ツーリスト・キャンプ・テレルジ・ヒロタのレストランで昼食をとり、しばらく休憩した後、遊牧民のゲル訪問・乗馬体験に出かけた。テレルジ・ヒロタと道路を隔てた向かい側では乗用ラクダやヤクが客待ちしていた。ラクダやヤクに乗るのはなんというんだろう。乗ラクダ、乗ヤク?
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| 客待ち中の乗用ラクダ |
客待ち中の乗用ヤク&馬 |
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目的地はテレルジ・ヒロタのキャンパス南側に隣接していた。D嬢からゲルに入る時は右足からと指導され、その家の主婦に迎えられてゲルに入る。入り口は低く自然にお辞儀をする姿勢になる。ミルクを加えたお茶とヨーグルトやチーズのような味のスナックのサービスを受けた。スナックは結構おいしいが、日もちするようにと乾燥させてあるので柔らかくはない。ミルクを温めて、ある段階でできるという透明なお酒(馬乳酒)もちょっぴり舐めてみた。度数は高くなさそうだが、独特の臭いがある。D嬢の通訳を介し、おばさんからゲルの仕組みや乳製品の作り方などの説明を受けた。
冬場にはこの辺でもかなり雪が降るという。雪下ろしは大変でしょうとの問いに「サラサラ雪なのでそう難儀なことではないです」夏はハエに悩まされませんかの問いに「乾燥させた馬糞を燃やすと、ハエはその臭いを嫌って寄り付かないんです。でも人間にはいやな臭いではないです」馬糞拾いは子供達の仕事だそう。子羊や子山羊のくるぶしの骨はシャガイと呼ばれ、おはじき遊びや占いに使われる。
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| ゲル訪問と乗馬体験のため訪れた遊牧民家 |
訪問したゲル |
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| 遊牧民のスナック |
ゲルの仏壇 |
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| 馬頭琴 |
馬具 |
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| ゲルの茶箪笥 |
シャガイ(おはじき)羊や山羊のくるぶしの骨 |
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日本人の先客が3組いたため、乗馬までの待ち時間が長く、おかげで遊牧民のおばさんといろいろな話ができた。若い日本人女性の一人はモンゴルの民族衣装デールを着せてもらい乗馬体験に出かけた。デールはたんぜんと着物と洋服をミックスしたような衣装だ。
自分は若い頃一回だけ福島の牧場で乗馬を体験しているが、夫は初体験。モンゴルの馬はサラブレットなどとは異なりスタイルはよくないが、小ぶりで可愛い。あぶみに左足をかけ、支えてもらいながら鞍によじ登り、たずなの使い方などの指導を受けて出発となった。一行はわれわれ夫婦とD嬢、若い日本人男性とその男性ガイド、馬主のお兄ちゃんの計6名。車や自転車では通れないようなデコボコ道でも、馬上では振動はなく、全く危険を感じない。どんなところでもトコトコパカパカとスムーズに歩むので、やがて馬の背にいるのが怖くなくなり、周りを見回す余裕も出てきた。「あれは何!」まだ芽吹かない灰色の土がいたるところで三角錐状に盛り上がっている。それがモグラの仕業と聞いて驚いた。モグラのためかは知らないが、この辺りでは作物は栽培していないという。作物を栽培するにはまずモグラの排除から始めないとならない。
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| 乗馬体験 |
もぐらの巣穴 |
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| もぐらの巣穴 |
ツーリス・トキャンプの水源 |
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草原を15分ほど前進し、Uターンとなった。心なしか馬の足が速くなった。「早く帰りたくて早足になるんです」と男性ガイドが言う。その彼はこちらの人とは考えられないほど日本語が達者で、ボキャブラリも豊富。
振り出しに戻ると馬主のお兄ちゃんの父親という男性がニコニコと迎えてくれた。馬の頭を撫でてやり、息子に心づけを渡した。たったの30分ではあったが、結構楽しく満足のゆく乗馬体験だった。
その後ホテルに戻ったが、夕食までには大分時間があるので周辺を散策することにした。
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| テレルジの森林 手前は白樺 |
ふくらむ新芽 |
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| 春のきざし柳の穂 |
春一番ヤルゴイ(オキナグサの一種) |
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| テレルジ・ヒロタ レストランのバー |
ツーリスト・キャンプの夕食 |
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この日テレルジ地方の空は、晴れたり曇ったりを繰り返していたが、夕方になると南西の山陰から吹き出した放射状雲に覆われ、日没前後の一瞬には、見事な天空ショーのキャンバスに変わった。
夜半にはキャンプの灯りの届かない所に移動し、星空観測を行う予定であったが、放射状雲のなごりの筋雲が23時頃になっても消える気配がないため、その予定は残念ながらキャンセルすることにした。
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| テレルジの日没 |
放射状雲 筋雲 |
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