書評
題名通り、書評です。
オススメ本の紹介や、最近読んだ本の感想など
全く個人的な観点から、色々言ってみたいと思ってます。
本当に読んでる本も、物の見方も偏っていますが。
・・・それでも、読んで下さるのなら有り難いです。
「なるこみ」に行く。
本専用BBSへ。
第七回。
ここの所(二ヶ月間も!)ずっと滞っておりました”書評”。ようやく再開で御座います。
前置きは抜きで行きましょう(笑)。
・「恋する寄生虫 −ヒトの怠けた性、ムシたちの可愛い性−」講談社SOPHIA BOOKS(藤田紘一郎・著)
・・・寄生虫です。「何で?」と感じる方もいる事でしょうが、この本の主役は「寄生虫」なのです。
しかも「恋する」寄生虫。つまり、副題にもあるように「寄生虫の性」という物について、詳しく知ることができるのがこの本なのです。ついでに(?)もう片方の「人間の性」についても書かれています。
そんな「恋する寄生虫」は、全5章で成り立っています。
・第1章:恋を邪魔する寄生虫
・第2章:ムシたちの真剣な「性」
・第3章:心の「性」と体の「性」
・第4章:寄生虫達の平和
・第5章:今、「性」があぶない
何というか、章ごとの題名を読むだけでも手に取ってみたくなりませんか?
では、それぞれについて少々解説などを。
第1章の『恋を邪魔する寄生虫』では、梅毒や淋病をはじめとしたSTD(−Sexually Transmitted Disease−すなわち、「性行為感染症」の事)について解説してあります。
もちろん性行為で媒介される寄生虫についても触れてあります。かの有名な「ケジラミ」や、あまり知られていない「膣トリコモナス原虫」等が、なんと写真付きで紹介されています。
第2章『ムシたちの真剣な「性」』では、「サナダ虫」、「肺吸虫」、「ゾウリムシ」、「回虫」、「糞線虫」等の性生活(もちろん写真付き)を通して、生物全体の生殖行動の意味について語られています。
第3章の『心の「性」と体の「性」』からは、人間の「性」について語られていきます。
この章では女性と男性の肉体的な違いや、脳の構造の違いは何故あるのか、そして今、そこにどういった問題が起きているのかについて詳しく書かれています。
第4章、『寄生虫達の平和』では「後天性免疫不全症候群(AIDS=エイズ)」の誕生や、エイズに合併する寄生虫(カリニ肺炎もその一つだそうです)についての紹介がされています。
第5章の『今、「性」があぶない』では、環境ホルモンやその他有害物質による生殖能力の低下という、生物全体に起きている問題と、ストレスや清潔志向から来る人間(日本人)の性の歪み等、私達に身近な問題について書かれています。
もともと「寄生虫」にさほど興味の無い私でも、すいすいと読む事ができた本です。
「ジャングルの奥深くでケジラミにたかられた話」等の、しょーも無い実例が多数載っているから・・・というのもあるでしょう。
この本の著者の藤田紘一郎さんは寄生虫学の専門家で、寄生虫が話題になった時などには、TVでコメントする姿も見られます。とても優しげで、話し上手な方だな・・・という印象を受けます。
更に文章も上手く、私のような「寄生虫素人」にも解り易い言葉で、読みやすい文章を書ける方です。
「ケジラミ」や「ダニ」等の実例はコミカルで、思わず笑ってしまうような物ばかりですが、大半は真剣に人類や寄生虫の将来について考えさせられるような内容になっています。・・・ただ、紹介されている大半の寄生虫については「写真」がついていますので、それが「どうしても駄目だ」、という
方には残念ながらオススメできません。
ちなみにこの本、現在は講談社文庫でも出ているようです。
藤田さんの著書には他に、『笑うカイチュウ』『空飛ぶ寄生虫』『共生の意味論』(全て講談社)等があります。私も、この機会に読みたいと思います。
次回は乃南アサさんの「鍵」をご紹介致します。
2000.04.29.
