仮面ライダー黙示ロック 第2話
さてさて先日の日記で「ライダーV3」のエピソードをかなり歪曲した記憶で紹介してしまった
わたくし鈍牛。
反省の意を込めて初代「仮面ライダー」をレンタルしてきたわけですが、
この「ライダー」、もういてもたってもいられなくなってしまうくらい面白いエピソードばかりで
どうにもこれは「僕もいっちょ紹介文でも書いてみようか」などと一念発起して今回のテキストを
書いているわけであります。
僕はどうにも前口上的なものが苦手で毎回変な文章になってしまいます。
早速ですが「仮面ライダー」第2話 「恐怖蝙蝠男」のエピソードの紹介をしていきましょう。
第2話 恐怖蝙蝠男
今回のエピソードはミホというモデルがショッカーの怪人蝙蝠男に襲われるシーンから始まります。
なんだか安っぽい企画モノAVのレイプシーンに見えてしまうのは僕がきっと若いからでしょう。
ショッカーは正確には「世界中の人々を意のままに操ることでの世界征服」をすることを目的にしており
怪人蝙蝠男はウィルスを注入することにより人々を操ることが出来るのです。
ウィルスを注入された人間を元に戻すには蝙蝠男の羽の爪に蓄えられている血清を打つ必要があります。
つまりまず数人の人間にだけ蝙蝠男がウィルスを注入しておけば後はそいつらを操ることで
ねずみ算式に人々を支配することが出来るのです。後は蝙蝠男をライダーの手が及ばないところ
ショッカーは世界中に支部を持っているわけですから、まぁスイスとかスウェーデンとか北欧の
平和な国(?)に高飛びさせれば、すぐに日本の支配くらいできるはずなんです。
しかし結局ショッカーはあんまり格闘自体は強くない蝙蝠男をクソ強いライダーなんかと戦わせて
しまって敗れてしまったのですが。今回の作戦はいいセンいってたのにねぇ。
ちなみにこのことについては空想科学読本でおなじみの柳田理科雄氏が著書「空想科学論争」の
中で詳しく述べております。折があったら一読しておくのも一興です。
話があらぬ方向へ飛んでしまいました。
そのころ本郷猛は全日本バイク選手権に出場しておりました。
ナレーションではやっぱり「城南大学生化学研究所」の所属といっております。
あと「本郷はショッカーの恐ろしさを知る唯一の人間として、(ショッカーとの)戦いに命を懸けているのだ!」
と雄弁に語っておりましたが、どう考えてもバイクレースなんて御坊ちゃまの道楽です。
命かけるといいながらバイクだと?まったくネンネじゃねぇんだぜ!
という気持ちでいっぱいです。
見事優勝をもぎ取る本郷のもとにウィルスに犯されショッカーの手先となってしまったミホが
花束を持って近づいてきます。
「ひゅ〜〜」とかなり古臭い茶化し方をするおやっさん。
しかし本郷の首筋にキスをしようとするミホの口からは牙がはえています。
それを発見し身の危険を瞬時に感じた本郷、ミホとの格闘を開始。
両手を広げて襲い掛かるミホに対して裏拳!(しかも顔)さらに右ボディブローのコンビネーション。
どさっと崩れ落ちるミホの顔の横には自ら持ってきた花束が。
期せずして花束を死に花に見立てることでミホが死んだことを表現しているうまい描写です。
ところで僕が思ったのはここでの本郷の行動は人としてどうかということです。
いくらショッカーに狙われている身でピリピリしているとはいえ、はたからは普通の人間に見える
ミホを公衆の面前でぶん殴るって。しかもこいつ蛇口をヒネリ切るほどの腕力を持っているのに。
この行動について
本郷猛の視点での行動を青。そこに居合わせた一般の人々の視点を赤であらわしてみましょう。
バイクレースの優勝後近づいてくるミホ
バイクレースの優勝者に近づくモデル。
↓
首筋にキスをしてくる女の口にはなんとキバが!こいつはショッカーに違いない。
というわけでぶん殴る!
首筋にキスをする女の顔をちらりと見る男。何だすげぇブスじゃねぇか!思い切り振り払う
本郷。なおもすがりつく女に非常の顔に非情の裏拳一閃!
↓
ふぅ。危ないところだったぜショッカーめ。
なんて男だ女を殴って気絶させたぞ。(正確には死んでいる)
・・・これでも逮捕されない本郷って・・・。彼のバックにはショッカー以上に強い力をもつ組織が
ついているのかもしれません。きっと犯罪のもみ消しくらいは余裕なんでしょう。
どうやら今回のミホの行動は蝙蝠男のウィルスの実験だったようです。
実験をすませ実用性が証明されたウィルスを蝙蝠男はとあるマンションの住人達に
ばら撒き始めます。
そのマンションに潜入する本郷。怪人蝙蝠男と遭遇します。
蝙蝠男、ライダーにも変身していない本郷相手なのにボコボコにされてたまらず逃亡。
それを追う本郷の前にウィルスを注入された人々が立ちはだかります。
戦ったら彼らを殺してしまうことを学んだ本郷(さっすがIQ600)仮面ライダーに変身し
窓を飛び出しマンションの外に飛び出した蝙蝠男を再びボコして気絶させます。
蝙蝠男はピンチになったら自己催眠をかけて眠ることで、操られた人間も眠ってしまうということです。
つまるところこの蝙蝠ヤローはやばくなったらフテ寝をすることでバックレルという特殊能力(?)
