ネットワークビジネスとはアメリカで誕生したMulti Lebel Marketing(MLM)の日本語の略称です。翻訳すれば多段階階層販売組織で人から人へ口コミなどで情報が伝わり販売員を理論的にはピラミッド的に増やしていき商品の売り上げに応じて上級販売員が下級販売員の利益を徴集するシステムです。うまく行えば上級販売員は短期間に莫大な利益をあげることができます。また、日本の法律では合法?ですが、ビジネスシステム上ほとんどの販売員が利益をあげることは不可能で生活上のあらゆるトラブル(金銭的破たん、離婚、自殺未遂、会社を退職に追い込まれる、精神病など健康被害)を日本中で起こしています。以下に所長の考えるネットワークビジネスのリスクをあげます。いっさいトラブルがないビジネスはありえませんがこれだけ問題が起きるのは何かシステムに考えなければならない点があるのでしょう。
1)会社の販売員無管理リスク
2)金銭システムリスク
3)専門分野リスク
4)正確な情報伝達の阻害、競争原理が排除されるリスク
5)金銭至上主義人間発生リスク
6)ビジネス宗教精神金銭的汚染リスク
7)過剰在庫破棄が金銭的破綻と環境汚染を引き起こすリスク
8)個人の社会的地位破綻リスク
1)会社の販売員無管理リスク
ネットワークビジネス会社は販売員(デイストリビュター)を個人事業主という形にして会社とは雇用関係にないのであまり管理(干渉)しない?としています。販売員の数を制限していないので販売活動にともなう倫理欠如問題(販売員の数が多すぎて管理は不可能?)をほとんど野放しにしています。販売報酬は完全出来高ばらいなので、どんな活動をしようと商品が売れない限りお金は入ってきません(経費はすべて自分持ち、販売に費やした時間もすべて無報酬)。具体的販売法の指導も会社はほとんどおこなわない(スターターキットなどのマニュアルだけ)ので自然に上級販売員の方法が下級販売員に伝えられることになります(会社はマニュアルの方法しかタッチしていないので事実上野放し状態)そしてトラブルがあるとすべて「その販売員個人の倫理的人格的欠如の問題」という手法で逃げを打つようです。一般的に普通の販売委託方法をとっている会社はだいたいマーケテイングをおこなってから、ある程度の資金的、人的、教育的援助を行うし販売員数の制限、販売員の審査(ビジネスは誰でもできるほど甘いものではない)も行っているので失敗する確率も低いと思われますがネットワークビジネス会社は全くの無審査、無定員なので要するに「販売員の生活がどうなろうと自社が儲かれば何でもあり」の状態を作り出しているし、実際の状態を見れば(国民生活センターなどへの苦情がいっこうに減らない)会社が積極的に問題を改善しようとしてるとは思えません。
2)金銭システムリスク
ネットワークビジネス会社の報酬支払いシステムはかなり複雑で普通の人間がマニュアルを読んだだけ(上級販売員の口頭による説明も同じ)では、まずシステム全体を把握することは不可能だと思います。ということは欠点をよく把握しないでビジネスを初めてから「こんなはずじゃなかった」というふうになることがほとんどです。要するに「自己責任の意識」がしっかりしてる人でないと「こんなはずじゃなかった」となるのは当たり前ですが、それを会社や上級販売員が責任をとってくれるか?というと・・・です。これはどんな商法でもよくある話ですが、ネットワークビジネスでは特に儲けたい上級販売員の勧誘で正確な情報が伝わらないで「誤解、騙し、ごまかし情報」が伝えられるので特にトラブルがおきやすいようです。また、実際に商品を仕入れるときには現金だけでなく、クレジットカードを利用できる会社もあるので、これが借金をあおる(ノルマ)結果にもなっています。システムを理解してないということは結果に対する予測(金銭的破綻など)になっても自分では対処できないということになります。また、勧誘でよく「在庫を持つ必要はないし、全くリスクがない」と勧誘されますが、上級販売員が下級販売員の売り上げからマージンを受け取るために会社は上級販売員に対するある程度の販売実績(ノルマ)を課していますのでこのシステムも過剰在庫を抱えるリスクを抱えています。また販売経費はすべて自分持ち、販売に費やした時間もすべて無報酬なのでこのリスクも注意したいです。
3)専門分野リスク
日常生活の仕事は各人間の得意分野(専門分野)をお互いに補うことで成り立っています。しかし、ネットワークビジネスは誰(専門分野を持たない人)でもビジネスを始められますが、理論的には同じ分野の人間(そのネットワークビジネス)を自分の下位にピラミッド的に増やしていかないと大きな利益はあげられません。そして利益はそのネットワークビジネス以外の仕事で得た利益であてることになります。ということは上級販売員は草刈り的に他の専門分野の人間を自分の下に集めていかなければ、大きな利益を上げることはできないことになります。この点がビジネスを行っていくうちに「結果が得られなければ各人の焦りと混ざり合って人間的な倫理観の欠如(下級販売員へのうそ、借金やノルマの強制、生活破壊)」を生み出すし、そうなる土壌を持っているので要するに「何でもあり」状態になりやすいリスクがあります。
