禁煙セラピーの本ではじめに「タバコ会社のCMによって私たちは洗脳されている」といった表現をみたとき、なんだかオーバーだなと正直、そう思った。 でもそのような目でタバコの宣伝を見ると、決してオーバーではないことに気がついた。
タバコそのもののCMではないが、いかにもタバコ会社は優良企業といったCMがゴールデンタイムにも流れている。ホームドラマの中の喫煙シーンもそれとなくタイムリーに目に入ってくるようになっている。ニコチン依存になった人は、そんなシーンで喫煙をしたいと無意識に感じることも多いのではないだろうか。そして子供もああいった場面でタバコは吸われると刷り込まれる。 新製品のメンソール入りのタバコは女性や若者がターゲットとやらで、きれいな女性がタバコを吸っているポスターがそこら中にあふれ、それが女性の喫煙率を上げるのに貢献したそうだ。
タバコは同じ依存性のある薬物でも覚せい剤や大麻、ヘロイン、コカインなどとはあまりにイメージが違うのは、その歴史だけでなく、マスコミ、政府が、いまだにタバコは社会的に許されていて楽しむものというイメージを世間に広めているからといっても過言ではないだろう。
ところで、ネットで検索しているとき、面白い記事にあたった。 タイではTVに、時々口にぼかしが入っているシーンが時々あり異様だったというものだ。タイではTVの喫煙シーンでは、タバコ(つまり口)にぼかしが入っているらしい。
そこで調べるとタイは若年者の喫煙率が上がってきたことに、政府が危機感を感じ、タバコにはかなりの規制があるらしいということがわかった。TVの喫煙シーンのぼかしもそのせいなのだろうし、2002年11月8日より、タイ国内において、喫煙する場所を制限する省令が発布され、禁煙の場所で喫煙した場合は、最高で2,000バーツの罰金が科せられるので、外務省では海外安全HPで、旅行者に注意を促している。
アメリカのタバコ会社はアジアをターゲットにしているらしい。そのため大人の喫煙率が下がっても、青少年、特に若い女性の喫煙率があがっていることはタイも日本と同様のようだ。そのための対策が上記と考えると、日本政府の危機感のなさを感じるのは私だけだろうか。
参考資料
http://www.ipsnews.net/jp/10/20.html
http://www.ipsnews.net/jp/n08/23.html
http://www.pubanzen.mofa.go.jp/info/info4_S.asp?id=007