第六回。
最初にもう一度、おことわりしておきます。
この書評は、完全に私の好き嫌いで書いています。だから、私が「面白い」
と思った本でも、他の方が読んだら「たいして面白くない」と感じる本もある
かも知れませんし、逆に、私が「これは好きじゃない」というような事を言っ
た本でも、他の多くの方々にとっては「名作」という事もありうるでしょう。
かなり偏った、私なりのモノの見方でこれ(書評)を書いています。
だから、読んで少なからず不快にお感じになる事もあるでしょうが、そこの
所、ご了承ください。
さて、今回ご紹介するのは、この書評の第四回でご紹介した
「ぼっけえ きょうてえ」と、第6回ホラー小説大賞を最後
まで争った、この作品です。
・「スイート・リトル・ベイビー」
長編小説:角川ホラー文庫(牧野修・著)
主人公、丸山秋生(まるやま あきみ)は、保健所の職員(保健婦さん)で、
本業とは別に、2週間に一度ボランティアで「児童虐待ホットライン」の電話
相談員をしています。そのホットラインに掛かってきた電話から、彼女の運命
は新しい局面に向かって進んで行く事となるのですが…。
「児童虐待」という文字が目に飛び込んできたので、この本を手に取って見
て、最初の何ページかが面白かったので、購入する事にしました。
本当に導入部の引き込む力が物凄く、否応無しに読まされる様な感じで、ど
んどん読み進んでしまいます。
それというのも、文章に内容があって、一つ一つの事柄が、非常に詳しく描
かれています。児童相談所や保健所、子供の虐待防止センター等の内情や実態
がよく解りますし、主人公の人となりや心情など、読ませる部分も多いです。
個人的に「児童虐待」という題材に興味があったので、引き込まれていった、
という側面もあるにはあるのでしょう。
前半、すごく面白いです。1章を読み終わった頃までは「これは凄い作品だ」
と感じていました。
しかし、中盤からどうもおかしくなってきます。「なぜ?」「何で??」と
思わせる様な事が次々に起こるのです。
主人公の身におかしな事が起こるのならば、展開的には特におかしくは無い
のですけれど、こちらが読み手として納得の行かない事が、あちらこちらに出
て来ます。
後半に向けて、加速度的に「?」と思わされる回数が増えていき、そして最
終的に、読み終わった感想は「最初は面白かったのに…」になってしまいまし
た。
これはもしかすると、受け取る側の問題なのかもしれません。沢山いる読み
手の中には、特に何も感じない人もいるのかもしれません。
要は、(受け取る側・送る側両者の)センスの問題なのでしょう。
ですが、私はあまり好きではありません。…というより、むしろ不快に感じ
る部分もありました。
そのせいか、読後感も良くはありませんし、漠然と納得の行かない事がいく
つかと、絶対に納得出来ない事が1つ、ありました。
漠然と、女性に母性を押し付けている感がありますし、(登場人物の)女性
に対する理不尽な仕打ちは、たとえ物語の中であろうとも我慢ならないです。
読んでいて、とても辛かった。
主張する事があり、それを表現する時にどうしても必要な事で、作者と読者
のこだわりのぶつかり合いがあるのならば、それは仕方の無い事だと思います。
しかし、不必要に、人が「不快だ」と思う表現を使ったり、(半ば本能的に)
「それはイヤだ」と感じたりするような描写があったりするのは…どうなので
しょうか?
ホラーならば、ある程度そういった事が必要な事も、確かにあります。しかし
今回の場合は、そのような事をしなくても、充分優れたホラーとして読めたであ
ろう事を思うと…。
本当に、それが残念でなりません。
これから先、この作者の作品を手に取る機会があれば、またぜひ、読んで見
たいと思います。
文章に引き込む力がこれだけ物凄い人の次回作は、きっとものすごく面白い
事でしょう。
「スイート・リトル・ベイビー」をお読みになる際には、以下の児童虐待に
ついての関連書籍も共に読む事をお薦め致します。
・「魂の殺人」を始めとしたアリス・ミラーさんの本。
・「タイガーと呼ばれた子」を始めとしたトリイ・ヘイデンさんの本。
・「凍りついた瞳」シリーズ(マンガ:集英社文庫:ささやななえ:原作・椎名篤子)
・「凍りついた瞳が見つめるもの」(手紙集(?):集英社文庫:椎名篤子・著)
このほか、色々な本が出ています。
特に読みやすいのが、ささやななえさんの本。マンガなので、時間のあると
きに読む事ができます。そして、とてもわかりやすいです。
児童虐待について考える事は、まだ子供を持たない者にとっても、とても大
切な事だと思います。
さて、次回は藤田紘一郎さんの「恋する寄生虫」をご紹介致します!
おたのしみに〜!!
2000.02.03.
