| 北インド・ゴールデントライアングル旅行記 |
| Yuka NATORI 名取楡香 |
ジャイプールから次の訪問地アグラ(Agra)までの行程は172キロ。これまで何回か運転席の窓を閉めるように頼んだが、初めは閉めるがいつの間にかまた開いている。後部座席では風速80kmの風をまともに受けるので頭痛がし、喉が痛む。
アグラまでの道は車線区分のない一般道。三輪タクシー、サイクル力車が走り、荷車を曳いたり大きな荷物を背にしたラクダも頻繁に通行している。首筋をシャンと伸ばして天を仰ぎ小きざみに走る独特なスタイルはユーモラスである。大型トラックも実に多い。それらの多くは荷物を満載している。車幅の倍もありそうなキャンバス製の巨大な袋を積んだトラックがゆったり走っている。中には干草が入っているとか。それらの間を大小さまざまな車がクラクションを鳴らしながら縫うように駆け抜ける。追い越し禁止の表示はほとんど見られない。クラクションを鳴らされたトラックの多くはしぶしぶ?道をゆずる。大型トラックの後ろにはしばしばHorn
PleaseとかHorn Welcomeなどと大書きされている。うっかりクラクションを鳴らし、追い越そうものならこわーいことにもなりかねないどこかの国とはいささか事情が異なるようだ。数ヶ所でトラックの事故現場に遭遇した。トラック事故の多くは過積載が原因だという。
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| 三輪タクシー |
荷車を曳くラクダ |
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| ラクダ荷車 |
ラクダ荷車列 |
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道路に沿って耕作地帯と集落や街が交互に現れる。耕地の多くは方眼状に区画され、しばしばスプリンクラーも整備され、よく管理されている。それに比べ、街の姿はいかにも混沌としている。街路にはゴミが散乱し、埃っぽい。物、人、動物でひしめき合っている街の風景は、車窓から眺めるには興味深い。しかし停車するたびに駆け寄る物売りの子供や物乞い女性に、窓にぴったりくっつかれ真剣な目つきでうったえられると、対応に戸惑い、目のやり場にも困る。
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| 街角点描 |
新聞売りの少年 |
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途中でトイレ休憩。ブーゲンビリアが咲き誇るきれいなパーキングレストランといったところ。チャイを飲みながらSさんとお話をする。彼女の家にはメイドがいて、アイロンかけ、掃除、買物などを手伝わせるほかは、全べて家族と同じように生活させているという。インドではメイドになり手はいくらでもいるが、間違いを起こさせないために、知り合いなどをたどって信頼の置けそうな子を探すのだそう。
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| パーキングレストランのブーゲンビリア |
バイク修理屋 |
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| ジャイプール・アグラ間の町 |
ジャイプール・アグラ間 車窓より |
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道路脇には熊を連れて客待ちする男の姿がそこかしこに見られる。ドライブ客相手に熊の芸を披露する大道芸人だ。熊の鼻には牛の鼻輪と同じように引き綱が通され,口には口輪がはめられている。
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大道芸の熊 |
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道路脇のレストランでバイキングスタイルの昼食。中華風の料理も含まれている。やきそばは前日にも食べたがおいしーい。ベジタリアンの彼女も同席する。
| パーキングレストラン |
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アグラは昔の栄華の残像のような街だという。埃っぽく曲がりくねったでこぼこ道が一段とひどくなった3時頃『アグラに到着しました』とSさん。さまざまな車でごった返すモータープールに乗り入れる。木陰ではとろんとした目のラクダタクシーが客待ちしている。そこでマイクロバスに乗り換えタージ・マハルに向かう。
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