勇気
内海真由子 14歳猪突猛進
沢渡昭人 30歳好色魔人
高野哲斗 11歳艱難辛苦
木林玲香 11歳意志薄弱
男友達
10歳烏合之衆
女友達 10歳頭脳明晰


真由子 : 「サワちゃーん!!!!
       いつになったら買い物つれてってくれるのよう!!!
       もう今月最後の日曜日じゃないのよう!!(○`ε´○)」

沢渡 : 「ぇ?イヤァわかんないなぁ、ボクちゃん忙しいからv(でれでれ)
      とりあえず、今日は、エリちゃんとデートなんだっ♪
      じゃ、またなっ(*´∀`*)ノシ〜v」

真由子 : 「帰ったら絶対ママに言いつけてやる!!!(○`ε´○)=3
       ♪〜♪〜♪(電話が鳴る、携帯とか鳴らしてくれるとイイカンジかもw)
       ん?電話?(・。・)
       サワちゃ〜ん!電話なってるよ〜!ヽ(`Д´)ノ
       ( ´_ゝ`)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
       ・・・・・・( ̄_ ̄怒)私が出るしかないのね・・・・・。
       は〜い。沢渡探偵事務所です〜(営業用口調)」

哲斗 : 「あのっ、幽霊とか消せるって聞いたんですけど!(かなりあせってる)」

真由子 : 「んん??はいはい?そうですよー。
       うちは、飼い猫探しから、徐霊、降霊、夫婦喧嘩の仲裁まで、
       なんでもかんでも承っておりますよ〜。」

哲斗 : 「学校に、幽霊が出るんです!(必死)」

真由子 : 「ふんふん?学校に?」

哲斗 : 「でも、俺には毎日見えるのに、
       みんなには見えてないみたいで・・・。
       誰に話しても、信じてもらえないし・・・・(涙声)」

真由子 : 「うーん・・・そっかぁ・・・。
       でも、今、私しか事務所にいないんだよねぇ・・・。」

哲斗 : 「助けてください!!!お願いします!(泣きながら)」

真由子 : 「何の霊かはわかる?」

哲斗 : 「ぼんやりとしか見えないから何かはわかんないけど・・・
      いつも帰る時に通る階段に出るんです・・。」

真由子 : 「じゃあ、とりあえず今、私がそっちに向かうから、
       名前は〜?・・・たかの・てつとくん、ね?・・・・」

● ●


真由子 : 「ここがその階段?
       別に邪なものは感じないけどな〜。」

哲斗 : 「帰るとき、上から降りようとしたら、
      反対の降り口から見てるんだ・・・」

真由子 : 「!」

哲斗 : 「で、出た!!
      お姉ちゃん、あいつだよ!!お願い!
      (真由子の背中をぎゅうっと押す)」

真由子 : 「わ、押さないでよっ・・・・・(押されて慌てる)
       ・・・・・?(霊の様子がおかしい事に気づく)
       哲斗くん・・・?ちょっとまって・・・?」

哲斗 : 「・・・なに?」

真由子 : 「・・・何か言ってるよ・・・・?」

哲斗 : 「え・・・?」

真由子 : 「ほら、小さい声で・・・
       何?大きい声で言ってみて?(霊に向かって話しかける)
       哲斗くん、見える?ちゃんと見て?・・・女の子だよ?」

哲斗 : 「・・・・?(恐る恐る霊を見る)
      ・・木林・・さん・・?(知っている顔に驚く)」

真由子 : 「知ってるコ?」

哲斗 : 「多分、三組の・・・木林さん、
      木林・・・玲香・・・。
      そういえばずっと前に階段から落ちたんだ、
      俺、その時すぐ近くにいて・・・。
      でも、俺が突き落としたわけじゃない!!
      他の子が、ぶつかったって言ってた!
      俺は、すぐ先生呼びに行ったし、
      木林に、何かしたわけじゃない!!
      第一、確かに最近、木林を見てないけど、
      死んだなんて聞いてないよ?!」

