|
Climb On。数ヶ月前から、会社の仲間と計画していた常念岳登山。2857mの本格的登山である。熱中症症状など、いくつか気になることがあって保留していたが、靴も買ったことだし、同行を決断。天候は微妙ではある物の、登頂日の夕方と、下山日の夕方に、少し、寒気による崩れがある程度。数日前に、Yuが登頂したこともあり、ルートの最新状況もばっちり。こー君に参加の意向を聞いたところ、思いのほか、『行きたい!』ということなので、同行させた。
|

|
|

|
7時に集合し、一ノ沢コースの出発点に、7:40到着。ここで登山届けを提出し、いよいよ
Climb On。最初は、森の中を抜けるルート。木漏れ日の中、気温も低く、順調な滑り出し。一ノ沢コースは、とにかく水量が豊富。沢で給水が可能なので、これほど暑い日でも、水をあまり必要としない。それでも、ナルゲンと、キャメルバックの水筒に、スポーツドリンク2L、プラティパスに3Lの水と、こー君と二人、5L
を担ぎ上げたが、正直、スポーツドリンク2L+水1Lで十分だった。森の中を抜けたり、沢沿いを歩いたりしながら、30分に一度程度、沢沿いの涼しいところで休憩を繰り返す。烏帽子沢などを抜ける。所々、水が流れているところもあって、登山靴じゃないと厳しい。胸突き八丁の手前は、例年よりも多いと言われる雪渓が広がっている。ここで休憩。すると、下山してきたおじさんが、『今から登るのか?この上に水場があるから、ここで全部、水は捨てていけよ!』と。『上の見晴らしは最高だから、早く行け!』と、叱咤激励をもらう。
|
|
いよいよ、胸突き八丁の登坂ルート。その名の通り、厳しい登り。運動不足の体には応える。途中の沢で、タオルを冷やしたら、首に巻いて再スタート。しかし、ここまで大人4人が、ふーふー、はーはー行ってるのに、こー君のペースの速いこと。荷物を軽量化してやってるとはいえ、普段活発に活動している子供には、勝てないか。胸突き八丁を抜けて、最終水場で、プラティパスに水を補給。ここからは、残り30分。一気に山頂を目指せるかと思ったけど、結構厳しい登りで、結局は、途中で休憩を挟んで再スタート。山頂付近で、会社の人とすれ違った。何でも5時から登山を始めて、山頂で折り返し、今から下山だとか。すげぇ。いよいよ山頂手前というところで、森林限界を超え、見晴らしが一気に広がる。松本平が一望できる。常念乗越についた瞬間、真っ正面に穂高と槍ヶ岳がくっきり。感無量である。今日は、常念岳に呼ばれたな。そう思った瞬間だった。
|

|
|

|
山小屋前のテーブルでランチ。母ちゃんお手製のおにぎりですが、二人で7個じゃ全然足りない。まあ、朝の6時に朝食を食べたっきり、途中、アメなどの栄養補給だけだもんな。しかし、この見晴らしの中で食う、にぎりめしは、最高にうまい。バーナーを出して、味噌汁も入れた。この後は、小屋にチェックイン。なんと、『本日は混雑が予想されますので、1畳2名でお願いします』との表示。噂には聞いていたけど、週末は、こうなっちゃうよね。とりあえず6畳間に、12名分のに寝袋がある部屋に通される。これで、12名入ると厳しいぞぉ。荷物を置いたら、テラスで休憩。あまり冷えていないビールをプシュ!と開けて、一杯。槍ヶ岳方面がくっきりしつつも、その向こうから、少し厚い雲がやってくる。こりゃ予報通り、夕立はきそうだ。天候が崩れる前に、近所の探索。コマクサなどの高山植物と共に、大キレット方面などを写真に納めつつ、常念山頂が見える位置まで、横通岳方向に、少し登る。この登り、明日の早朝に、ご来光目当てでアタックする予定だけど、ガレ場といい結構厳しい登りだ。ちょうど、これに合わせてぽつぽつと雨が来だしたので、小屋に退散。こー君は、小屋の中の探索に行った。
|
|
チェックインが早かったので、夕食は1番ノリの5時からコース。噂通りの定番メニュー。ハムと野菜の盛り合わせ?6名がけのテーブルに、5名で座ったので、残り1明晰が空いている。ここに、京都から来たという、かわいいお姉ちゃんが座ってくれたので、食事も楽しい。何でも、社会人サークルで、明日は、蝶ヶ岳に縦走して、そのまま下山。そして、京都まで帰るとか。ドライバーがかわいそう。(泣)最初のシフトで食事を終えたので、その後が暇。幸い、会社の仲間がトランプを持ってきてくれていたので、こー君と二人遊んでくれて、助かりました。一方、別のメンバーが、高山病でかなり厳しそう。ここ常念小屋には、夏の間だけ、信大医学部の診療所がオープン。幸いにも、ここで点滴などを施してもらい、かなり体調も改善したよう。なんでも、OBや現役の有志で診療所を開設しているそうで、基本ボランティア。毎日、誰かが交代で登ってくるらしい。うーん、山好きじゃないとやれないよねぇ。そんな話をした。明日のアタックが早いので、8時過ぎに就寝。結局、6畳間に10名詰め込まれたので、足は当たるわ、左右は狭いわで、熟睡はできず、3時過ぎに目覚ましで目が覚める。あらかじめ用意してあったサブザック(というか、ウエストポーチ)を持って、雨具の上を羽織り、ヘッドライトをセットして準備完了。
|

