2007年9月 〜2年目の『ハムレット』公演〜

報復の鎖を断ち切るのは、赦しの心―  
   
    

2NK Project ©2007
横浜・山手ゲーテ座提携公演より


  
  
 
    
   
Photo by Tomoyuki Koja
2NK Project
©2007
東京・シアターカイ提携公演より


横浜・山手ゲーテ座公演、東京・シアターカイ公演をご観劇下さいまして、どうもありがとうございました。

<東京>シアターカイ提携公演
劇場:  両国 シアターX [カイ]

墨田区両国2-10-14 両国シティコア内  
TEL 03-5624-1181 FAX 03-5624-1155
http://www.theaterx.jp

1年目の「ハムレット」ステージド・リーディングを経て、
2年目の「ハムレット」本公演へ―
『ハムレット』の深いテーマ、そしてイマジネーションに富んだ
シェイクスピアのセリフを追求するため、
2NKプロジェクトは
2年がかりで『ハムレット』の世界に取り組んできました。
2006年にシアターカイにておこなった、
台本を手に動きを抑制して演じる
『ハムレット』ステージド・リーディングを経て、
2年目の2007年秋、『ハムレット』本公演を迎えました。

2NKプロジェクトは
『二人のいとこの貴公子』
"The Two Noble Kinsmen"
『じゃじゃ馬馴らし』
"The Taming of the Shrew"
(『じゃじゃ馬馴らしが馴らされて』"The Tamer Tamed"
との日本初同時上演
、そして『ハムレット』
"Hamlet"(ステージド・リーディング)のシェイクスピア
3作品をシアターカイの舞台にて上演しました。




<横浜>山手ゲーテ座提携公演
劇場: 横浜 山手ゲーテ座(岩崎ミュージアム内)

横浜市中区山手254  
TEL 045-623-2111/FAX 045-623-2257
http://www.iwasaki.ac.jp/museum

日本で初めて「ハムレット」が通しで演じられた
横浜ゲーテ座ゆかりの劇場で再び―
1870年、日本初の本格的西洋式劇場「ゲーテ座」は
横浜居留地の外国人たちの発案によって設立され、
1875年に日本で初めてシェイクスピアの
『ヘンリー四世 第一部』が演じられました。
1885年に建てられた二代目ゲーテ座では
1891年に外国人劇団(アメリカのミルン一座)によって
『ハムレット』を始めとするシェイクスピア劇が
日本で初めて、ほぼ完全に通しで上演されました。
日本のシェイクスピア演劇の先駆者である坪内逍遥も
ミルン一座の公演について、「外国人俳優による
シェイクスピアの舞台を初めて観た」と記しています。  
  
 日本のシェイクスピア演劇史上、重要な意味を持つ
横浜ゲーテ座の跡地に建てられた山手ゲーテ座にて、
2NKプロジェクトは2003年にシェイクスピア最後の戯曲
『二人のいとこの貴公子(
The Two Noble Kinsmen)』を
日本で初めてオリジナル邦訳にて上演しました。
そして2007年、2NKプロジェクトは再び山手ゲーテ座にて
この劇場に最もゆかりのあるシェイクスピア劇のひとつ
―『ハムレット』を上演しました。

 

〜*〜*〜*〜

王子は報復を誓った―
報復は新たなる報復を、憎しみは新たなる憎しみを生み、
愛する者たちの人生を狂わせて、その国を滅亡へと導いていく・・・
報復の鎖を断つために、王子が選んだ結末とは―

          
Photo by Takao Ogata
2NK Project©2007

報復の鎖と赦しの心―復讐するものが、される者に・・・
  2NKプロジェクト版『ハムレット』では、「報復の鎖」と「赦しの心」をテーマに、
父のために報復を誓う三人の息子たち―ハムレット、レアティーズ、フォーティンブラスを
二人の俳優が演じ繋いでいきます。
前半のハムレットを演じた俳優が後半でレアティーズを演じ、
前半のレアティーズを演じた俳優が後半のハムレットを、
そしてフォーティンブラスを演じます。


