閉山祭を執り行う宮司さん
剣ヶ峰の大鳥居
夕焼けと白川大権現
登山開始から3時間30分、長時間の登山お疲れ様でした。



御嶽山、剣ヶ峰頂上(標高3067m)、到着です!!




御嶽山らしい、神々しい雰囲気
木製鳥居から剣ヶ峰を仰ぐ
ピンク色に包まれた優しい夜明け
福仙大菩薩から剣ヶ峰までは細かく乾いた小石が転がるガレ場を登って行きます。

そして、福仙大菩薩と剣ヶ峰とのほぼ中間地点に木製の鳥居が見えて来ます。登山道のロープを潜った先にあるため、気付かない方もおられるかも知れませんが、私はこの鳥居から眺める御来光が好きです。

剣ヶ峰まで残り15〜20分です。
そして、Bの福仙大菩薩がある地点から見る光景はこのようになっています。
足元にあるこの案内を参考にして下さい
頂上へ向かって木段が続く
@が剣ヶ峰、Aが田の原、Bが黒沢口、
右へ下ると二の池です
それでは気を改めて十字路の写真を見ていきましょう。

ちょっとこのページを印刷して持って行こうかと思ったのに台無しじゃないか!!と思われた方、すみません。
覚明堂から剣ヶ峰頂上へ向かう途中には3つの分岐点があります。

@ 剣ヶ峰・二の池へのY字路
A 剣ヶ峰・二の池・王滝頂上への十字路
B 福仙大菩薩にある剣ヶ峰・二の池へのY字路

@は岩に白いペイントがしてあるのですぐに分かります。この分岐を右折すると二の池へのショートカットとなります。剣ヶ峰に向かうには本道をそのまま直進して下さい。

問題はAです。ここから剣ヶ峰へ向かう場合は木の階段をひたすら登れば良いのですが、王滝口から登って剣ヶ峰を経由して黒沢口に下り、途中にある横道(虎バス)を通って再び田の原へ下山しようとする場合、この十字路を見落とす登山者が少なくありません。

二の池本館でもよく横道への行き方を訪ねられるので、数年前に私が岩に黄色のペイントを施しましたが、立派な石の案内版がある場所を基点として進む方角を見定めて下さい。十字路からすぐはやや盛り上がった上り坂になっていますが、すぐに等高線に沿って進む平坦な道になります。それを30分ほど進むと王滝頂上が見えて来ます。

BのY字路には福仙大菩薩が鎮座しており、右折すると二の池に辿り着きます。剣ヶ峰へ向かう場合は登山道を登るだけなので間違える心配はありません。

また、ここまで来ると右手にコバルトブルーの水と万年雪のコントラストが美しい二の池が目に飛び込んで来ます。



二の池本館にお越し頂くと・・・






私がお出迎え致します!!


昭和29年に77歳の男性が奉納
した力石
行者の偉業に感謝
覚明行者の霊神場を振り返る
また、覚明堂から目と鼻の先には覚明行者を祀る霊神場があり、小さな神社のような雰囲気です。

黒沢口を開拓した偉大な行者を讃える銅像や霊神碑が立ち並ぶ中、信者が自力で運んで奉納した力石という珍しいものも見られます。
断崖絶壁に建つ覚明堂と霊神場(手前の鳥居周辺)
9合目に位置する石室山荘から9合目半にある覚明堂(かくめいどう)までは相変わらず険しい岩石の登山道が続きますが、所要時間は20〜30分ほどです。

覚明堂は収容人数100名の山小屋で7合目・行場小屋、8合目・女人堂、9合目・石室山荘と並び
焼印があります。ただ、最近は宿泊者の減少に伴い、夏山シーズン中でも閉まっている日数が多くなっています。

公衆トイレはありませんので、事前に石室山荘で済ませて来て下さい。

登山道から石室山荘を見上げる
お気軽にどうぞ!!

