おすすめホルンアンサンブル

 おすすめのオリジナル・ホルンアンサンブル曲を紹介します。

 曲名、CDは、独断で選んだお勧めのもののみ掲載しております。

<作曲者名50音順>

 

 ショウ(Lowell E. Show) 「アンダンテとアレグロ」

 八重奏なので旋律が埋もれてしまわないかと思っていましたが、さすがはShow、うまい具合に旋律をダブらせており、一人ひとりがそれほど上手くない我々が演奏しても、「それなり」よりちょっと上手に響きます。低音パートでは、8thよりもなぜか6thが低くて大変です。


つの笛集団の演奏(東芝EMI TOCZ-9229)

 これ以外見あたらないので...。個人的な趣味から言うと、もっと引くところは引いてもいいのかなという気はしますが、曲のおもしろさが十分伝わってくる演奏です。低音の迫力はブラボーものです。
 

 ショウ(Lowell E. Show) 「フリッパリーズ」

 言わずと知れたシリーズものの名曲です。楽譜が手に入りやすく価格が安いのも魅力です。
演奏しているとノリノリになってしまうジャズっぽいものから、マーチ、ワルツ、タンゴ、さらには田園のパロディーまで、多様な曲が入っています。特に16番がおすすめです。最近のものはちょっとマンネリかも知れません。
このシリーズには、ほかに「ビッパリーズ」「トリッパリーズ」「クイッパリーズ」といったバリエーションがあり、ホルンソロから五重奏まで 幅広く楽しめるのが魅力でしょう。「トリッパリーズ」の最後の曲は、スイングしないで四分音符120くらいのテンポで演奏すると、なつかしの青春ドラマの世界にひたることができます。


アメリカン・ホルン・カルテットの演奏(ebs 6008)
 すました感じの演奏でGoodです。つの笛集団の演奏(上記)もあります。
 

 ターナー(Kerry Turner) 「四重奏曲(第1番〜第4番)」

 作曲者のターナーは、アメリカン・ホルン・カルテットのメンバーです。この団体は、最近ホルン吹きの間でブレイクしています。個人的には四重奏曲の1番が好きです。1stが過度にきつくならないように、適度に他のパートに振り分けながら書かれており、CDで聴くほどきつくはありません(それでも難しいですが)。4thは職人技が必要です。


アメリカン・ホルン・カルテットの演奏(ebs 6008)
 第1番、第2番が入っているこのCDがお勧めです(ちなみに、第3番は ebs 6038、第4番は Musicians showcase MS1064)。個人的には、各奏者の音色の違いが若干気になりますが、圧倒的なテクニックがそれをカバーしています。ノリもとても良く、聴いていると楽しくなる演奏です。
 

 ターナー(Kerry Turner)「テトゥアンのカスバ」

 ターナーの作曲した五重奏曲です。前半はリヒャルト・シュトラウスの「サロメ」にある「7つのヴェールの踊り」に酷似しているような気もしますが、ターナー節は健在です。かつての青春ドラ マを思い出すような、日本人にとっては非常に親しみやすい旋律に、涙する人もいるかもしれません。一番高いHigh Gが1st以外のパートに出てくるのもいかにもターナーという感じです。


アメリカン・ホルン・カルテットの演奏(ebs 6008)
 四重奏曲の第1番、第2番などがカップリングとなっています。CDの収録曲目リストの印刷の仕方がいまいちなため四重奏曲の第2番の5楽章と勘違いしやすいので、間違って覚えてる方もいるかもしれません。微妙なテンポの揺れなどは、さすが自作自演だけあって絶妙です。
 

 ターナー(Kerry Turner)「ファンダンゴ」

 速い3拍子の情熱的な舞曲であるファンダンゴを、妖艶かつ軽快なホルン四重奏に仕立て上げた名曲。ただし難易度はかなり高いです。求められる技術も音楽性も半端じゃない。ヒンデミットのソナタも同じように技術的にも音楽的にも難しいですが、
ファンダンゴは断然分かりやすいところが良いですね。うまくキマればホルンに興味がない方にも受ける曲だと思います。でも、さすがにホルンのベルを叩きながら吹くのは難しいかも。


アメリカン・ホルン・カルテットの演奏(Musicians showcase MS1064)
 四重奏曲の第4番とカップリングになってます。
 演奏の方は、正にアメリカン・ホルン・カルテットの真骨頂、この団体の持っている技術の方向性にドンピシャの曲を作ったという感じです。売られている楽譜とは微妙に異なる部分もありますが、実際こちらに合わせた方が良いでしょう。ベル叩きがカスタネットになっていたりしますが、これは吹きながらやるとすればかなりの困難が予想されます。
 

 ドープラ(Louis Francois Dauprat) 「六重奏曲」

 High G連発の曲です。聞くのはいいけど、演奏するのはちょっと....。バックミュージックとして部屋に流していても邪魔になりません。長い曲ですし、CDを変える手間がかからなくて良いかと...


