夢は見ない
君はもうすぐカルビーやロッテに
金を払わなくてよくなる
その代わり
小娘の憧れが詰まった
やたら高いコーヒーとクッキーを食べて
乗馬するみたいな服で
街を闊歩する
君は本を読むようになり
読まないようになる
君は分厚いレディース・コミックを積ん読する
君はせつなくならない
君は根幹を見つめるのが上手だから
僕はぐらぐらするのが上手だから
いつまでも始まりを見る
僕は緞帳を下ろせない
君はエスパー
地面に突き刺さった僕を
見つめるだけでぐりぐり回していく
根本の穴は大きく広がり
地面にはもっこりとヒビが入る
君は僕の深さを確かめる
二週間ぐらいで底は知れる
君は倒れた棒と暮らす
離れがたいものが先に到達していれば
それでいい
僕の呼び名はめまぐるしく落ちていって
僕は上げ方を知らない
僕はぐらぐらしながら
一番長続きする呼び名を待っている
君にさびしさがないなら
お母さんやお姉さんのところにでも行けばいい
田舎娘が適している
帰れる二人はつまらない
よっぽど手違いがない限り
狂わずに
どんな地下も高層も
僕たちは目覚めると1Fに到着して
夢は見ない
と宣言をしてから
ビレッジバンガードに向かう
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