明惑



君には振り回されて、ほんと、迷惑だった

君には振り回されすぎて、うっかり、飛んでいってしまった

手を離したのは、どっちだっけ

まあいいや

明日になれば
すべてが変わっているだろう
ただ、君の声だけが聞こえないのか

まあいいや

ここまで生きてきたぼくの
一二を争う君へ

ここまで生きてきたぼくは
こういう時のためにいたはずで
それなのに、君の声だけが聞こえないなんて
ほんと、迷惑だよ

きみは
喧嘩に負けるため
高いビルを建てるため
蟻が靴の溝で助かるため
広く開いた電車とホームの間のために

ぼくは
誰もいないところで首をかしげて
家に帰る日が増えた

夜のため
朝のため
その次の日のきみのために

(ひかりはたもち、その電燈は失はれ)

こんなに平坦な川でさえ
うっかり、飛んでいける気がする

(君はもう愛してくれないだろうから)

渡り鳥の片足が
いちばん固い土を踏んだとしても







引用「春と修羅 序」宮沢賢治「ラブ・ソングに名を借りて」岡田隆彦

今の気持ちはこんな感じなのか。そうかそうか。 いろんなものが混じりすぎてる気がする。非常に混ざってる。 もう少しシンプルにしたいが、今のところ、このままで。 それにしても現代詩文庫も宮沢賢治の詩集も何で売ったのかと。 今更になって後悔してる。


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