玲 : 「・・・・・・・さ・・なら・・(かすかに聞こえるくらいで)」

哲斗 : 「・・え・・・?(聞き取れず、思わず聞き返す)」

玲 : 「・・・・さよ・・な・・ら」

哲斗 : 「・・・・?え・・・俺・・どうしたら・・??
      (どうしたらいいかわからず、視線で真由子に助けを求める)」

真由子 : 「ほら、玲香ちゃん、哲斗くんにさよならって言ってるよ?
       哲斗くんも言ってあげなよ。」

哲斗 : 「・・・さよなら・・・・・。」

由香 : 「・・・・(嬉しそうに笑う、そして消えていく)」

哲斗 : 「あっ!!!!(驚き)
      ・・・・・消えた・・・。(あっけなさに、半ば放心」

● ●


男友達 : 「え?幽霊が消えた?」

哲斗 : 「うん、前に言ってたろ、階段のところに出る、って」

男友達 : 「あ〜、そういえば言ってたっけ?
       でも、なんで消えたんだ?」

哲斗 : 「それは・・・わかんないんだけど、
      土曜日、探偵の人と学校に来てみたら、
      幽霊が「さよなら」って声かけてきて・・・
      俺が「さよなら」って言ったら・・・消えてったんだ・・・。」

男友達 : 「へ〜。
       哲斗に「さよなら」言いにきたのか?何で哲斗だけなんだ?」

女友達 : 「ねぇ、高野くん、それって玲香の話?(話に割り込むように)」

哲斗 : 「え?・・あ・・・うん、そうだけど・・・?」

女友達 : 「あの・・・・本当はこれ、秘密なんだけど・・・
       実は・・・・
       玲香、高野くんのこと好きだったの。」

哲斗 : 「え?!俺を??!!Σ(/////」

女友達 : 「あのコ内気で、
       高野くんに挨拶もできなくて、
       放課後毎日、あの階段のところで、待ち伏せしてたの。
       高野くん、気づかなかったでしょ。」

哲斗 : 「ぜんぜん・・・知らなかった・・・・。」

女友達 : 「あの日、私先生に呼ばれて、付き添えなくて・・・
       玲香、今日は言えたかな、って気になってたの
       それで、急いで戻ったら、
       丁度、高野くんが来たところで、玲香が、一歩踏み出してたの、
       そうしたら、階段を下りる人にぶつかって・・・・・・。
       あの時、あのコ、勇気を振り絞ることが、できたんだと思う。
       なのに、声をかけることができなかったから・・・。」

哲斗 : 「・・・・・。」

女友達 : 「それでね、あのコ階段から落ちた日から、
       ずっと意識が戻らなくて、やっと土曜日に目を覚ましたの。
       ずいぶん弱ってるらしくて、
       まだ学校には、来られないけど・・・」

● ●


真由子 : 「・・・・・うん・・・うん・・・そっかぁ・・・。
       病院に?うん、いいね、行ってあげるといいよ。
       ・・・あ、お金?いーよ、どーせ私、社員じゃないし。
       一緒に行っただけで、何もしてないしねw
       うん、じゃあね、また何かあったらいつでも言ってね。(電話を切る)」

沢渡 : 「|д゚)ソー…」

真由子 : 「あ( ̄д ̄)サワちゃん発見。」

沢渡 : 「びくううううううΣ(゚ω゚;)」

真由子 : 「今日も、午前様を通り越して正午帰宅ですか〜
       モチロン、ママにチクらせて頂きますから( ̄д ̄)」

沢渡 : 「イヤイヤイヤイヤ!!!
      マユちゃーん、お土産あるんだよ?(゚∀゚;)」

真由子 : 「コンビニデザートじゃ許しませんよ?( ̄д ̄)」

沢渡 : 「ぐっ・・・・・(´Д`;)」

真由子 : 「はぁ・・・(溜息)
       サワちゃんも、毎日、ちゃんとママに、
       おはようぐらい言ってあげるんだよ?」

沢渡 : 「え・・・?(´Д`;)」

真由子 : 「突然いなくなったときに後悔しちゃうかもよ。」

沢渡 : 「・・・・うん・・・(´Д`;)?」

おしまい。
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きょう
きのう


もどりんこ