を持っているのです。・・・なんてヘタレヤローだ。
一方本郷の協力者おやっさんこと立花藤十郎を問い詰めるショッカーに父緑川教授を殺された
緑川ルリ子。おやっさんの電話から本郷が城南大学にいることを突き止めます。
本郷猛は城南大学生化学研究所でウィルスの正体を突き止めますが、人間の力では
血清を作ることは出来ないとの報告を受け愕然とします。
友人とともに城南大学を出る本郷をつけるルリ子。
どうでもいいのですがこのルリ子役の女優さん。目の力がすさまじい。
昭和世代のパワーがひしひしと伝わってきます。
立花とともに住人が寝ているマンションに戻る本郷。彼らを研究室の運ぶため本郷が席を空けた瞬間に
立花で花瓶でKOするルリ子。
危険が去ったことを感じ自己催眠を解き目覚めた蝙蝠男はルリ子に対して本郷が緑川を殺したという
証拠を持っているとたぶらかし縄をほどかせます。ちなみにこのとき蝙蝠男は人間の姿をしています。
怪人によってはライダー同様人間と怪人の姿を使い分けられる者もいるようです。
縄をほどかれると怪人の姿を顕しすかさずルリ子を人質にとる蝙蝠男。異変を感じ部屋に戻ってくる
本郷。既にルリ子はウィルスを注入されしまいました。
余裕の蝙蝠男は緑川を殺したのはショッカーだとルリ子に伝える。
ルリ子を人質にとり本郷との取引を持ちかける蝙蝠男。
血清が自分の羽に隠されていることを自慢げに本郷に示すと高笑い(ナゼ?)。
その隙を突いておやっさんが蝙蝠男からルリ子を奪還。たまらず窓の外に逃げ出す蝙蝠男。
それを追い本郷もライダーに変身して屋上へ。
屋上ではついにライダーと蝙蝠男との決戦が始まります。
ところで蝙蝠男「遅かれ早かれあの女(ルリ子)は死ぬ。貴様の後を追ってな!」
とライダーを倒す気満々の台詞を吐いたあと、ライダーが高笑いで余裕の台詞を吐くと
「あの女がもだえ苦しむ姿をながめるがいい!」
って速攻でライダーを倒す意の発言を取り替えています。だってライダーは生きていないと
ルリ子のもだえ死ぬ様子なんて見れないじゃないですか。
この蝙蝠男の発言はなんだか「どうせオレはお前に勝てないけど」みたいな分をわきまえた
本音が見えているようで非常に面白く思います。捨て駒の悲哀でしょうか。
早速、屋上で戦闘員をちぎっては投げはじめるライダー。
ちぎっては投げの文字通り戦闘員を屋上から下へ投げ捨てる。
屋上から地面にたたきつけられた戦闘員。
グシャッ!っと音を立てて鮮血が地面に飛び散る描写。
お次は敵から奪ったサーベルで戦闘員を一刀両断。
やっぱりグシャア!!と音を立てて壁に飛び散る鮮血。
うわぁ・・・。
本当に子供を狙って作られた番組なのかと疑いたくなるほどの惨劇が映し出されています。
一通り戦闘員の粛清を済ませると今度は憎き蝙蝠男の粛清に移ります。
適当にぶん殴った後、必殺のバックドロッ・・・じゃなくて「ライダー投げ!」で蝙蝠男を
屋上から地面に叩き付けるとグシャャャャ!という音、
「ギヘェェェェ!!」という蝙蝠男の断末魔とともに画面を埋め尽くす血の雨。
無粋ながら初めて今回の戦闘シーンを見たとき5回は「やりすぎだよ・・・ライダー・・・」
とつぶやいてしまいました。
はっきりいって真っ暗闇の屋上の上で闘っているライダーを通行人が見たら
絶対にライダーのほうが悪役だと思う自信があります。
問題の大虐殺はさておき蝙蝠男(の屍)からちぎった羽に含まれる血清を使いルリ子及び
マンションの住人のウィルスを解く本郷。
「ルリ子の疑いは晴れたが本郷猛一人きりのショッカーとの戦いは続く・・・。」
というナレーションで第2話は閉められます。
蝙蝠男との戦いで活路を開いたおやっさんが思い切りないがしろにされているのは内緒です。
第2話は女を躊躇もなくブン殴ったり公共の道路を血の海にしたりと意外と本郷のダークな一面が
目立つエピソードでした。
ちなみに僕はこういった子供番組の裏にあるちょっとしたエグさがスゴイ好きなんです。
例えばウルトラマンだと、ジャミラのエピソードであったり、数億のバルタン星人が乗る宇宙船を一気に
破壊した話だったり、セブンで出てきた星獣ギエロンのエピソードであったり。
なんだかこういう本郷の「なりふりかまってられない」感は改造人間にされてしまった苦悩や焦りを
顕す一要素として納得できる部分があります。
ルリ子との恋に発展しそうな微妙な関係も微妙に面白いです。
次回は第6.7話、2話にかけて送る死神カメレオンとの対決のエピソードを紹介したいと思います。
いかんせん話自体が長くなるので少々時間がかかりそうですが
ぜひご期待ください。って誰も期待なんかしてねぇよなぁ・・・。
戻る