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南アフリカ旅行記
名取楡香 Yuka Natori
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2002(H.14).11.02 (土) 晴れ
 16時30分、成田空港出発ロビーのツアーカウンター前に首都圏からの参加者16名が集合。女性添乗員Aさんから一通りの説明を受けた後一旦散会。各自通関、18時30分発香港行きの全日空NH911便に搭乗した。香港までのフライトは3時間40分。おいしいディナーに満足して、そろそろ到着かなと下界を見下ろすと宝石を散りばめたような夜景が視野一杯に広がっていた。しかしそのパノラマも旋回により間もなく消え、飛行機は香港郊外の香港国際空港滑走路へと機首を下げた。時差が1時間遅れなので、時計の針を1時間戻し22時10分の着陸となった。この新しい香港国際空港は日本の支援で出来たものだという。大きくて大変立派な施設である。

 香港空港では名古屋空港、関西空港、福岡空港からの参加者6名が新たに加わった。彼らは長い間待たされたらしく、みな一様にほっとした表情を見せた。空港では添乗員Aさんひとりが忙しく動き回っていた。ツアー参加者は空港内を散策したり、これから訪れる国の情報をインプットしたり、行動を共にするお仲間を観察したりと気楽な時間を過ごした。

 集合予定時間をかなり過ぎてから、Aさんが南アフリカ航空(South Afican Airways)のチェックインを終えて大急ぎで戻って来た。参加者は彼女から搭乗券とパスポートを受け取り、搭乗ゲートへ急ぐ。我々のグループが最後に機内に入った模様。着席後、程なく機内に異臭が漂う。見回すと客室乗務員の手に殺虫剤のスプレー缶が握られていた。南アフリカに外国種の害虫を持ち込まないための処置であろうが、乗客の頭上に直接殺虫剤を噴霧するのはいかがなものか。

 0時20分香港国際空港離陸。3人掛けの通路側には小柄な熟年女性が座った。後ろはやはり熟年の2人連れの女性と一人旅の熟年男性(Oさん)。彼らは声が大きく話の内容が逐一こちらの耳にもとどく。彼Oさんは88才の母親を妻が見ているので、妻と一緒の海外旅行は無理。国内の1泊2日の旅行がせいぜいで、海外旅行には彼一人での参加が多いという。女性2人は過去の海外旅行で友達になった仲とか。

 夜間飛行数時間の後、夜が明け始め左側の窓に日の出が望めた。我々の座っている右側の窓からはピンク色の空が見え、エンジンや翼もピンクに染まった。

インド洋上の日の出 インド洋上の日の出、南アフリカ航空(South African Airways)機上より

 朝食が出て、トイレ渋滞が終わるころに至っても、座席が取り持つ縁で仲良くなった後ろの方々のおしゃべりは続いていた。

 朝食後入国カードが配られ書くこととなる。書式にはSAという略語があちこちのに見られるが説明がない。客室乗務員に問うとなんと南アフリカ共和国(Republic of South Africa)の略語とのこと。国際線に使用する入国カードにしては如何なものか。隣の女性はと見ると、ちゃっかりと通路を隔てた隣りの男性にパスポートを渡して書いてもらっていた。お礼は喉飴1個。後に知ったのだが、彼女は詩吟をやっているので、喉を保護するためにいつも喉飴を持ち歩いているとのこと。
 
 もやに包まれたマダガスカル島(Madagascar)の上空を通過し、着陸40分前にモザンビーク海峡からアフリカ大陸上空に進入した。香港、ヨハネスブルグ(Johannesburg)間は13時間のフライト。それにしてもこの長距離をよくノンストップで飛ぶものだと感心する。燃料次第ということか。

南アフリカ共和国(Republic of South Africa)、ヨハネスブルグ近郊 ヨハネスブルグ近郊

 現地時間7時10分、南アフリカ共和国(以下南アフリカ)ヨハネスブルグ国際空港に着陸。ヨハネスブルグ空港に駐機しているのはほとんど自国南アフリカ航空機のみで、外国機は僅かマレーシア航空1機だけだった。パスポート・コントロールは長蛇の列だったが、40分で終了。バゲージクレームでスーツケースを受け取り、ケープタウン行き国内便への積み替え手続きを行う。最初の訪問地はケープタウン(Cape Town)なので、荷物は目的地まで届けられるものと思っていたが、紛失や盗難のリスクを避けるため、一旦ここで各自が受け取り、再度預け直すのだという。




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