異世界ファンタジー編 設定〜第1話
- 934 名前:1
[] 投稿日:2005/03/11 (金) 22:22:13
- 主人公…俺
三次で家電屋に勤める平凡な男。
事中に剣&魔術ワールドに飛ばされる。
着いて早々無理矢理超凶悪な何か(未定)討伐隊に駆り出され、超凶悪な何か(未定)退治に向かうことに。
ヒロイン…深田恭子
俺と同じように地球から剣&魔法ワールドにやって来た。
剣と魔術の両方の才能に中途半端に恵まれ、天然の癖に賞金稼ぎをしながら逞しく生きている。
ヒロイン2…橋本甜歌
剣&魔法ワールドで出会う少女。魔術の天才で、生き神様として祭られる生活を送っている。
- 935 名前:1
[] 投稿日:2005/03/12 (土) 00:00:54
- ×事中に剣&魔術ワールドに飛ばされる
○仕事中に剣&魔術ワールドに飛ばされる
- 942 名前:1
[] 投稿日:2005/03/11 (金) 22:24:01
- 第1話
広島県の北部、三次に今年も春が訪れた。この街に来てはや4回目の春だ。俺は平凡な日々を送っている家電店員。これからしばら
くは恒例のシングル需要繁忙モードに翻弄される日々が続くと思っていた。そう、少なくとも今日の朝までは。
俺は15インチTV(サンヨー)とビデオデッキ(三菱)の配達の為、畠敷町を走行している。ほどなくお客さんの家に到着。特にトラ
ブルも無くTVとビデオを設置した。伝票記入をしてもらっての帰り際に庭を見ると、古井戸が目に付いた。
家の奥から老婆が出てきて、
「お兄さん、井戸が珍しいんか?」
ニヤニヤ笑いながら俺に問うた。
「あ、はい。私はここに転勤で来てるもんで」
「そうかい。中覗いてみんさい」
「え?」
「いいからいいから」
このお客さんは変なことを言うなと思いつつ、俺は井戸を覗き込む。恐らく4、5mはあるだろうか、かなり深そうだ。
「これはまた深い井戸です…なっ!?」
何かが俺の背中を押した。俺は古井戸の中にまっ逆さま。井戸の底には思ったよりも水が溜まっており、俺は大量の水を飲みそのま
ま気を失った。
どれくらい時間が経っただろうか。心地よい風に吹かれて俺は目を覚ました。しかしそこは井戸の底ではなく、見渡す限りの大平原。
「………夢か」
俺は現状も含めて、先ほどの出来事は夢と自分に言い聞かせ、再度目をつぶり眠ろうと試みる。するとどうだろう。チクチクと何か
が胸に当たっている。うっすら目を開けた俺は、ギョッとして目を見開いた。見たことも無い生物、いや、そう言うと語弊がある。
ゲーム序盤で、散々経験値稼ぎに狩られそうな、いわゆるゴブリン系の生き物が槍で俺を小突いているではないか。それも5体くら
い。
- 943 名前:1
[] 投稿日:2005/03/12 (土) 00:01:21
- 「コィッ ィキテルゾ!」
吃驚したは向こうも同じようだ。全員身を引いた。しかしすぐに体勢を直すと、奇声を張り上げながら、手にした小剣で俺に斬りか
かってきた。俺は立ち上がり脱兎の如く逃亡を試みる。が小柄なだけあって結構素早い。必死で走るが、今にも腰が抜けそうだ。
そこにナイスタイミングで幌馬車が通りがかり、俺はほうほうの態で助けを求める。
「うわ、何だこいつ?奇妙な格好してやがる。道化師か?w」
場所の御者(真岡弟。一卵性双生児。小学校時代)が、家電屋の制服を着た俺を見て笑った。
「おい、見てみな。ゴブリンどもが来るぜ。どら、ちょっくら遊んでやるか」
もう一人の男が幌から顔を覗かせた。と思ったら同じ顔(真岡兄。同上)彼は背負った剣を抜くとゴブリンに向けて斬りかかってい
く。が、口の割には大した腕前ではないらしく、2体倒したところで苦戦し出す。
「あ、兄者ぁ…やばいよやばいよ(図らずも出川調)。ふ、深田さぁん、お願いします」
真岡弟が不安そうな声で幌の中に助けを呼んだ。
「もぅしょうがないですねぇ。わたしに任せてくださ〜い」
と、幌馬車の中から気の抜ける声(富豪刑事チック)が聴こえた。もっさり出てきたのは若い女性。背のロングソードを抜くや、ゴ
ブリン2体を叩き斬るわ、魔法で焼くわであっさり撃破。最後に残った馬鹿でかい釘付き棍棒を持ったゴブリンチーフも、攻撃をこ
とごとくかわしてロングソードの一撃で真っ二つ。
「討伐完了です♪」
- 944 名前:1
[] 投稿日:2005/03/12 (土) 00:02:01
- 「さすが深田さんだぁ」
真岡兄弟は2人同時に雑魚丸出しの歓声を上げる。深田と呼ばれた女性は、ふと思い出したように彼らに釘を刺す。
「あ、今回の戦いもちゃんと報酬の計算に入れときますからねぇ。ゴブリン5体500ペリカ…っと」
「さすがしっかりしてるなぁ」
真岡兄弟はこれまた2人同時に、雑魚丸出しの一本取られ顔をして舌を出した。俺、ものの見事に孤立。忘却の彼方。
「あの、俺はどうしたらいいんでしょうか?」
「あらら、あなたは?」
俺はこれまでの経緯を深田に話した。彼女はにこっと微笑むと、
「一緒に来ればいいんじゃないですか?ピクニックは人数多い方が楽しいですし」
気軽に承諾してくれた。
「まぁ、道化師がパーティにいてもいいわな。荷物持ちくらいにはなるんじゃね?」
こうして俺はパーティに加わることになった。幸運だ。RPGの基本として、帰る方法を探る上では街での情報収集が有効だ。
「ところで次の街にはどれくらいで着くんですか?」
「もう街には寄りませんよ」
「え…」
「明日の今頃は魔王の城に突入です♪」
「え…」
続く
第2話へ→
←目次