第五回。
「京極夏彦」。この名前を聞いた事のある方も多いと思います。
明確に「聞いた(或いは見かけた)事がある」と言う方は、多分「あの分厚
い本を書く人でしょ?」位の認識があることだと思います。
「分厚い本」というのは「姑獲鳥の夏(うぶめのなつ)」を始めとする、
「妖怪小説」シリーズの事で、小説家・関口巽(せきぐち たつみ)や、古書
店「京極堂」の店主・中禅寺秋彦(ちゅうぜんじ あきひこ)等、少々「クセ
のある」(しかし魅力的な)登場人物が活躍するもので、本の題名に「姑獲鳥」や「魍魎」と言った、妖怪の名前が入っています。
この、「妖怪小説」シリーズ、私のような自他ともに認める(笑)、「妖怪
大好き人間」にとっては、かなり面白い代物で、非常に楽しんで読む事が出来
るのですが…。元々、「妖怪ばなし」だの、「奇(綺)談」であるとかが好き
な人でないと、(例え文章を読むのが好きであったとしても)少々読みづらい
らしいです。
と、言うのもこのシリーズ、例えば「うぶめ」と言う単語が一言出てくれば、それはどういったモノで、何が由来なのか、どこが出身地であるのか…等等、今現在、読者が全く必要としていない情報を、「これでもか」「これでもかっ!」…と言う程(頼んでもいないのに)与えてくれます…。
有り難迷惑…と言えば有り難迷惑で、面白いトコロにさしかかる前に、本を
手に取った人が、読むのをやめてしまう危険性もある、気軽に人様にはオスス
メできない小説シリーズなのです…。
この、面白いけれど、少々読みにくい、一連のシリーズに登場する「クセの
ある」登場人物の一人、探偵・榎木津礼二郎(えのきづ れいじろう)を主人
公にして描かれているのが、今回ご紹介する
・「探偵小説 百鬼徒然袋−雨」:中編小説集:講談社(京極夏彦・著)
…です(今回は随分前置きが長かったな…)。
「妖怪小説」シリーズの登場人物の中でも、特に奇人の榎木津礼二郎を主役
に据えた、この「探偵小説」シリーズは、「妖怪小説」シリーズに付き纏って
いた「読みにくい」と言う一面は無いです。
つまり…完全に「面白い」という事です。純粋に楽しめます。
もし、今まで「京極夏彦は面白いらしいけど、あんまり本が分厚いから読む
気がしないなぁ」とか、「登場人物の会話の内容が、あまりにマニアック過ぎ
てついて行けない」と言うような事を感じて、京極夏彦さんの作品を敬遠して
いた方は、この本から読んで見ては如何でしょうか?
この本は中編集で、一編辺りの長さは(京極さんの他の小説に比べると)短
いですし、話の内容も(他よりは…)それほど奇異ではないです。それに…痛快で、娯楽要素盛りだくさんの、とてもわかりやすい一冊です。
どちらかと言えば、「妖怪小説」シリーズ第一作の「姑獲鳥の夏」よりは、
こちらの「百鬼徒然袋−雨」の方を先に読んだ方がいいかも知れません。話が
解り易く、楽に読み進む事が出来ますし、榎木津礼二郎という人の魅力がこの
一冊で、よ〜く解ります。
…とはいえ、順番通り読んだ方が、面白いネタもあるにはあるのですが。ま
あ、それは「ハハ〜ン…」と思う順番が変わるだけで、大した事ではないです
(と、少なくとも私は思います)。
京極夏彦さんの他の作品も、とても面白く、私は大好きなのですが…。
上に挙げたような理由からオススメはできません。かなり読むのに時間がか
かるものが多いですし、妖怪好きでないと、少々辛い。
…ですが、妖怪好きの方には一も二も無く、四の五の言わず、オススメしま
す(笑)。どれも、妖怪好きならとっっっても楽しめる作品揃いですからね♪
次回は、第6回ホラー小説大賞長編賞受賞作品、牧野修さんの
「スイート・リトル・ベイビー」をご紹介致します。
それでは。
2000.01.29.
