ゲルト・ザイフェルト ディスコグラフィー

 

 保有しているザイフェルトのCD(オーケストラ以外)です。ここに記載したものは、ザイフェルトが2ndを吹いているブランデンブルグ協奏曲以外のすべてだと思います(廃盤を含む)。ホルンアンサンブル以外は曲別に整理してみました。

 フィリップスのベルリンフィル八重奏団のシリーズはなかなかCD化が進みませんね。フィリップスさんよろしくお願いします。


ソロ  デュエット  ホルンアンサンブル  その他室内楽

 ザイフェルトのソロを堪能したい方に

 ブラームス:ホルン三重奏曲(GRAMMOPHON 437 131-2)

  保有しているザイフェルト関連のCDの中で最も気に入っている1枚です。ザイフェルトの音の伸び、音色などどれをとっても文句なしです。ピアノのエッシェンバッハ、ヴァイオリンのドロルツの音の張りもすばらしく、3人とも一歩も譲らない絶妙のバランス感が実に見事です。

 モーツァルト:ホルン協奏曲(全4曲)(GRAMMOPHON 419 057-2)

  ザイフェルトの素朴な感じの音色が、独特の世界を創り上げています。どこまでも高貴で優雅な演奏です。オケでリヒャルトやワーグナーを演奏しているときとはまるで別人のようなザイフェルトを垣間見ることができます。

 モーツァルト:ホルン五重奏曲(GRAMMOPHON 437 137-2)(Nimbus Records NI 5487)

  グラモフォンは70年代、ニンバスはつい最近の録音です。グラモフォンの録音は類を見ない美しい演奏を聴くことができますが、ニンバスの方は、普通の演奏になっています。個人的にはCDになっていない昔のフィリップスの演奏が好きでした(ただ、フィリップスの録音では途中の繰り返しをしていないのが残念ですが)。

 ベートーヴェン:ホルンソナタ(GRAMMOPHON 439 852-2)

  録音レベルが若干小さいような気がします。でもいい演奏です。モーツァルトのホルン協奏曲の演奏と同様素朴さがまず印象に残ります。この曲は結構技術的に難しい箇所もあるのですが、難なくクリアしています。2つのホルンと弦楽四重奏のための六重奏曲ほか一連のベートーヴェン作品集に収録されています。

 リヒャルト・シュトラウス:ホルン協奏曲第1番(CBS/SONY CSCR 8212)

  テンポはかなり速めです。若干さらっとしすぎているところもありますが、よくまとまったノリの良い演奏という印象です。カップリングのアルプス交響曲は、大変気合の入った演奏です。
 

 美しいデュエットを聴きたい方に

 ベートーヴェン:2つのホルンと弦楽四重奏のための六重奏曲(PCD 4050)(GRAMMOPHON 439 852-2)

  この曲をご存知ない方は、ぜひ1度聴いてください。私はホルンソナタよりもこの曲の方が好きです。フィリップスのCDはベートーヴェンの七重奏曲と、グラモフォンのCDは他のベートーヴェンのアンサンブル曲がカップリングになっています。どちらもおすすめの演奏ですが、個人的には音につやがあるフィリップスの方をよく聴いています。一連のベートーヴェン作品集に収録されています。

 モーツァルト:音楽の冗談(GRAMMOPHON 400 065-2)

  昔フィリップスから出ていたLPは普通のテンポでしたが、このCDは世界最速と思われるほど速い演奏です(特に第1楽章がすごい)。第4楽章のリップトリルもばっちりです。

 J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲第1番(GRAMMOPHON 415 374-2)

  ホルンの録音レベルをどう間違ったのか、耳を凝らさなければホルンが聞えません。やたらオーボエのレベルが大きいのが気になります。でもザイフェルトの演奏なので、ファンとしてははずせない1枚です。

 モーツァルト:ディベルティメント第10番, 第11番(PHILIPS PHCP-20473)

  なつかしのフィリップスのベルリンフィル八重奏団シリーズのうちの1枚です。2000年にやっとCD化されました(帯にも「初CD化」と申し訳なさそうに書かれています)。第10番は弦楽器とホルン2本、第11番は弦楽器とホルン2本にオーボエが加わったアンサンブルです。2ndは当然クリアーが吹いてますが、日本語の表記は「クライアー」となってます。たまに「クリエール」なんてのもあるし、本当のドイツ語の発音はどれに近いのでしょうか?

 モーツァルト:ディベルティメント第15番(PHILIPS PHCP-20273)

  こちらもなつかしのフィリップスのベルリンフィル八重奏団シリーズのうちの1枚です。弦楽器とホルン2本のアンサンブルです。ザイフェルトのHigh Fをいやというほど聴くことができます。フィリップスのこのシリーズは「もう1人のティル」、モーツァルトのホルン五重奏、音楽の冗談、ディベルティメント第17番、シューベルトの八重奏曲など、CD化されていないものが多く残念です。
 

 ホルンアンサンブルを聴きたい方に

 ベルリンフィルホルンカルテット(King Record KICC 39)

 1992年の東京公演の時の録音です。ヒンデミット、ボザをはじめ、いろいろな曲が入っています。これだけの内容の曲を、1回の演奏会で全部吹ききってしまうところは、まさにザイフェルトならではと言えます。

 バイロイト音楽祭の8ホルン奏者によるワーグナー・ファンタジー(Crown Record PAL-1053)

