ヤモリにつて    (中島 節) 
                         -2016. 8. 1-


 ヤモリという小動物を見たことがありますか? ヤモリと混同しやすいのにカナヘビがいます。昼間、庭、畑、野原などで よく見かるのはカナヘビです。これと違ってヤモリは灰色、あるいは灰褐色をした12センチ前後の夜行性食性動物で、 本によると、繁殖形態は卵生で5〜9月にかけ、1〜3回に分け1度に2個ずつ卵を産み、1.5〜2ケ月で孵化するとの こと。またヤモリの漢字表記は 守宮であることを知り驚きましたが、「家を守る」の意味です から家守と表記されることもある。

 ところで我が家では二十数年前から、7月頃になると(今年は6月30日)、玄関ドア脇のガラス戸にヤモリが姿を見せ 始める。なぜか1尾(雌雄不明)で、つがいで来ることはない。最初の2,3日は、ガラスの上に小さな蛾、昆虫がたく さんいたが、最近、これらを見かけることはほとんどなくなってきた。でもヤモリは、身動ぎせずジーと獲物の飛来を待 っている。また時には、お気の毒に、尾の先端約3センチほど喪失した姿で。それから「日本国語大辞典」などには、 「驚くほど弱い声でキーッと鳴いて逃げる」と説明されているが、未だかつてその鳴き声を聞いたことはない。

 我が家の玄関消灯時間は9時35分。どうやら一匹の獲物も飛来しない時もありそうだ。しかし毎晩、1,2分の余裕を与え、 心を鬼にして「ごめんね」と言いながらスイッチを切る。この後、ヤモリはどうするのだろう? 幸いにも、道路を挟んだ 向き合いは空き家だが、暗くなると、自動的に玄関先の外灯が点灯する。確かめたことはないが、我が家からここに引っ越 して行くのか、それとも玄関先の草花、木々の根元あたりで、早々と眠りにつくのか?

   それから、なぜかヤモリが姿を見せない夜もあります。 最近では21日と23日ですが、どうも気温と関係がありそう です? 夜間の気温は不明ですが、21日土浦の最高気温は23度、23日は26度と低めでした。また26日(最高気温 25度)夜は早々と、どこへ行ったか姿が見当たりませんでした。そしてそれ以降は全く玄関先にやって来ませんから、 繁殖期にでも入ったのかなと嬉しいような寂しいような複雑な昨今です。

 皆さん、暇つぶしに、身近な昆虫、小動物、あるいは草花、植木を観察してみてはいかがですか。


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