唯一の舞台装置に「鏡」 を用い、前半の最後にハムレットが報復を誓って鏡に向かう時、父親をハムレットに殺されて報復を誓うレアティーズが登場、鏡を挟んでハムレットと対峙します。そして、鏡を挟んで二人の俳優の位置が入れ替わり、前半のハムレットを演じた俳優は後半のレアティーズに、前半のレアティーズを演じた俳優は後半のハムレットになります。
つまり、報復を誓ってハムレットが鏡に短刀を突き立てる時、鏡の中からハムレットに向かって短刀を突き立てているのはレアティーズの姿であり、鏡に短刀を突き立てるレアティーズに向かって鏡の中から短刀を突き立てるのはハムレットの姿―すなわち、自らが突き立てた報復の刃が己の身に返ってくることを象徴するのです。そしてまた、後半のハムレットが己自身とレアティーズの立場を重ね合わせ、レアティーズに赦しを請わねばならぬのだと語って鏡を見る時、そこに映っているのはまさに前半のレアティーズの姿なのです・・・。


Players

  山ア康一 ハムレット(前半)/レアティーズ(後半)
文学座研究所卒業。Studio Life 所属。僧ロレンスを演じた『ロミオとジュリエット』(2007年、紀伊國屋ホール)、ボトムを演じた『夏の夜の夢』(シアターサンモール)などのシェイクスピア作品のほか、『ドリアン・グレイの肖像』(紀伊國屋サザンシアター)、『トーマの心臓』(全国ツアー)などに出演。
 

 
大沢一起 レアティーズ(前半)/ハムレット(後半)/フォーティンブラス
2NKプロジェクト『二人のいとこの貴公子』(山手ゲーテ座公演)、『ハムレット』ステージド・リーディング(シアターカイ提携公演)に主演。蜷川カンパニー出身。映画の代表作は山田洋次監督の『学校II』(96年)など。松山バレエ団『ロミオとジュリエット』、『くるみ割り人形』などに出演中。J-beans所属。

 
    藤川一歩 クローディアス
劇団1980所属。劇団1980公演『ええじゃないか』(2006年、紀伊國屋サザンシアター)、『あゝ東京行進曲』(全国公演)、『少々乱暴』(紀伊國屋サザンシアター)ほか数多くの舞台に出演。  
 

葛城七穂  ガートルード
宝塚歌劇団雪組出身。現在、能/歌舞伎俳優やジャーナリストらと共に異色の顔合わせの演劇ユニットunit BAR-thを主宰。声優としても『ER 緊急救命室』(アビー・ロックハート)、『プリズン・ブレイク2』(パム)などで活躍中。

 
   内田慎二 ポローニアス/道化/オズリック
2NKプロジェクト/シアターカイ提携公演『二人のいとこの貴公子』、『じゃじゃ馬馴らし』 &『じゃじゃ馬馴らしが馴らされて』、『ハムレット』ステージド・リーディングに出演。劇団アルターエゴに所属し、『マクベス』で主役マクベスを演じたほか、夜想会『ジュリアス・シーザー』(紀伊國屋サザンシアター)などのシェイクスピア作品にも出演。

以倉里江子 オフィーリア
帝塚山学院(高校/大学)ダンス部時代にオーストラリNAISDA DANCE COLLEGE、NYブロードウェイダンスセンターにてレッスンを受ける。MUSICAL☆SHOW-COMPANYに所属、『愛が降る街』(文化庁芸術祭参加作品)などの舞台に立つ。退団後は舞台『阪神淡路大震災』(東京芸術劇場ほか全国ツアー)などに出演。J-beans所属。

 
 
   栗原康子 墓掘り/ヴォルテマンド/フランシスコ/劇中劇・王妃
2NKプロジェクト『ハムレット』ステージド・リーディング(シアターカイ)に出演。舞台やミュージカルに出演、ナレーターとしても活躍。ビオレ・ママの声などを演じている。リベルタ所属。