  一時期廃盤になってましたが、最近別の会社から廉価で再発売されました。ザイフェルトの高音とそれを支える中低音奏者のパワーには圧倒されます。ベルリンフィルのクリアーの編曲の素晴らしさも印象に残る1枚です。

 バイロイト音楽祭の8ホルン奏者によるドイツ愛唱曲集(Crown Record PAL-1051)

  テノール、バリトン、パーカッションが入る曲も多く収録されています。歌が入っている曲でも、伴奏のホルンはかなり大変なことをやっています。CD全体の構成としては、酒場で仲間内が集まってビールを片手にアンサンブルをしているといった具合で、気楽に楽しめる内容となっています。

 バイロイト音楽祭の8ホルン奏者による狩の音楽(ACANTA 43 469)

  「ドイツ愛唱曲集」と半分くらいダブって収録されています。同様にテノール、バリトン、パーカッションが入る曲も多く収録されています。表題のとおり狩の音楽中心です。最後に入っている狩人の合唱では、間奏のホルンが圧巻です。

 ロッシーニ:ファンファーレ「狩の集い」(Polydor POCG-3980)

  廉価版になって購入しやすくなりました。「ベルリンフィルの名手たち」シリーズのうちに1枚。4パートを8本で吹いてます。往年のベルリンフィルサウンド、ダイナミックレンジが広くアンサンブルも完璧です。必聴の1枚。

 シューマン:コンチェルトシュテュック(EMI TOCE-7570)(KOCH 311021)

 他の管楽器とともに楽しみたい方に

 木管五重奏曲集(GRAMMOPHON 469 582-2)

 やっとCDになりました。ダンツィの変ロ長調の五重奏、ライヒャのハ長調の五重奏、シュターミッツの四重奏が入っています。
フルートはゴールウェイ、オーボエはコッホ、クラリネットはライスター、ファゴットはピースクの豪華版です。ザイフェルト以外の皆さんも絶頂期(録音は1971年)で、相変わらず一部の隙もない演奏ですが、この上なく豊かな響き。これを聴かずに木五を語るなかれという演奏です。

 シューベルト:八重奏曲(Nimbus Records NI 5577)

 1998年の録音です。クラリネットがブランドホファーなのがザイフェルトとは異質ですが、ザイフェルトもさすがに年を感じさせており、ちょっともたついたりというところが気になる演奏です(と言っても私にはこんな上手には到底できませんが)。

 モーツァルト:ピアノ五重奏曲(DENON 33CO-2247)

 1981年の昭和女子大人見記念講堂でのライブ録音です。

 ベートーヴェン:ピアノ五重奏曲(DENON 33CO-2247)(GRAMMOPHON 439 852-2)

 DENONのCDは、1981年の石橋メモリアルホールでのライブ録音です。モーツァルトのピアノ五重奏曲とのカップリングです。GRAMMOPHONのCDは、一連のベートーヴェン作品集に収録されています。

 ベートーヴェン:七重奏曲(PHILIPS PCD-4050)(GRAMMOPHON 439 852-2)(Nimbus Records NI 5461)

 フィリップスの録音は「2つのホルンと弦楽四重奏のための六重奏曲」とのカップリングです。グラモフォンの録音は一連のベートーヴェン作品集に収録されています。ニンバスの録音はヒンデミットの八重奏曲とのカップリングです。

 ベートーヴェン:管楽八重奏曲(GRAMMOPHON 439 852-2)

  一連のベートーヴェン作品集に収録されています。

 モーツァルト:セレナーデ第11番、第12番(ORFEO 35CD-10083)

  必聴の1枚です。ザイフェルトのソロも素晴らしいですが、クラリネットのライスターのトリルの速さも感動的です。

 モーツァルト:ディベルティメント集(ORFEO 32CD-10109, 32CD-10120)

  6つの管楽器のためのディベルティメント、8,10の管楽器のためのディベルティメントが収録されています。

 モーツァルト:セレナーデ第10番「グラン・パルティータ」(Polydor POCG-9675, POCG-9675)

  前者はベーム指揮の70年の録音、後者は指揮者なしの80年の録音です。曲自体1stホルンが目立つところがほとんどないので、ザイフェルトの音に気を取られず純粋に室内楽が楽しめます。ベーム指揮の方が各人の個性が前面に出ており、指揮者なしの方がまとまりがよく聞こえますが、その分おとなしい感じです。LP時代は、ベーム指揮の方がノリが良く、それでいてLPの特性から豊かで伸びのある響きになっていて好きだったのですが、CD化されたら豊かさが消えトゲのある感じになってしまいました。

 モーツァルト:協奏交響曲変ホ長調 K.297b(Polydor POCG-2333)

  オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴットの4人のソリストが活躍する協奏曲です(本当はモーツァルトの作品じゃないという話もありますが)。このCDはオーボエがシュタインス、クラリネットがカール・ライスター、ファゴットがピースクという、なんとも贅沢な顔ぶれです。

 ブルッフ:七重奏曲(Polydor POCG-3979)

  廉価版になって購入しやすくなりました。ホルンに速いスケールが何度も出てきますが、やはりばっちりですね。

 ヒンデミット:八重奏曲(Nimbus Records NI 5461)

 ベートーヴェンの七重奏曲とのカップリングで95年の録音です。最近腕が衰えたとの評判もありますが、伸びのある音は健在です。


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