第四回。
・「ぼっけえ きょうてえ」
:短編集:角川書店(岩井志麻子・著)
“「ぼっけえ きょうてえ」とは、岡山地方の方言で「とても 怖い」の意。”
…なのだそうです。その題名通り、とても怖い作品です。
遊女の寝物語として語られるこの物語は、お話そのものの怖さも然る事
ながら、その語り口がとても恐ろしいです。岡山地方の方言で終始語られる
のですが、淡々とした、その語り口が怖い。
話の内容からして、遊びに来た貸し座敷で遊女から聞かされる話としては、
あまりにも向かない、というかそぐわない内容なのですが、その「なんでそん
な事を…」と、思ってしまうようなお話を、客の男に向かって話していきます。
具体的には、時代で言えば明治中期の、岡山の寒村の、貧しい村に生まれ、
特異な環境で育ち、そして遊里に売られて現在に至るまでの、その遊女の半生
の話で、子供時代の事や、今現在の事などを、「眠れない」と言う客に、話し
て聞かせているのです。
この作品の恐ろしさは、ホラーの「神髄」ともいえる怖さで、その語り口や、本当の事がただ淡々と語られて行く、その過程など、読み進んで行く途中が恐ろしい。落ちの部分を読むまでも無く、始めから終わりまで「きょうてえ」のです。
この単行本「ぼっけえ きょうてえ」には、表題作の他に「密告函」「あま
ぞわい」「依って件の如し」の3本の短編が収録されています。そのどれもが、(ホラーといえるかどうかは別にしても)とても怖い作品ぞろいです。
否、逆に言えば、ホラー要素が要らないくらいに、その設定や語り口だけで
も、充分に恐ろしい。…具体的な怪異が無くても、立派にホラー小説として成
立するであろう事は間違いが無いでしょう(現に「黒い家(貴志祐介・著)」
などでは、特に怪奇現象は起こっていません)。
「恐ろしい」、「怖い」と言うのはこういう事なのだなぁ、と感じさせてく
れる一冊です。
全くの余談なのですが、この本を読んでいて「遠野物語(柳田國男・著)」
を連想しました。…別に「遠野物語」自体は、ホラーでもなければ、ましてや
小説でもないのですが、その土地の民俗風土を、事細かに紹介している点が、
共通しているからでしょうね。
そういった視点から読んでもいいかも知れないですね。
次回は京極夏彦さんの
「探偵小説 百鬼徒然袋−雨」をご紹介致します。
それでは!!
2000.01.22.
第三回。
前回「『スナーク狩り』の書評を書く!」と決定してしまったので、書くた
めに再読しました。そして・・・困りました。
でも行きましょう、第三回。・・・予告通り、行きます。
・「スナーク狩り」
:長編小説:光文社文庫(宮部みゆき・著)
それで・・・今回私が何を困ったかというと、この小説、明確な”主人公”
がいないのです。
長編小説の書評は、「主人公は・・・」と、まず主役の人となりなどを書い
て行くと、とても楽に作品の紹介ができるのですが・・・。今回はそれができ
ない。
・・・そうそう楽ばかりは、させてくれないもんですね(笑)。
「(明確な)”主人公”がいない」と言うのは、(読み始めて、すぐに解る
事なのですが)場面がコロコロと変わるためです。何人かの視点で、物語が進
んでゆくのです。このため、物語が多角的に語られ、深みのあるものとなりま
す。そしてそれが、(この作品に限らず)宮部みゆきさんの書くお話の特徴と
なっています。
しかし、結論が早く読みたいタイプの人は、少しイライラしてしまうかも
知れないですね。
そして、題名を見て、まず気になるのが”スナーク”と言う言葉。”スナーク”とは・・・その正体は、読み進んで行くと解ります。まずは読んでみて、その正体を見極めて下さい。
この作品のテーマは、”スナーク”という言葉に込められています。もしか
すると、私も、そして貴方も・・・”スナーク”を身近に感じた事があるかも
知れません。
宮部みゆきさんの小説の中では、この作品は少し読みにくい上に、読後感も
スッキリしません。だけど、こういった作品も良いです。読むだけの価値があ
ります。必ずしも、楽しい小説だけが、いい小説ではないのだなあ、と思いました。
宮部みゆきさんの本は、どの本もすごく面白く、長編も短編も、読みやすい
ものが多いです(「理由」等は読みにくいですが)。
今回の「スナーク狩り」にも出てきますが、少年や少女の出て来る小説が多
く、そのどれもが魅力的です。本当に、あたたかい。
人間の、色々な部分を、色々な角度から描こうとしている事が、とても良く
伝わってきます(必ずしも『人間』ばかりではないのですが…。主人公が『犬』の小説もありますし)。
次に宮部みゆきさんの作品をご紹介する機会には、そういった『読みやすく、あたたかい』小説をとりあげたいです。
次回は、岩井志麻子さんの「ぼっけえ きょうてえ」
(第6回日本ホラー小説大賞作品)をご紹介したいと思います。
それでは、また。
2000.01.15.
