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ナポリ市内では一戸建てはほとんどなくマンションみたいな集合住宅形式(Palazzoパラッツォ)である。防犯のため自分の部屋に至るまでのドア(門)が多く、例えば、建物の大門、フロアの中門、自分のうちのドア、といった具合にあるので、鍵も3-4つ必要になる。
いろいろな条件に応じて以下のような分類になると思うが、いずれにせよ家探しには苦労が伴う(留学体験記を読むと、これはナポリだけに限らずイタリア各地で状況は似ているみたいだ)。これはイタリア人にせよ同じであり、結局の所、お手ごろな物件は口コミで物件が回ってくることの方が多い。
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a) 大家さんがいる家に間借り(下宿)
大家さんとのトラブルは良く聞くので(イタリア人の学生からも)、個人的にはお勧めしない(大家さん側からしたら、貸し主の方が立場が上だという意識がある場合が多い)。逆にいい大家さんに当たる事があれば、イタリア人家庭をより良く知る機会を得られるだろう。
b) 学生達が共同で住んでいる家の空き部屋(空きベッドposto letto)を借りる(月150-350ユーロ)
日本人に限らず、多くの留学生はこの形で滞在している。場合によっては男女混合でシェアしている場合もある。価値観の違いによるトラブルも多いがそれも国際体験の一貫だろうし、何よりも友達が作り易い。共同の場合でもプライバシーはそれなりに尊重しあっているようで大抵は良い隣人を得られると思う。逆に同居人とうまく行かない場合もあるので(良く聞く話だ)、その場合にはどちらかが部屋を移る事になるだろう。
c) 知り合い同士でアパートを共同で借りる
モノロカーレ(いわゆるワンルーム)よりは物件自体が良くなる(例えば浴室の設備やリビングの広さなど)。また、余計な気疲れをする事もない。しかし滞在時期のずれから空き部屋が出てしまう可能性がありリスクは背負うであろう。ある程度経済的/管理能力に余裕があるなら、短期の滞在者/留学生にまた貸しする事で回収出来ると思うけれど。
d) 単独で借りる(月400-800ユーロ;物件による)
一般にモノロカーレ(ワンルーム)は物件数が少なく、安い物件(~400ユーロ代)は設備も悪いことが多い。お風呂は浴槽無しのシャワーのみの場合が多い。
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一般に外国人に部屋を貸すのを渋る大家が多く(めんどくさいのに加えて、警察に大家が出向いて滞在登録をする義務があるから?)、また外国人料金はイタリア人料金に比べて割高である(これはよその土地から来たイタリア人に対しても適用されるようだ)。大抵の場合、(最低限ながら)家具も付属している事が多い。
一方で、日本で言う所の礼金がほとんどの場合ないため、気に入らなかったら部屋を変えることも経済的には容易である(探すのはめんどくさいが)。敷金は1,2ヶ月とる大家もいる。
これは初心者向きの話ではないが、所得があって5年くらい長く住む人にとっては、銀行からローンでお金を借りて家を買ってしまった方が結局安く上がるらしい(ただし経済的な観点であって、契約絡みの法的なもめ事が生じる可能性もあるので実際的ではないだろう)。実際、賃貸よりも売買物件の方が件数が多い。
Vomeroボメロ地区:下町と比べて地域全体がきれいで雰囲気も良い(下町と比べると非常にリラックスして歩ける)。日本人はこちらに住むことが多いらしい。丘の上なので見晴らしが良い。建物が比較的新しいので住まいのトラブルが少ない。値段は微妙に高めだが、シェアで住む分にはいいかも。
Centro Storicoチェントロストリコ地区:建物はたいてい古く家賃も安いし、大学が近いので学生が多い。Vomeroと比べると圧倒的にごみごみしている。語学学校や大学へ徒歩圏内であり便利だし、パブなども多いので学生にはお勧め。ただし、最近、治安が悪くなりつつある(渋谷のセンター街をイメージすればいいだろう)。通りを一つ変わると治安も変わる場合もあるので、事前に下見をしておくことをすすめる(特に夜間の雰囲気)。
Fuorigrottaフオーリグロッタ地区:新興住宅街。同じ値段を出すなら、こちらの方が断然物件は良い。スーパーなども多く、夜9時過ぎでも買い物ができる。大学や語学学校があるチェントロ地区とは離れているので、通学/通勤には交通機関(地下鉄かバス)を使う必要あり。
その他:スペイン街地区(とその周辺)はごみごみしているが家賃が安い。風光明媚なポジリポは超高級住宅街である。ポッツォーリ方面も風光明媚で静かだが、物件が少ないのとチェントロ地区と離れているのが難。
住居そのものとは関係ないが、基本的に大家さんや管理人さん、ご近所さんとは仲良くしておいた方がいい(旅行に言ったらちっちゃいお土産とかお菓子を買ってくるとか)。コネがものを言う場合もあるナポリ(イタリア)では、これらの人々との関係もコネのひとつになって来るからである。
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