登山道は9合目・石室山荘の手前で2つに分かれます。

一本は石室山荘の中を抜けるルートで、もう一本は小屋に入らずにそのまま剣ヶ峰を目指すルートです。2つの道は石室山荘を出た辺りですぐに合流するので、どちらを通った方が早い!と言ったことはありません。

ただ、この登山道は
長野県の県道で、山小屋の中を県道が貫いていると言う珍しいケースですので、話のネタに歩いて見てはいかがでしょうか。

石室山荘の収容人数は70名、TEL:
090−8873−9761です。2011年に改装した一万尺展望風呂が自慢です。焼印公衆トイレあり。

ホームページはこちら
この道程を9合目・石室山荘から眺めると下の写真のようになります。
これは急勾配の真っ只中にある霊神碑
材木が横たわる辺りから勾配がきつくなる
弘法大師の坐像
8合目から9合目までの所要時間は60〜90分ですが、この間は傾斜が急なので無理をなさらず、自分のペースで登って下さい。ご多分に漏れず、私もこの間は苦手で、王滝口の9合目付近同様に極端に写真の枚数が減ってしまっています。

ざっと説明すると、金剛童子から先しばらく木段が続きますが、弘法大師が鎮座している辺りから黒い火山岩の中を歩くようになり(滑りやすいので下りは特に注意して下さい)、9合目・石室山荘直下は岩壁を登るのかと思うくらいの急勾配となります。

金剛童子からの眺望
金剛童子を過ぎた場所にある霊神碑
柔和な表情をした金剛童子の石仏たち

金剛童子→9合目・石室山荘→覚明堂→横道分岐→剣ヶ峰へ


8合目・女人堂から
金剛童子までは登山道が一直線の伸びており、10分もかからずに到着すると思います。ここまで来ると森林限界になり、眼下には女人堂の大きな屋根と、昭和54年の噴火の影響で白骨化したダケカンバの林が広がっています。

女人堂のすぐ近くには
阿波ヶ嶽(あわがたけ)と呼ばれる霊神場が広がっていますが、これには次のような伝承が残っています。

「昔、阿波の国の行者が御嶽山を登拝したとき、8合目の山小屋で夢を見た。翌日、4人のメンバーで頂上まで行き、御座を立てたところ、御嶽の神々が憑依して「長年の功績によって8合目の土地を阿波の国の行者のために渡す」という勅命が下りた。

そこで御嶽山を管理する神主・武居氏へその旨を伝えたところ「神勅に何で背くことがあろうか、早速、そのように取り計らうように」という返事をもらい、以来、この地は阿波の国の行者の霊神碑を建てる場所となり、「阿波ヶ嶽」と呼びならわされるようになった」

そのため、四国の講社によって霊神場が整備された訳ですが、金剛童子周辺にも霊神碑が立ち並んでいます。

因みに立松和平著 『百霊峰巡礼』の第一集では金剛童子に祀られている石仏たちの写真が表紙に使われています。私は著者が中の湯本館(3合目半)に宿泊して、宿の主人と御嶽講について語っているシーンが好きです。



可愛い焼印札はいかがですか?
女人堂は三の池へ向かう横道と剣ヶ峰へ向かう本道とが合流する場所でもあります。

そのため、
三の池へ向かう場合は赤いペンキが入った「八合目」の石碑を右折、剣ヶ峰へ向かう場合は左へ進んで下さい。八合目・女人堂から三の池までは意外と遠く、1時間ほど掛かります。

また、7月上旬には傾斜が強く、幅も広い雪渓が3ヶ所あるため、女人堂に立ち寄って最新の情報を入手して下さい。このうち一本の谷では8月に入ってからも雪渓が残っています。

剣ヶ峰へ向かうルートは特に問題が起こる場所ではありませんが、残雪が多い年には上記の写真のように一部、雪渓の上を歩くことがあります。但し、アイゼンが必要なほどではありませんので、ご安心下さい。
たくさんの霊神碑が立ち並ぶ
八合目の石碑と三の池(右折)への分岐
8合目・女人堂から金剛童子へのルート
女人堂から眺めた北アルプスの様子
8合目・女人堂のデータですが、収容人数は120人、TEL:090−8329−1385です。 ホームページはこちら

