中国旅行記
上海・蘇州・北京・万里の長城
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| Yuka NATORI 名取楡香 |
Oさんはスリムできびきびとした女性で、絶えずマイクを握りあれこれとガイドに努める。ときには中国的なアクセントを発したり、文法間違いもあるが、優れた日本語の使い手だ。『中国では今日くらいから春です。中国の大公園には日本から贈られた櫻の木が沢山あります。4月少し前に開花すると、花見客が1日に3万人も訪れます。そうするとトイレに何百人もの行列ができて大変でした。そこで今年になって沢山のトイレが増設されました』『高級マンションは1980年代には金持ちが買いましたが、今はローンで普通の人も買えます。車もそうです。現在のマンションは日本、ドイツ、アメリカなどの合弁会社が設計して建てています』『この国では癌という病気を怖れません。西洋医学と漢方医学で長生きできるようになりました。地方の病人は良い治療施設を求め北京に来ます』
中国は厳しい戸籍管理と一人っ子政策によって、都市人口の抑制に成功している唯一の国といわれている。彼女の話しによると、農村で働き手となる男児が欲しいのに女児しか生まれない場合は特例により3人まで産むことが可能という。しかし都会では結婚した女性は1年に1回検査に行かねばならず、子供が1人いるのに妊娠していると中絶させられる。コンピュータ管理しているので検査に訪れたか否かはしっかり把握されている。年1回の検査を怠たると罰金が科せられる。本人が払わないと家族に負担がかかるので、家族からうるさく催促されることになるという。中絶費用は国が負担する。
やがてバスは東海明珠というレストランに到着。ここで北京料理の昼食。お腹は完全に回復していたのでおいしく頂く。
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北京料理の昼食
東海明珠という名のレストラン |
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食後のバスは空港に向かうものと思っていると、また「館芸茶来春」という近くの茶店に寄るという。ここでもお手前のデモンストレーションを受ける。飛行機の時間が切迫しているため、気ぜわしいサービスになる。ここではジャスミンティーを購入。中国の売り子さんはどこでも『自分用にはこちらの高い方がいいです。こちらの安い方はお土産にしてください』といういい方をする。夫がOさんに「このような高級な店にばかり案内しないで、マーケットなどにも案内してもらいたかった」というと、「会社の方針でこういうことになり申し訳ありません」という。そのことも含めて空港へ向かうバスでOさんが『会社側からの要請でお茶の店などあちこちと寄ることになりご協力ありがとうございました。いろいろご注文があろうかと思いますが、日程のこともありますし、かなり厳しい会社の事情もあってこういうことになりました。お詫びと感謝とを申しあげます。ありがとうございました』と挨拶をした。面積がアジア1という北京首都空港でOさんと別れ、あとは毎度おなじみな出国手続きをすることになる。
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| 北京首都国際空港へ向かう高速道路脇の森林 |
北京首都国際空港へ向かう高速道路の料金所 |
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チェックインカウンターで若い白人女性が後ろに長い列ができているのを知ってか知らずか、かなり長い間係員とあれこれとやっていた。必要書類を書いているようではあったが。待っている方はイライラがつのる。前に並んでいた別のツアーのおじさんが『若い美人だからって遊んでるんじゃないよ』とひとりごと。
中国東方航空3時間フライトの後3泊4日の短い旅は終わった。
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