上円下方墳(じょうえんかほうふん)というのを聞いたことがある人は少ないでしょう。鏡餅の下段が四角くなったような感じの墳形です。
この形の古墳は現在確認されているところでは5基。奈良県のカラト古墳や静岡県沼津市の愛鷹山清水柳北一号墳、東京三鷹市の天文台構内古墳などがそれにあたり、府中は3例目。規模はここが最大らしい。ただ、当時の武蔵国では最大規模となることから、被葬者は結構な有力者だったかもしれない。2005年には国指定史跡になる。
この古墳の周囲に他の古墳はなく、住宅街にポツンとある。なんでも神社の改修工事の際の調査と、その後のレーダー調査で古墳であることがわかったらしいのですが、この辺の言い伝えでは江戸以前から石室が開口していて、大昔は人骨や多くの副葬品もあったそうな。ただ長い時間の中で石室は崩壊し、人骨や副葬品も持ち去られてしまったそうな。現在は復元された状態になっています。