焚き火



崖の向こうに焚き火があった
男達が何かを話していた

不意に声が途切れた時
小石を蹴ってはいけない

気づかれたら
あっちと
繋がってしまうから

私は暗闇の中で
ひょっとして獣かもしれない
という
可能性を捨ててはいけない

あの火の暖かさを想像して
まどろんではいけない

私は獣だから
見つかったら
きっと
丸焼きにされるかもしれない

そして
そこに賭けているのだと
忘れてはいけない






昔のもの。 何回もこういうのを書いている気がする。 自意識過剰で山月記。


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