雲海や
御来光の他にも、夕焼けに染まる南アルプスや目線と同じ高さに北アルプスの峰々が美しく連なる光景が見られます。


15年ぶりとなる見事な紅葉に包まれた御嶽山 (2008年9月30日)
ナナカマドの紅葉に包まれる10月の女人堂
新緑が香る7月上旬
なお、女人堂は御嶽山でも有数の紅葉スポットとして知られており、9月下旬から10月上旬にかけては全国各地から多くのカメラマンが訪れます。

登山者に人気の記念写真スポット
登山道に残る古い道標
8合目・女人堂に到着すると、森林限界が近いため視界が急に開けます。天気が良ければ、ここから御嶽山の雄姿を眺めることが出来るので、1時簡に及ぶ登山の疲れも吹き飛ぶことでしょう。

夏山シーズン中はハイキングを兼ねて八合目まで来る方も多いので、土日を中心に賑わいます。

女人堂では
宿泊休憩食事が可能で、メニューも豊富です。また、金剛杖を持っていなくても、小さな木の札に日付け入りの焼印を押してもらうことが出来ます。登山バッヂやTシャツ、バンダナなど、女人堂でしか手に入らないオリジナルグッズも好評です。屋外には公衆トイレもあります。

8合目までのカウントダウン
摩利支天像が刻まれた銅版
600メートル地点の小さな木橋
老朽化した木段が続く
もののけが棲む森
七合目の登山道に安置された石像
覚明霊神の行場に架かる木橋を渡ると本格的な登山の開始です。

ここから8合目までは1200メートルほどの道程ですが、
600メートル地点に架かる小さな木橋までは朽ちた木の階段が続きます。登山道の周囲には熊笹が茂り、岩を跨ぐようにして成長した樹木などもあり、もののけ姫の世界のような光景が広がっています。

また、中間地点の木橋を過ぎたあたりには
摩利支天の像が刻まれた銅版があります

そして、そこから先は角が取れて滑りやすくなった丸い岩の階段が8合目まで続いています。

7合目・行場小屋は夏から秋にかけて営業している山小屋(宿泊・休憩・食事・焼印あり)です。歴史を感じさせる木造建築と周囲を深い森に囲まれた佇まいが落ち着きを与えてくれます。

行場小屋では昔から
力餅(ちからもち)が名物で、私も荷上げの際にはいつもこれを食べてから登山しています。

また、行場小屋と向かい合うようにして覚明霊神を祀った霊神場があります。細くて幅の狭い急勾配な石段を登ると、正面に小さな堂宇があり、中には2体の神像が祀られています。そのうち、右側の覚明霊神の頭部だけ変色して黒っぽくなっているのが分かるでしょうか。

これは、戦争中に金屑回収の対象として没収されそうになったところを、玉野・日の出講の大先達が必死で頭部だけ隠して守り、後年、再建された身体部分と合体させたからだという逸話が残っています。

そして、行場小屋を後にして登山を始めるとすぐに沢があり、木橋が架かっていますが、この沢こそが「覚明霊神行場」であり、7合目・行場小屋の名前の由来となっています。

行場小屋:収容人数80人、TEL:0264−46−2836、ブログはこちら
行場小屋の向かいにある霊神場
堂宇に祀られた神像 (右が覚明霊神)
行場小屋を進むと沢があり、木橋が架かっている
落ち着いた佇まいの行場小屋
名物の力餅
7合目・行場小屋
飯森高原駅を降りると、コマクサなどが咲く高山植物園と御嶽神社の御分霊を祭祀した御嶽社があります。

御嶽社の説明文によると、「平成6年11月に御岳ロープウェイの安全運行と併せて、頂上奥社へ登拝する人々の道中安全、並びに、この地を訪れる人々の所願成就を祈願して建立された」とのことです。

