秋の花…三題 (沼田 吉治)
-2017.10.12-
秋の気配が濃厚になってきました。年々秋の訪れに侘しさを感じるようになってきたのは私だけでしょうか。60年前に白亜の教室で
相まみえた我が顔を見ればまさに晩秋そのもの、薄い白髪と皺、老斑、昔の面影を探すことはもはや不可能になりつつあります。
さて老いの愚痴はこの辺にして、秋を彩る私の好きな花の写真をお届けいたします。
シュウカイドウ(秋海棠)
ベゴニアの仲間で、hardy begoniaという英名の通り、頑丈(hardy)なことから毎年庭のあちこちに顔を出します。楚々と咲く淡いピンクの
花は、俳人や茶人に愛されてきました。
雌雄異株で開いて上に咲いているのが雄花、垂れ下がって閉じている下の花が雌花です。
ホトトギス(杜鵑草)
ユリ科の多年草で、鳥のほととぎす(不如帰)の胸部の模様に似ていることからの命名です。野趣に富んだ姿は、庭を引き締めてくれます。
シュウメイギク(秋明菊)
菊の名前が付いていてもアネモネの仲間です。中国からの帰化植物ですが、貴船菊、秋牡丹、秋芍薬、高麗菊など別名がたくさんあるように、
日本の気候風土に合い野生化しつつあります。
間もなく冬を迎える秋に咲く花は、春ほどの華やかさ賑やかさはありませんが、それだけに控えめで奥行き深い魅力があるような気がします。
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