第二回。
第一回を書いてから、随分間がありましたが、行ってみましょう第二回。
今回ご紹介するのは一冊だけ。前回「氷雨心中」を
とりあげた、乃南アサさんの本です。今度は長編小説(笑)。
・「ライン」
:長編小説:講談社文庫(乃南アサ・著)
インターネットをやっている人には是非読んで欲しい一冊です。オススメ。
この物語は、浪人生(予備校生?)小田切薫を中心として展開されて行く、
現代の若者の姿を描いた(と、書くとありきたりになりますが)物語です。
主人公は、昼間は浪人生としての鬱屈した顔を持っています。しかしながら、それとは別に、夜は夜の「ネット上で明るく騒ぐ顔」も、持っています。
こういった二面性は、何処に行っても、多かれ少なかれ、誰にでもあるもの
だと思うのですが・・・。読んでいて、思い当たるところが有ったりして、
コワイです(苦笑)。
この小説では、殺人事件が起きるのですが、そのような事は全く抜きにして
みても、この『物語』としての薫の生活は、大いに興味深いです。
これ以上書くとネタバレになってしまうので、詳しい事は書けませんが。
このお話の原案となった小説は、何と今から10年前(!!)に「パソコン
通信殺人事件」という題名で出版されたものなのだそうです。そのせいか、所
々に時代を感じさせる表現が出てきますが、それを別にすれば、(特にネット
上でのさまざまな問題点などは)驚くほど今と変わらないです。今読んでも充
分に共感・実感できる内容になっています。
何度もしつこいようで恐縮ですが、読んで損をする事はないので、是非!!読んで欲しいです。そして、ネットに対する考え方や対し方等を、もっと掘り下げて考えてみる、いい機会にしてみてはいかがでしょうか?。
乃南アサさんは、他の長編小説も面白いものが多いです。特に「鍵」「窓」
のふたつはオススメです(また、近いうちに紹介します)。
次回は宮部みゆきさんの「スナーク狩り」
をご紹介致します!
それでは!
2000.01.10.
第一回。
さて、何からやっていいやら全然解かっていませんが、見切り発車。
・・・どうしましょ?
とりあえず、最近読んだ本で面白かった物を。
・メイプル戦記 1・2巻:白泉社文庫:完結(川原泉)
・氷雨心中:短編集:幻冬舎文庫(乃南アサ)
・青の炎:長編:ハードカバー:角川書店(貴志祐介)
・・・羅列してしまった。しかも、初っ端がマンガ(笑)。
この4冊は同じ日に購入したので、ズラズラ挙げてみました。
どれもそれぞれに面白かったです。
最初に挙げた「メイプル戦記」は少女漫画です。
しかも、野球マンガ。特に「少女漫画はお好きでない」、という方も、野球が
好きならば楽しく読めるハズ。逆もまた真なり。野球がわかんなくても、少女
漫画が平気なら、読めます。
・・・どちらもお好きで無い、という方には、オススメできませんが(笑)。
次に挙げた「氷雨心中」は連作短編集(多分)で、主に職人さんがメインの話が続きます。特に表題作は酒作りの世界で、舞台が神奈川県(箱根)のお話であったりと、個人的にはすごく面白いのですが・・・。
私は・・・乃南アサさんの作品は、長編の方が好きです。
理由は簡単。とても暖かみがあるから。短編も筋立ては面白いし、筆致も鋭くていい作品ぞろいだとは思いますけれど。・・・怖い作品が多いかな?
まあ、単に好みの問題ですけどね。
最後の「青の炎」は長編です。今回はホラー要素の無い「犯罪小説」とも言える作品でした。
貴志祐介さんの今までの4作品は、どこかに「ホラー的」な要素が含まれていて、読んでいる私達の背筋を寒くさせてくれました。その反面、「まさか、こんな事はないよな」というような「荒唐無稽さ」も、孕んでいました。
しかし、今回のこの小説は・・・。
これは「本当に」コワイです。今までのも十分怖かったのですが・・・。
「有りそうな事」も「無さそうな事」も、どちらをも「恐怖小説」に出来る、貴志祐介さんはスゴイです。
読んだ感想は「とてもいい作品でした」とでも言っておきましょう。
・・・余談ですが、この本の舞台になっている「湘南地方」に住んでいる者
としては、色々笑える要素満載です。江ノ電の悪口とかね(笑)。
と、いうわけで・・・・。
だらだらと書いてみましたが、いかがなもんでしょ?
とりあえず、こんなカンジで書いてみました。
定期的に更新しますので、ヨロシク!
では。