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●キットの表面を触ってみると、ちょっと”ツルツル”というか”ヌルヌル”していると思います。
これは、原型を雄とした場合、雌の型を作った上でそこに樹脂を流しこんで複製品を作る際に、型を
傷めない様に、複製品を型から外し易くする為に型に塗布される「離型剤」という物が、この複製品
にも付着している為です。
これを洗浄して除去しないと、接着や塗装が出来ません。
※樹脂と接着剤・塗膜の間に、この離型剤が挟まれている状態になり、その為、接着したパーツや塗
膜が取れたり剥がれたりしてしまいます。
ですので、先ずはこの「離型剤」を洗浄して除去します。

●風呂場、又はキッチンなどで容器にキットを入れます。
下記の洗浄剤を使用する場合、アルカリ性である為、ステンレスやアルミの物よりもプラスチック製の
物をおすすめします。

●ジョンソンの「激泡キッチンクリーナー」を使用します。
以前、"fg"というフィギュアコミュニティサイトで紹介されていた方法です。
※ネットで、”激泡キッチンクリーナー、離型剤”と検索すると、もっと詳しく知る事ができると思います。
これは近所のスーパーで購入した物で、価格も\300円ちょっとでした。

●先ず、スプレー缶の”使用上の注意”等をよく読んで下さい。また、換気扇を回して下さい。
※吸っても体にいいことなど無いですし、臭いもけっこうキツイです…。
これを図の様に、キットが隠れる程(結構多めに)吹付けます。自分にかかってしまわない様に注意して
吹付けて下さい。
吹付け終わったら、だいたい30分程放置します。

●次に、お湯をキットが浸る程度まで注ぎ(洗浄剤は捨てない)、更に30分程放置します。
※スプレーした時に、液がキットのディテール等全体に行き届いてない恐れもあるので。また、熱を加え
て洗浄剤の反応を少しでもよくする意味もあります。
お湯は50℃くらいがちょうど良いかと思います。

●漬け終わったら、お湯を捨て、きれいな水やぬるま湯で洗浄剤を洗い落とします。
最後に、使い捨ての歯ブラシなどに石鹸を少しつけ、キットの奥まった個所を簡単に洗っておきます。
※腕の付け根などの接着面はきちんと洗っておきます。また、銃などの細かい個所はこの時に破損し易
いので、気を付けて下さい。
きれいにすすぎ終わったら、布等で簡単に拭き、乾燥させます。


●キットには複製時の、雌型をサンドイッチした際の合わせ目に樹脂が少し流れ込んで、画像のような成型
線があります。これらを綺麗に整形していきます。

●キットをよく眺めていると、細かいですが、結構あります。

●これらを整形する際、キットが小さすぎて僕は焦点が合わないので(苦笑)、画像の様なヘッドルーペ
をかけて作業します。最寄のホームセンターではあまり扱ってなかったので、ネットショップで倍率 3.0の
物を購入しました。

●整形する際に、個人的に”これだけは”という物を用意しました。
割り箸はコンビニでカップ麺を購入するとついてきます(笑
爪楊枝もコンビニで購入しました。
瞬間接着剤はパーツの接着でも使用します。コンビニで購入しました(”ゼリー状瞬着”がおススメです)。
ナイフですが、キットが小さいので、細かい作業の可能な物を使用して下さい。
※画像のナイフはNTカッターの製品であるデザインナイフです。個人的に、このメーカーのデザインナイフ
は先端が欠け難いのでおススメです。

●表面を綺麗にする為に、上記のような物もあった方が作業し易いと思います。
キットの様な樹脂を研磨する際に出る粉塵は体によくありません。ですので、これらの飛散を防ぐ”水”を
使って作業のできる”耐水ペーパー”や”スポンジ研磨材”をおすすめします。
※紙やすりの様な、水を使って作業しない場合は、必ず”防塵マスク”や”防護メガネ”を使用して下さい。

●これら研磨材を細かい個所に使用する場合は、図の様に、小さく裁断した物を爪楊枝先端に瞬間接着剤
で固定しておくと便利かと思います。

●研磨に使う際の”水”をティッシュにたっぷり浸して、作業台に用意しておきます。

●ナイフやカッターを使った事が無い方は、割り箸を使って、削る練習をしておいて下さい。
基本的には、自分とは逆方向へ刃を滑らせて削ります。
自分方向へ刃を向けて作業すると、力の加減を誤って手が滑った際に大怪我をします。
また、刃先が欠けて飛び散った際に目に入ってくる事もありますので、防護メガネ等の着用
をおすすめします。
こんな事で失明してしまったら、洒落になりませんので。
※デザインナイフは非常に切れ易いので、慎重に作業を行ってください。

