
「思うのだけれど、クラシック音楽を聴く喜びのひとつは、自分なりのいくつかの名曲を持ち、自分なりの何人かの名演奏家を持つことにあるのではないだろうか。それは場合によっては、世間の評価とは合致しないかもしれない。でもそのような「自分だけの引き出し」を持つことによって、その人の音楽世界は独自の広がりを持ち、深みを持つようになっていくはずだ。(中略)当たり前のことだけれど、それはほかの誰の体験でもない。僕の体験なのだ。
そしてそのような個人的体験は、それなりに貴重な温かい記憶となって、僕の心の中に残っている。あなたの心の中にも、それに類したものは少なからずあるはずだ。僕らは結局のところ、血肉ある個人的記憶を燃料として、世界を生きている。もし記憶のぬくもりというものがなかったとしたら、太陽系第三惑星上における我々の人生はおそらく、耐え難いまでに寒々しいものになっているはずだ。だからこそおそらく僕らは恋をするのだし、ときとして、まるで恋をするように音楽を聴くのだ。」
−シューベルト「ピアノソナタ第17番ニ長調」D850
村上春樹『意味がなければスイングはない』(文藝春秋)より
わたしたちは、2009年5月の「第1回日韓合同演奏会inソウル」の実現を目的に、2008年7月に結成された一般吹奏楽団です。総勢52名で海を渡り、<海を越えた握手>を交わしてきました。「第2回日韓合同演奏会in東京」の開催を決定し、再び始動したところです。
恋をするように音楽をし、恋をするように音楽を聴かせることができるように。
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濱本 広洋(はまもと こうよう)山口県出身。中央大学経済学部を経て、東京音楽大学音楽学部音楽学科でトロンボーンと指揮を専攻。 これまでにモーツァルト「フィガロの結婚」「ドン・ジョバンニ」、ロッシーニ「絹のはしご」、ドニゼッティ「愛の妙薬」、メノッティ「泥棒とオールドミス」、 プッチーニ「蝶々夫人」、ビゼー「カルメン」、またミュージカルでも「サウンドオブミュージック」を指揮する。 これまでに、愛知セントラル交響楽団、岡山フィルハーモニック管弦楽団、札幌弦楽アンサンブル、大阪市音楽団などと共演し賞賛を得ている。また「パパイヤ鈴木の踊るクラシック」の音楽担当を務め各地で公演を行っている。 トロンボーンを金沢茂、伊藤清、指揮法を時任康文、汐澤安彦、広上淳一の各氏に師事し、東京音大の特別レッスンでは小林研一郎、尾高忠明、井上道義各氏の指導を受ける。 |
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2009年5月2日(土)
17:00開演 高麗大学仁川記念館(ソウル) 【第1部】 Wetutti Wind Orchestra (指揮:ユ・ドンフィ) 吹奏楽のための第一組曲より マーチ(G. ホルスト) 交響的序曲(J. バーンズ) サウスランパードストリートパレード(R.バデー&B.ハガード) 【第2部】 Nat's Wind Ensemble(指揮:臼井紀人) 「キャンディード」序曲(L.バーンスタイン) 吹奏楽のためのパッサカリア(兼田敏) ディバーションズ(P.スパーク) 【第3部】 合同演奏(指揮:ユ・ドンフィ) フラッシングウィンズ(J.ヴァンデルロースト) 祝典のための音楽(P.スパーク) |
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