4)正確な情報伝達の阻害、競争原理が排除されるリスク
ネットワークビジネス会社の商品は「口コミだけで販売しているのでよけいな販売経費をかけていないので安くて高品質」という勧誘文句を聞きますがはたしてそうでしょうか?というのは専門家でもない「素人が商品の品質を正確に把握するのはまず不可能」のように思われます。また、口コミだけで情報が伝えられるということは「誰かが情報をねじ曲げてもそれをチエックする事ができない」し、知り合いから伝えられればまず信じてしまうでしょうから「本人は間違ってると気づかずにそのまま」ということにもなります。「大メーカーが商品を宣伝費をかけて大々的販売しているから消費者である私たちはよけいなお金を払っている」というのは確かにそうゆう側面があることは否定できませんが、逆に言うと大々的に市場で競争原理にさらされているので、品質がおかしければなにがしらかのチエックが入り、おかしな商品は淘汰されてゆくでしょう。しかし、ネットワークビジネス会社の商品はたとえ商品に問題があっても口コミだけでは問題が表面化しにくい(やましさからか本人は泣き寝入り)ので淘汰はおくれます。結論から言うと情報がチエックもなしに伝えられ、問題が起きても表面化しにくい会社にとっては都合のいいシステムということになります。
5)金銭至上主義人間発生リスク
いろいろなケースがありますが、人間の幸福は金銭的、物的な豊かさだけなのでしょうか、ネットワークビジネスの勧誘では金銭的豊かさが、至上的価値観のように宣伝しますし、続けていけば、そうゆう価値観を持っていくようになります。しかし、「お金の本質は何か?」と考えてみればそれは「人間の正確な労働力を数字に表したもの」ということだと思います。ということは必要以上に金銭をため込むことは他人を支配して搾取してきた結果とも考えられます。なぜならどんな能力の高い人間でも一人の人間が行う労働数値(仕事報酬)がけた外れに高くなることはあり得ないからです。一人の人間が養わなければならない人間の数は多くて5〜7人だと考えれば、必要以上の富をため込むためには「他人を多数働かせてその労働力を搾取する」ということをしなければ不可能です。そんな人間が「他人を思いやる心、他人に迷惑をかけない心」を持つことはあり得ません。そして、ここまで言えば、ネットワークビジネスで「成功しなければだめな人間」ではなくて「成功しない人間が普通の人間」ということがおわかりになると思います。ネットワークビジネスで成功する人間は「なにがしらかのまともでない人間」だと思います。
6)ビジネス宗教精神金銭的汚染リスク
5)に関連しますが多くのネットワークビジネス企業の集会(ミーテイング)は販売員候補者をそのビジネスの精神的中毒にする洗脳的集会てあり。ビジネスを行えば金銭的幸福だけでなく精神的幸福を得ることができるような価値観を販売員に植え込みそのビジネスに宗教的に崇拝するようにしむけます。しかし、現実は甘くないし、会社及び上級販売員のねらいは商品の売り上げを拡大すること(売り上げによる販売報酬)なので結論をいえば一番手っ取り早い方法として下級販売員に商品をたくさん購入させるような方向へ集会でもっていきます(自分以外が在庫をかかえて借金でアップアップなんて関係ない!がんがんいこうぜ!)。そして会社の利益は・・・
1 主力商品の販売員に対する販売
2 ネットワークビジネス企業のマークが入ったグッズ販売
3 販売員教育用教材(ビデオ、本、テキスト)販売
4 ネットワークビジネス会社役員、上級販売員講演、ノルマ達成者に対するご褒美旅行などのイベント関係の売り上げ
ビジネスに参加行為がうまくやらないと消費のみでおわり、生産行為にはならないということです。収入から経費を差し引いたものが実質的な利益ということは賢明な人ならすぐわかると思います。
7)過剰在庫破棄が金銭的破綻と環境汚染を引き起こすリスク
在庫を抱えさせられて返品もできなければ金銭的破綻状態になるし商品は捨てられてゴミ(自家消費)になります。不要なものを生産し返品も受けつけにくい会社の製品がゴミになるんだから、環境にやさしいわけないし、ゴミと人生破綻者を産み続ける会社は社会的に存在する価値はありません。
8)個人の社会的地位破綻リスク
ネットワークビジネスはマルチまがい商法と日本社会では広く理解されています。法的な合法、非合法の判断は関係なく社会のネットワークビジネスに対するイメージは非常にダーテイなものです。参加して成功した(成功しても社会的地位は破綻します)ならともかく失敗したなら金銭的破綻だけでなく社会的地位の崩壊を招くリスクを抱えています。
問題点のみを書きましたが、逆にこの問題点を改善できない限りネットワークビジネスの利点は見いだせないし、その利点は貴族と庶民にたとえるなら貴族(経営者)だけの一方的な利点と言うことになります。そして、搾取を続けてきた権力者が歴史でどうゆう評価をえているか?・・・はわかりませんが・・・そこまでのリスクをおかしてまで参加する価値があるか・・・リスクとリターンをよく検討して参加を決めて下さい。