<地方・小出版>東京*ミセスの投稿生活高木都

2004.06.27 北海道新聞朝刊全道 15頁 本C (全393字) 


 「お前が死んだら、棺桶(かんおけ)に新聞紙をたっぷりつめてやるから、読むのをやめろ!」と夫に言われたこともあるほど、新聞が大好きな結婚歴30年の妻。この英語講師も務める主婦の趣味は、日ごろのストレスを発散させるための雑誌への投稿やエッセー教室通いだった。

 本書は、「あっという間に過ぎた日々」に書き送った文章をまとめたもの。しゅうとめをみとってから、夏の暑い日に初めて体験した夕方の風呂の快適さを知って思わずしゅうとめの長生きの秘訣(ひけつ)を納得する場面。慌ただしい生活のなかで街の風景にも目が届かなかった自分を反省する場面。家族のほめ殺し作戦に踊らされて、ヨレヨレの主婦になっていた自分に気づき家事の手抜きを決意する場面など、埼玉ミセスの一喜一憂の日々がこまやかにつづられている。(澄)

(オフィス未来、中野区新井2の46の21の101、(電)03・5913・4005、1260円)

北海道新聞社