 丸山純路 ローゼンクランツ/亡霊/バナード/劇中劇・ルシアヌス
声優、ナレーターとして活躍。現在、『ベティ〜愛と裏切りの秘書室〜』(ウーゴ)などの人気海外ドラマで声を演じている。

 

 

太田永 ホレーシオ
劇団アルターエゴ所属。『血の婚礼』(六行会ホール)、『女の平和』(スペース107)などに出演。 

     グッティ植杉 ギルデンスターン/マーセーラス/劇中劇・国王/司祭/イギリス使者
アクターズスタジオ札幌本部校を卒業、舞台に立つ。現在J-beansに所属。 


    

          

 佐藤里恵 翻訳/演出  
英国バース大学翻訳学科の修士論文として、当時日本語未翻訳のシェイクスピア最後の戯曲(ジョン・フレッチャーと合作)『二人のいとこの貴公子』The Two Noble Kinsmen”を翻訳、英国のシェイクスピア演出家らが提唱する「シェイクスピアのブランク・ヴァース」の理論と出会う。続いてロンドン大学キングス・カレッジ&ロンドン・グローブ座の修士課程にてシェイクスピアを学び、キングス・カレッジではアーデン・シェイクスピア最新版『ハムレット』( 2006年出版)編集中のアン・トンプソン教授の指導を受けた。山手ゲーテ座とシアターカイにて『二人のいとこの貴公子』をオリジナル邦訳にて本邦初上演。引き続きシアターカイにて、シェイクスピア原作『じゃじゃ馬馴らし』”The Taming of the Shrew”とフレッチャー原作の続編『じゃじゃ馬馴らしが馴らされて』”The Tamer Tamed”をオリジナル邦訳にて日本で初めて同時上演した。

                               
    

 



Tuk-Pak(ツクパク) 音楽/効果
国立音楽大学打楽器専攻卒業者の仲間で結成されたパーカッショングループ。              
CD”Maple Leaf Rag”発売。 
http://www.kit.hi-ho.ne.jp/almo-inn/tuk-pak.html

  熊本比呂志(パーカッション)
大学在学中、「国立音楽大学NEW TIDE JAZZ ORCHESTRA」のパーカッショニストとして
山野楽器主催ヤマノビックバンドジャズコンテストなどに出場、2004年最優秀賞。
2005年日墺文化協会主催フレッシュコンサート奨励賞受賞。
日本の代表的な古楽グループ(ロバの音楽座)に賛助出演、
同グループの定期公演「ロバハウスライブ」に出演。
邦楽グループ「ポポラーレ雑楽団」において和・洋楽器グループコンテスト特別賞を受賞。
その他、ポップス、ロックやラテン、民族音楽などの分野においてジャンルを問わない活動を行っている。
三宅まどか(マリンバほか)
大学在学中に学内オーディションに合格、ソロ・室内楽定期演奏会に出演。
卒業時に武岡賞(器楽部門最高位)を受賞。
75回読売新人演奏会、打楽器協会新人演奏会に出演。
明治安田生命クオリティオブライフより奨学金授与。
パーカッショングループPHONIXメンバー。
数々のコンサートやCDレコーディングに参加。
精力的に演奏活動を行うほか、後進の指導にもあたっている。

山口真由子(ビブラフォンほか)
平成16年度国立音楽大学管・打楽器科成績優秀者による選抜演奏会出演。
第15回日本クラシック音楽コンクール全国大会で最高位に輝く。
国立音楽大学NEW TIDE JAZZ ORCHESTRAのヴィブラフォンソリストとして
山野楽器主催ヤマノビッグバンドジャズコンテスト全国大会に出場し、2003年度に優秀賞、
2004・2005年度に最優秀賞を受賞。
熱帯JAZZ楽団のリーダー・カルロス菅野氏らによる「CarlosKANNO Play Cal TJADER」レギュラーメンバー。
数々のライブやアーティストのCDレコーディングに参加。

照明/美術 増子顕一
制作 新木祐子
振り付け 内田慎二
武術指導 太田 永
舞台監督 翁長 諭
宣伝美術 奥田ひさみ
題字 佐藤秀華

 

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