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| 月 :私は見つめている。 彼の全てを。 いつか彼が気づくその時まで。 彼に秘められたその血、その力。 今は私はただ彼を見つめる。 みっく : 「翔。」 翔 : 「ん〜…?あ、みっく。」 みっく : 「屋根なんかに上ってなにしてんの?」 翔 : 「ん…月見てたんだ。」 みっく : 「月ぃ?」 翔 : 「そ、月。」 翔 : 「さっき、学校から帰ってくるとき、 ふと、何がある わけでもないんだけど…何気なく暗闇見上げたらさ、 月が見えて、届くわけないんだけど思わず手を伸ばしたんだ。」 みっく : 「ふーん。」 翔 : 「それで今度は家に帰ってから、上の部屋の窓からまた月が見えたんだ。 今度はちょっと近くなってる気がしてさ、 もう一回手を伸ばしたんだけど全然ダメだったんだ。」 みっく : 「それでダメだったから今度は屋根に上ってみたってワケ?」 翔 : 「そうそう(にこり)」 みっく : 「ふ〜ん…」 翔 : 「………さてと! そろそろ晩飯の時間だよな♪」 みっく : 「あ、そうそうそれで呼びにきたんだった」 翔 : 「いこういこう♪今日のメニューはなにかな〜?」 みっく : 「カレーだって。」 翔 : 「やた!カレー大好き!!よっ……っと♪(やねからおりる)」 みっく : 「………それで?」 翔 : 「え?」 みっく : 「それで月には手がとどいたのか?」 翔 : 「ああ…それね。 …届かなかったよ、そりゃ届かないよ、 宇宙に浮かぶ星のひとつなんだから。」 ……でも、月は言ってたんだ。 いつか…もうすぐ、俺のところにおりてくる…ってね。」 みっく : 「はぁん……。 ま、成功したらおしえてくれや。」 翔 :「あ!お前ソレは俺をバカにしてんのか!!」 みっく :「いやいやいや、そんなことは…。」 月 :私は今日も見つめる。 間近に迫ったその時まで。 彼が彼に気づくまで。 |
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