかっぱらいがあるとのことで注意した方がよい。

 身なりの良く無い男に「カバンの中を見せろ」としつこく言われるケースもある(Villa Comunale)。この場合は少し頭がおかしい人だったらしいが、しかし同様手口で、カバンを開けたら、中身を適当につかんで逃げる「ひったくり」はあるらしいので注意が必要。カバンが開いたままではすぐに追い掛けられないだろう。

 もちろん路上での持ち物検査など普通はあり得ない事で、仮に警官が行うとしたら身分証明を提示するはずである(ただし、怪し気な警官の?身分証名まで準備しているひったくりもあると言う)。幸いにして、ナポリの「ひったくり」等は暴力的では無いことが多いので「ひっかからなければ」大丈夫だと思われる。


中央駅におけるスリ&置き引き、不適当なサービス
 切符の窓口や売店での買い物の隙に盗むケース。最近の中央駅は警官の数も増え改装により雰囲気も徐々に明るくなりつつあるが、「プロ」達は健在のようだ。後ろにはいつも気を使おう。買うものの値段がだいたい分かっている場合は、安全な場所でお金だけをポケットなどに移しておいて、そこからすぐ使えるようにしておくのも隙を作らない手かもしれない。

 リュックなどを普通に後ろにしょったままでいるとチャックを開けられて中の物を盗まれる。基本だが、リュックや鞄は体の前に回しましょう。

 財布を出すために鞄を置くとその鞄を持ってかれる(こちらは特に地下鉄の切符売り場付近で被害を見かける)。

 制服を着た”駅員風”の男が「ホームまで案内しますよ」と言って荷物を勝手に運び、「10ユーロになります」と金を請求するパターン。「地球の歩き方」にも載っているし、2002年の8月、実際にそのようなケースに遭遇した話を聞いたので、それなりに被害件数は高いと思われる。


悪餓鬼ども、バイク小僧の悪戯 04/02/22

 一時期、下火になったと思われたバイク小僧達のいたずらだが、最近、再び復活して来たようだ。二人乗りで後部座席の小僧がスプレーをかけたりするのは、ひったくりと同様のパターンである。

 2月の初旬からの謝肉祭(カーニバル)の時期は、”生卵を投げ付ける”という悪戯が横行していたので、特に女性は要注意である。バイクから通り過ぎ際に投げ付ける例(Piazza Dante付近)、通行中に物陰から投げ付ける例(Via Roma, Via MonteSanto)等の被害談が耳に入ってきている。普段通る道でも、道端に割れた卵が落ちていたら、その付近は要注意である。

 投げ付けられても、怒らずに、速やかに立ち去った方が無難らしい。なぜなら、悪餓鬼どもは普通の人とは道徳観念が違うので、通常の「悪戯」という範疇から逸脱した行動をするからである。例えば、文句を言おうものなら余計に図に乗って卵をさらに投げ付けてきたり、悪餓鬼の上の方(より悪質な犯罪予備軍)を呼んでくることもあるらしい。イタリア人曰く(偏見もあるかもしれないが誇張では無いと思う)、「彼らの親たち自身が子供に”人の物を盗め”と教育しているので、対処の仕様がない」とのこと。


PoliziaとCarabinieri

 poliziaは普通の警察で、carabinieriは軍所属の警察隊。装備は後者の方が優れているようで、マシンガンを携帯していることもる。市内での役割は大幅に重複していて、どちらも交通違反の取締から、犯罪捜査まで行っている。carabinieriが駐在するのは大都市だけらしい。公園Villa Comunaleでは騎馬警官がパトロール?をしているが、これはcarabinieriの管轄。

 市内の要所要所をパトロールしているおり、夜間は特に心強い。警官の数がいつもより多いと思ったら、それは治安が悪くなっているという事だと思われる。

 ヨーロッパ最大級のNATO基地が隣街にあるため、テロの標的になるとの噂もあり2001年秋は随分と武装警官が警備を強化していたが今はまったく落ち着いている。


カード犯罪 05/04/03 UP!!

 会計の際クレジットカードを使う時は、伝票の作成をしている場所に必ず居合わせよう。裏で余分に伝票を切っていることもあるからだ。この手の犯罪はナポリに限らず外国での当然の注意なのかもしれないが、あえて書きます(身近に起きると危機感が現実味を帯びてくるので)。

 イタリア人の知人は、とあるレストランでテーブルに座ったまま、給仕(カメリエーレ)にカードを渡して会計を済ませたところ、あとで約3,000euro(ほぼ限度額)の使途不明金が口座から引き落とされていたと言う。この手の犯罪は、ナポリのヤクザ(カモッx)と結びついていることがあり、なかなか警察も対応しづらいそう(つまり、泣き寝入りになりかねない。この場合は保険が適応されたが交渉がけっこう大変だったみたいだ)。

 テーブルに着席したまま、給仕にカードを渡して伝票を別の所で作ってもらい、サインだけ済ませるのは実際によく見かける風景だが、イタリアの警察は「レジまで一緒に行って目の前で伝票を切ってもらう」のを勧めているそうだ(全てのレストランでやっていたら、逆にエレガンテで無くなってしまうかもしれないが)。。
 当たり前だがサインの前には必ず伝票を一通り眺める癖をつけておこう。長期滞在している人は、毎月のカード使用明細をネットでチェックするか、日本の家族にチェックしてもらえるようにしておくと良いだろう。

 カードは盗まれたことに気付いたらその場で取り引き停止の処理をしよう。1時間あれば限度額いっぱい余裕で使用されてしまう。そのために電話のかけ方とカード会社の電話番号は常に携帯していると良い(テレホンカードとメモをウエストポーチに入れておくと便利だろう)。