さて、ロープウェイからは細かい砂利を敷いた平坦な小道を5分ほど歩いて登山道と合流します。突き当たりはT字路になっていますが、右手へ進むと六合目・中の湯へ出ます。剣ヶ峰を目指す場合はそこを左折して下さい。

すぐに
7合目・行場(ぎょうば)小屋が見えて来ます。

※なお、ロープウェイを使わずに黒沢口から登山する場合は
六合目・中の湯が出発点となります。中の湯には無料駐車場公衆トイレがありますが、温泉施設は現在休業中です。

中の湯から7合目・行場小屋までは木段が整備されており、登り1時間、下り30分ほどです。ロープウェイの時間を気にせずに登山できることから、このルートを選択する登山者も少なくありません。
行場小屋から見たロープウェイ乗り場と六合目・中の湯へ向かう登山道の分岐
飯森高原駅から登山道へと向かう小道

登山の後の足湯も気持ち良い
飯森高原駅から眺める幻の巨大滝
気持ちの良い空中遊覧
三岳村から黒沢口登山道まで
30分
三岳村の旅館・山陽館周辺が一合目
出発は木曽福島から!!

御岳ロープウェイ→7合目・行場小屋→8合目・女人堂まで 


黒沢口から登山する場合は
御岳ロープウェイを利用すると便利です。山麓にある鹿ノ瀬(かのせ)駅から飯森(いいもり)高原駅まで、約15分間の空中遊覧です。

山麓の駅には無料駐車場とお土産物コーナー、団体客も利用可能なレストランが完備されています。

ロープウェイの運行期間は6月1日〜11月までで、料金は大人片道1300円、往復2400円(小人はその半額)となっておりますが、それ以外にもお得な団体割引などがございますので、詳しくは御岳ロープウェイのホームページをご覧下さい。

なお、ロープウェイの終点である飯森高原駅の標高は
2150メートルで、田の原にある駐車場とほとんど同じです。

そのため、「田の原から登山する場合と黒沢口からロープウェイを利用した場合と、どちらが楽ですか?」との問い合わせに対しては、「3キロの行程と1000メートル近い高低差をほぼ直線で登る王滝口の方が30分早く剣ヶ峰に到着します」とお答えしています。

尤も、九合目の王滝頂上までまともな休憩施設が無い王滝口と比べると、一合毎に山小屋が存在する黒沢口の方が初心者の方には安心かも知れません。

飯森高原駅に到着すると、四の池(しのいけ)から流れ落ちる
幻の巨大滝を見ることが出来ます。また、屋上には足湯があるので、登山の帰りに浸かってみてはいかがでしょうか。



【私と黒沢口との出会い】 

大学2年のアルバイト以来、私は7年間、王滝口にある山小屋(旧・剣ヶ峰旭館)で働いて来ました。当時は食料や卵などの荷上げの他にシーズン終盤になる布団から外したシーツを下界へ運ぶ、所謂(いわゆる)荷下ろしの仕事がありました。

そのため、何十回と通った王滝口の登山道は目を閉じても道順を思い描くことが出来るまでになりました(そのうち、夜山と呼ばれる真夜中の登下山も一度だけ経験しています)。

しかし、黒沢口にある二の池本館の支配人を務めるようになった2007年以降は、なかなか外出する機会が無く、肝心の黒沢口登山道も数えるほどしか往復していません。

そこで、今回、黒沢口を紹介するに当たっては写真も少なく、王滝口より随分と淡白な内容になってしまうことと存じますが、その点を事前にご了承頂ければ幸いです。


【徹底比較】 御嶽山の登山道 ! ! 

〜「王滝口」vs「黒沢口」〜

黒沢口3合目付近から眺めた6月の御嶽山
御嶽山の登山道を描いた絵図
※剣ヶ峰付近の詳細につきましては、【王滝口・登山道】を参照して下さい。




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