|
|

|
さて、いよいよ、山頂へアタックだ。小屋を出ると、星が綺麗に見えているので、天候は大丈夫だろう。寝起きと、気温が低い上に、この高所。歩き始めは、動悸が激しい。少し軽い頭痛も来て、高山病の始まりか?昨日確認した山頂へのルートも、夜道ではほとんど見えず、手探り状態での登山は続く。そんな中でも、こー君はルートを全く気にせずに、直登コースで山頂を目指してる。子供って元気だよなぁ。たまに、ガレ場に足を取られて、ガラガラって音がしたら、『ラーク』なんて言ってる。下の人も、自分も危ないので、コースに戻れっての。とにかくこの登りが厳しくて、ここだけで、40分程度かかった。さて、日の出の時間は、4:45頃。山頂まで行けるか?このあたりで、ようやく身体がなれてきて、頭痛と、鼓膜の軽い痛みは引いてきた。すでに空は明るくなって、雲海に沈む松本盆地の向こう側にある水平線の色が変わり始めた。急げ、日の出まで時間がないぞ。
|
|
ちょうど山頂に到着すると同時に、雲海の向こうから、太陽が顔を出した。水平線を一気にオレンジ色に変え、それと同時に、槍ヶ岳・穂高方面を、朝焼けに染める。背筋が冷たくなる感触を覚える。しばらくは、呆然と景色を見ていたけど、あ、いけね、朝焼けの槍ヶ岳は、このときしか撮れないじゃん。慌ててシャッターを切る。もっといいカメラが、そろそろ欲しいと思う瞬間。北アルプスの山々はもちろんのこと、富士山、赤岳、御岳、黒姫など並み居る山々が見える。すげぇよぉぉぉぉ。この後、風がどんどん強くなってくるので、離れがたい思いを断ち切って下山を始める。すでに明るくなって、来るときに見えなかった登山道がはっきり。こんなにも、道標があったんだ。下山途中で、昨晩夕食で一緒になったお姉ちゃんと遭遇。『これから行ってきます。』とのことで、蝶が岳の下り、きつそうでしたが頑張ってねとすれ違う。
|

|
|

|
小屋に戻ったのは、6時ちょうどぐらい。山小屋の朝は早くて、皆さん旅立たれたので、ほとんど、もぬけの殻。僕たちは、麓に降りれば、自宅まではすぐなのと、夕立に遭わなければよい。なので、自炊場を借りて、ゆっくり朝食の準備。コンロでお湯を沸かして、味噌汁やコーヒーを入れる。うめえ。風が少しあるけど、天候はよく、コーヒーがうまい!わざわざ、ドリップパックのコーヒーを持ってきたかいがあった。
|
|
食事を済ませたら、少し我慢して、トイレへ。あまり綺麗じゃないんだよね。まあ、仕方がないけれど。後は、荷物をまとめて出発。ちょうど8:00に小屋前を出る。下りはペースよく、水場など数カ所で休憩を適時取りながら、ハイペースで下山。こー君のペースがこれまた早い。安物の、母ちゃんのお下がりである、ホー○ンスの靴なのに、岩の頭をうまくとらえて、さくさくと降りていく。休憩ポイントでは、みんな遅いなぁと言って、わざわざ来た道を折り返し、登って様子を見に行く始末。標高が下がるのと、日が昇るので、ダブルで気温は上がるけれども、下りだけに、それほど汗もかかず、ナルゲンにつめた、1Lの水で十分な感じ。そして無事に、11:50頃に、一ノ沢登山口に到着。ばんざーい。無事に下山できてこその登山なので、こー君共々、無事に下山できて何より。そのまま車に乗って、近くの温泉で、2日分の汗を流してすっきり。はぁ、気持ちよすぎ。足の疲れも幾分引いた。
最後は、みんなでそば屋さんにいって、いつもの『中盛りざるとろ』でおなかを満たした。
|

|
|

|
ずっと見上げていた山に登った後、翌朝の出勤時。常念小屋から山頂までの標高差が、今までよりも大きく見えると共に、あそこにいたんだと思うと、今までとは違った見え方ができるのでした。もっとも、ハイペースで下りた代償として、激しい筋肉痛が、太ももに発生し、階段の上り下りが、ままならない状態になったのですが・・・。
次は、燕だ。
|
|

|
|

|
|

|
|

|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|