デトモルトホルニステンの演奏(MD+G L 3087)
 チェコフィルの演奏が2種類出ています(両方ティルシャルが1stですが、1つはバボラクもメンバーに入っています)。ヘルツェルよりティルシャルの方がアンサンブルの完成度が高くて好きなのですが、High Gをたっぷりかみしめたい人にはこのCDがおすすめです(いかにも「どうだ。High G だぞ!」という感じがGood)。このCDを聴くと、ティルシャルの演奏はややおとなしく感じられます。
 

 ハイド(George Hyde) 「カラーコントラスツ」

 High Fが当たり前のように出てくる曲です。 しょっぱなの前奏からHigh Fのロングトーンがふんだんにあり、前奏だけですでにため息をついてしまいます。普通に吹くだけではなく、ベルを叩いたり、マースピースを逆さにして楽器につけたりと、いろいろな技が使われています。ただ、それらが技に留まらず、曲のなかで重要な役割を果たしています。抜差管を抜き取って出すF-durの和音で、曲の最後が見事に締めくくられます。3分程度の短い曲ですが、内容が充実したすばらしい曲です。


ロサンゼルスホルンクラブの演奏(EMI CDM 7 63764 2)

 この演奏しか知りませんが、1回聴くとしばらく耳に残る名演です。ノリが良く、ピッチのずれとかの傷をほとんど意識せずに楽しめます。
 

 ヒダス(Frigyes Hidas) 「室内音楽」

 ハンガリーの作曲家であるヒダス(1928〜)はホルン協奏曲も有名(1部の人にとってはかな?)ですが、こんなのもあったのですね。なぜ今まであまり表に出てこなかったのでしょう。
 この曲は1981年の作曲で、5つの楽章からできているホルン四重奏曲です。ヒダス特有の現代風の響きや変拍子が連発ですが、超絶技巧を敢えて使わない超絶さというか、過度にトリッキーなところがなく、非常に演奏水準の高い人々が演奏するとごく自然な進行になり優雅な印象さえ受けるという難曲かつ名曲です。


ライプツィヒ ホルン四重奏団の演奏(Apriccio 10898)
 ライプツィヒホルン四重奏団は、1951年に設立された 歴史あるアンサンブルです。この曲のCDは、これ一枚しか出てないですが(2001年11月現在)、既に決定版という感じです。4人の音色も息もピッタリで、余裕のある演奏です。難曲でも安心して落ち着いて聴いていられます。
 

 ヒンデミット(Paul Hindemith) 「4本のホルンのためのソナタ」

 ホルン吹きなら一度は挑戦したいこの曲。きついしリズムは難しいし(特に3楽章)、アマチュアの私たちがよくも演奏会で取り上げたものです。どことなく聴き手を突き放してしまう冷たさがあるところがヒンデミットならではといえます。


チェコフィルのメンバーによる演奏(OPUS 9351 1720)
 ピアノとホルンのソナタも入っているこのCD。ティルシャルの音色の美しさに引き込まれる1枚です。

ベルリン・フィルハーモニー・ホルン・カルテットの演奏(キング KICC 39)
 還暦を過ぎたザイフェルトの体力に、ただただ驚くばかりの演奏です。ただ、さらっとしていて演奏内容としては今一つかも知れません。個人的には、CDよりもテレビで放映された映像の迫力に感動しました。

ライプツィヒ ホルン四重奏団の演奏(Apriccio 10898)
 後述のHidasとのカップリングです。チェコフィルの演奏のような気高い音色に、ドイツ特有の力強さを兼ね備えた響きがする名演です。
 

 フランセ(Jean Francaix)「ノッテュルノとディベルティメント」

 つらくきついノッテュルノと、軽快でエスプリの効いたディベルティメントを組み合わせた曲です。ノッテュルノとディベルティメントは、それぞれ単体でも楽譜が発売されています。短い曲で、雰囲気的にはアンコールピースに最適といった感じなのですが、アンコールで取り上げるにはちょっと難しいかもといったところでしょうか?


フロリダ・フィル ホルン四重奏団の演奏(Klavier Records K 11111)
 Reedの「フランス組曲」とのカップリングです。パワーで押し切ってしまった感もありますが、よくまとまっており爽快な演奏です。
 

 ボザ(Eugene Bozza) 「組曲」

 Hindemithのソナタと並んで、非常に有名な曲。非常に体力を消耗します。5曲目のコラールで1stと2ndのCの音が重なるところがありますが、ベルリン・フィルハーモニー・ホルン・カルテットの公演で、ザイフェルトはしっかり休みを取っていました。私も真似して休みを取りましたがそれだけでは全然足りませんでした。
トロンボーンアンサンブルにも同じ旋律のものがあるのですが、Bozzaはどちらを先に書いたのでしょうか。


デトモルト・ホルン・カルテットの演奏(MD+G L 3324)
 少し残響がありすぎですが、1stの音色が美しく、歌いっぷりも見事です。CDの最後におまけのように入っている「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」のパロディも傑作です。
 

 ホミリウス(Constantin Homilius) 「四重奏曲」

 さわやかかつ力強い名曲です。私は知人の結婚式で一度1stを吹いたことがありますが、あまり上手くなかったとの感想を頂戴しました。屈辱の1曲です。


デトモルト・ホルン・カルテットの演奏(MD+G L 3324)
 上記Bozzaと同じ。
 

 リード(Alfred Reed)「フランス組曲」

 吹奏楽の世界では超有名なあのリードが作曲したホルン四重奏曲です。全部で4つの楽章から成っています。第1楽章は、「春の猟犬」を彷彿とさせる軽快なようで滞空時間の長い独特の節回しで、聴いた瞬間にリード作曲であることがバレバレという感じです。
 演奏するにはとっつきやすいですが、メリハリを効かせて仕上げるには大変な曲です。また、全員が吹きっぱなしなので、演奏するにはかなりの体力を要します。


フロリダ・フィル ホルン四重奏団の演奏(Klavier Records K 11111)
 おそらくこれ一枚しか出ていないです。皆さんパワフルですごいです。フロリダの空のような濃い水色のジャケットも印象的ですが、演奏もすばらしいですね。リードの曲の演奏はとかく単調になりがちですが、うまくまとめています。音色もリードの曲にピッタリです。
 


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