3学期は当たり前と言えば当たり前だが、成績もひどく下がった。夫も交えて、3人で話し合い、成績のことだけでなく、今度何かあったら、転校も視野に入れて、環境を変えなければならないという話にはなっていた。 しかし春休みは部活も熱心にやり、勉強も夫と約束した時間はしていた。相変わらず私には反抗的だったが、それほど大きなトラブルもなく過ぎていった。
不安いっぱいのまま、3年生になった。新学期が始まり1週間もたたないころ、帰宅すると学校から連絡があった。「タバコのことで、すぐ学校にきていただきたい。」話を聞くと、その日は、学校でそのA君ともう一人の友達がタバコを吸いたくて、「タバコ、吸いてぇー」とイライラしていたそうである。月曜日だったので、前日の日曜日、好きなだけ自由に吸ったあとでよけいそういうふうに感じたのではないかと思う。それをみた息子が、何かトラブルでもおこしたらまずいとでも思ったのだろう。(3学期後半はタバコ仲間がキレて学校でよく問題を起こしていた。)そのとき会ったサッカー部の後輩「タバコを買ってきてくれる?」と調子に乗って頼んでしまったらしい。その後輩も休み時間に気軽に学校を抜け出してタバコを買ってきてしまった。それをたまたま部活の顧問で、私がニコチン依存を報告した先生がみつけて下さり、後輩に尋問、その後、関わっていた3人を呼んで事情聴取。A君がタバコを所持し、2本がなくなっていて、タバコ仲間3人の親に連絡となったのだ。ただし、後輩に頼んだのは息子であるが、学校で吸ったのは息子ではないとも言われた。
しかし、そのときに呼ばれた私が、先生の前で息子に本当に吸っていないのか、いつから吸っていないのかを確認すると、4月に入ってからだという。それまでは、部活のある日は、朝だけ、ない日は朝と学校から帰るときに吸っていた、道で吸っていたのでA君たちにも内緒だった、でも、サッカーの試合が近いため、4月に入ってからは、我慢しているという。私には私に見つかったとき、つまり春休みよりかなり前から禁煙していて、それからずっと吸っていないと言っていたではないか。まさに怖い薬物依存の症状だ。薬物摂取に対して、平気でうそをつく、薬物を入手するには常識も何もなくなってしまうのだ。
学校側から、こうなったら、3人そろって病院にいくことを提案してきた。修学旅行もあるので、このままだと心配だ。旅行先でタバコなどでトラブルがあったら、現地まで引き取りにきてもらわなくてはならない。いくらこの生徒はタバコを吸っているとわかっていても、なかなかお子さんはニコチン依存ではないですかとはいいにくい、私のほうからニコチン依存の話をしてあったし、こういう事件があったあとなので、そのような提案もしやすいとのことだった。私も自分の息子だけのニコチン依存を治すことには限界を感じていた。3人で治るのならそれが一番だとも思った。そこで、またネットで禁煙外来を調べたが、子ども対象というのは少なく、関東地方ではゼロだった。病院ではなく、禁煙セラピーをしてくれるところにも電話をしたが、子供はやはり成功率が低いという。
ところが中部地方では、静岡しかも私の実家の近くにあることがわかった。その取り組みを書いてある 記事もネットでみつけた 何も静岡までとは思ったが、電話したところ、担当の先生と直接お話をすることができ、しかも時期的にもちょうどいいゴールデンウィークに入る金曜日に予約をすることができた。友人2人もつれてくることができれば、3人一緒の治療(お話)をしてださるということだった。事後承諾になってしまったが、当日、学校側に早退の許可を願い出ると快く承諾してくださった。友人二人も、うまく話せば治療というよりも旅行気分できてくれるのではないかという望みもあった。
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