| 北インド・黄金の三角地帯旅行記 |
| Yuka NATORI 名取楡香 |
ジャイプール(Jaipur)はラージャスターン州(Rajasthan)の州都で、中心部は1727年、マハーラージャ(藩王)サワイ・ジャイ・スィング2世によって建設され、高さ約6メートル、延長約10キロメートルの城壁に囲まれ、8カ所の門により外部に通じている。城壁内には幅34メートルの道路が碁盤の目状に走り、道路沿いの建物は計画的に整然と建設されている。建物や城壁は赤褐色の砂岩で造られ、さらにピンクに塗装されたことから、ピンク・シティー(Pink
City)とも呼ばれる。現在のジャイプールはピンク・シティーを中心とし、四方に発展した新市街地を取り込み、人口150万人を超える大都市となっている。
「ピンク・シティー」とはなんときれいな響き。きっと美しい街だろうと想像していたが、たしかにどの建物のデザインも壁の色も遠目にはきれいではある。しかし道路という道路は畜力、人力、動力と動きの異なるさまざまな車がひしめき合い、人、動物、物売りの屋台であふれ、足の踏み場もないような状態にある。車に乗せられ外界から隔てられてはいても『あ、危ない』と思わず声が出てしまう。整然としてはいるものの薄汚れたピンク色の建物を見上げて思った。ピンクイコールきれいではないと。
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| ジャイプール ピンクシティ |
ジャイプール
ピンクシティ西の入り口
Chandpol Gate |
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車は今日の見学を終えてホテルへと向かう。昨日も言われたが、ここでも外出しないこと、水道水は飲まないことと念を押される。新装オープンして間もないというエンパイア・リージェンシーという新市街地のホテルにチェックイン。早速1人はウィスキーでのどを潤した。
ジャイプールの宿 エンパイア・リージェンシーホテル |
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夕食のためレストランに入ると、時間のせいなのか、流行らないのか客の姿はなく、従業員も見当たらない。しばらくするとウェイターとおぼしき若い男性が現れ、メニューを差し出す。『私たちの食事は旅行社がオーダー済みの筈です』。英語でのこのような説明は彼には通じないらしい。黙って引っ込んだと思ったらハンサムな青年を伴って現れた。その彼も事情を理解していない模様。電話でフロントと長時間話し合っていたが、らちがあかない。そこでガイドのSさんの携帯を呼んでもらったがつながらない。それではしょうがないのでハンサム青年の勧めるラムの肉料理とヌードルでオーケーとした。しばらくハンサム青年と雑談。彼は大学生でここではアルバイト。わが亭主はその青年に、日本人でこんなに英語を話せる人に会ったのは初めてだと誉められ、素直に喜んでいた。しばらく後に出て来たのは、さっき注文したものとは違う。あれは切らしておりチキンとベジタブルカレーとナンになりましたとのことだった。
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エンパイア・リージェンシーホテルの
レストラン |
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