ネットワークビジネスと健康食品分析

健康食品の定義ははっきりとは決まっていません。なぜなら法律的には「健康食品」というものは存在しないので定義がないからです。所長個人の見解では「この食品を摂取すれば健康になる」というイメージを与えるためにただの「食品」に「健康」という字をつけたと思われます。食品である健康食品には何の審査もないので誰でも健康食品を製造、販売できます。そして、この点が大きなトラブルを生む原因になっているようです。また薬事法の規定ではっきりと健康食品に効能をうたうのは禁止されているので、販売時の宣伝も効きそうで曖昧な表現(心臓病、糖尿病、リウマチ・・・など相談ください)などの表現で、さも「この健康食品を摂取しただけで病気が回復する」ようなイメージを与えて買わせようとして宣伝するようです。健康食品ビジネスの問題点を以下に書きます。

1)販売方法の問題
健康食品の販売で薬局、スーパーなどの店頭販売しているはあまりトラブルがない(信用を失いたくないのでいい加減な商品はまずおかないから)ようですが、折り込みチラシなどの通信販売、訪問販売(ネットワークビジネスを含む)はかなりトラブルが多いようです。なぜなら販売がマンツーマンになるので、どうしても情報が一方通行になってしまい正確な情報(適正価格か?品質はよいか?など)が伝わらない傾向にあるからです。また、1回売ってしまえば「後は野となれ」的業者もいるので、なかなか厳しく品質などを見極められなければ「こんなはずじゃなかった」状態になることも避けられません。また、なぜか健康食品業者は半年分とか1年分まとめて購入させるところが多いですが、もし、自分の商品に自信があればそんなに長期の在庫を抱えさせる必要はないと思います。商品に自信がある健康食品業者はなぜに・・・と疑問を抱かざるおえません。

2)販売員の問題
所長は医師、薬剤師、看護師などの医療の資格を持った人間が必ずしも偉いとか「健康に関してかなり勉強して正しい知識をもっている」ということはあり得ないと思っています。また、その上でよく健康食品業者が宣伝に使う「医療的肩書きを持った人物、訳の分からない医療団体の推薦」はあまりあてにならないと思っております。なぜなら資格は医療の仕事をするための「最低限の知識をもった」ということであって「資格がその人間の能力、人格を保証するものではない」からです。ただし、医療で飯を食っている人間がおかしなことをすればその仕事から淘汰されやすい?ことを考えればまず、まともな医療関係者はトラブルの多い事業(事業には基本的に社会的責任がつきまとうから)には手を出さないだろうと考えられます。これらのことをふまえた上で医療の資格をもつ専門家にしても「人間を健康に導くための正しい知識を持っている」わけではないのに、健康食品を販売する大多数の「普通の人々」が健康に関して「正しい知識」をもっているか?疑問です。

3)食生活が乱される問題
確かに現在の食生活は乱れているし、健康を維持するための栄養バランスが崩れているのも事実です(これは社会全体の根の深い問題)。それら、バランスの乱れを直すためにビタミンなどの栄養素を濃縮加工した食品を食生活に取り入れるのは普通のことだと思いますが、人間は機械ではありません。食事には「おいしいものを食べて幸福な人生をおくるという楽しみ」的な精神的影響もまた健康を維持していくための大切な要素であるしそれが本道だと思っています。それなのに健康食品がまるで病気を治すための医薬品的宣伝(病気に効くなら医薬品の認可をとった方がはるかに儲かる)は論外にしても、日々の食生活をすべておいしくなくメニューも代わり映えしない健康食品に変えてしまうような食生活がはたして長期にわたる健康にいい影響を与えるのでしょうか?大いに疑問です。

4)商品の品質、価格(値段に見合った効果があるか?)の問題
1)で書いたことをふまえますが国が管理している医薬品は品質も価格も一定の幅に保証されているのに対して、有名な健康食品でも何の規制もないので、すべての業者の健康食品の品質が常に一定に保たれているか?責任のある団体がチエックしてることはまずありません。ということは低品質のものをべらぼうな値段で販売してることも十分にあり得るわけです。また、品質は普通でも購入する消費者が無知なので市場価格を無視したべらぼうな値段で販売することもあるようです。値段にたいする効果をうまく見極めないと「こんなはずじゃなかった」となることは明らかです。

5)アフターケアの問題
あらためて書く必要もないと思いますが、健康食品の影響でなにか健康に問題があったときに「あまり健康に対する知識がない健康食品業者、販売員」が責任ある対応をしてくれるか?そして、お金儲け主義の業者、販売員が「他人の痛み」がわかるか?疑問です。

最後に健康を長期にわたって維持するのに近道はないし、そんなに簡単なものじゃありません(まして、お金で健康が買えるか?は疑問です)やはり人生の生活習慣のバランスでしょう。最後に

「健康をお金で安易に買うことはできないし、購入する場合は価格に注意してください」