6月末、部活のサッカーが終わってしまった。目標がなくなったことは心配だったが、なんとか夏休みも乗り切り、2学期になり、受験のシーズンとなった。息子も受験体制に入り、塾にも通いだし、塾の評価はとてもよかった。これでよい方向に向かって欲しいと思う親心とは裏腹に、事態はある日急激に悪化した。
息子がいつの間にか、携帯電話を持っていたのだ。夫の方針で中学時代には携帯電話を使わせないのが我が家の方針だった。それについて、息子と夫は衝突し、息子はまた家出してしまったのだ。もちろん家出先はA君のアパート。夫がまだ帰宅していないとき、一度荷物をとりに家に帰ってきた息子は私に言った。
「なぜ携帯電話を持ってちゃいけないんだ。塾なんて行きたくなかったけど、家にいるのがいやだったから行っただけだ。もうやめる。」と完全に心を閉ざしている。そして「タバコだってやめてないんだ。サッカーをやっていたときだけ、やめていただけ。部活が終わってからはずっと隠れて吸っていたんだ。」といい、これ見よがしに私の目の前でタバコを吸った。そして、お父さんが来るまでここにいなさいという私を振り切って、またA君のアパートに行ってしまった。
ちょうど定期考査の最中だった。息子は大事な中3の2学期の定期考査を受けずに、A君のアパートにこもっていた。私たち夫婦は学校とも相談し、警察にも介入してもらおうかと思っていた矢先、息子の慕っていたいとこから電話があり、電話が終わるや否や、こちらに飛んできてくれて、息子を連れ戻してくれた。
しかし、定期考査を受けなかった息子はもう受験をする気をなくしていた。中学を出たら就職すると言い張った。
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