●また、割り箸を使って、ナイフでの”かんな削り”も練習しておくとよいでしょう。
対象に向かって(だいたい)垂直に刃を当て、あまり力を入れずにそのまま横に滑らせて削っていく
イメージです。
キットの樹脂は割り箸よりも柔らかいので、割り箸の角にあたるところを探し、その角をなだらかにし
ていくイメージで練習を重ねると、キットの整形時にやり易くなるとかと思います。

●デザインナイフで、成型線をかんな削りしているところです。
対象に刃がだいたい垂直になるようにあてがい、決して刃を対象に押し付けるようなことはせずに、
矢印方向へ”滑らせる”イメージで移動させます。
この時、細かい樹脂のクズが出ますので、吸い込まないように花粉予防マスク程度で構わないので
着用しましょう。
※研磨材での作業よりはクズが大きいので、花粉症対策程度のマスクでも構わないだろう、という
意味です。

●奥まった個所でナイフの刃先が届き辛いような場合は、爪楊枝につけたペーパーで作業します。
ペーパーは小さく乾き易いので、こまめにティッシュの水をつけましょう。

●脚のような曲面の仕上げは、水をつけたスポンジ研磨材の方がやり易いです。

●だいたい成型線が消えたところ。

●図の様な、四角注状の物は、雌型に樹脂を注ぎ込む時の湯口等です。

●これらも綺麗に整形していきます。

●だいたい綺麗になったところ。

●図の様なパーツの接着個所にも成型痕がありますので、整形していきます。

●アレクサンドラ/左腕パーツ_接着面の矢印の突起は、ボディ側の接着面穴へ差し込む為の物ですが、
接着位置を合わせ辛い場合は削除してしまって下さい。

●図はアレクサンドラの左腕パーツの手首付近ですが、ここも成型痕があるので、ボディパーツと調整
しながら整形していきます。

●デザインナイフで図の様な作業をする場合、刃の先端が欠け易かったりするので気を付けて下さい。

●画像は、あるとより作業し易い物です。※瞬間接着剤は大きさ比較の為の物です。
真ん中の物は、”パワーグリップ、彫刻刀”で、
一番下は、”精密ヤスリ、半丸”でそれぞれネット検索してください。


●図の様な個所で、ナイフより作業し易かったりします。


●パーツ同士の接着面を何度もハメたりして調整しながら整形していきますが、どうしても図
のような隙間ができてしまう事はありますので、
接着面がぴったし綺麗にいくまで、無理して整形することはありません。
削り過ぎて、パーツを接着した際に「なんか腕が妙に短いな…」などといった事が無いように(苦笑

●図のように、隙間ができました。
これらを綺麗に埋める場合は”エポキシパテ”という粘土状樹脂や”タミヤパテ”を使用するのが一般
的だとは思うのですが、毒性がありますので、ネットでよく調べた上での使用をおすすめします。
※今回は割愛しますが、いずれ、アップするかも知れません…すみません。

●接着は、瞬間接着剤で行います。個人的には、できれば”ゼリー状瞬間接着剤”をおすすめします。
割り箸袋に図の様に出して、爪楊枝先端に付けて作業します。
※塗装を施す場合は、パーツ同士の接着は後回しにした方が塗装はやり易いです。

●パーツの接着面に、爪楊枝先端に付けた瞬間接着剤を付け、パーツを合わせていきます。
※あまりたくさん付け過ぎるとパーツを合わせた時にはみ出して汚くなるので、一か所につき2〜3
点ほど爪楊枝先端をあてれば良いと思います。
また、ゼリー状瞬間接着剤は硬化まで若干時間に余裕があるので、位置調整もし易いと思います。
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■下記、「アレクサンドラ」と「ニコライ」の組み立てが終わった状態です。
※塗装サンプル用なので、明るいグレーの塗装用下地を塗ってあります。
かなり整形してあるので、各々、まるまる1日〜1日半ほど作業に費やしています。
また、右腕手首は塗装後に整形するので、この状態ではまだ隙間が残っています。

●アレクサンドラの塗装サンプル画像については、以前ツイッターにアップした下記を参照下さい。


●ニコライの塗装サンプル画像については、以前ツイッターにアップした下記を参照下さい。



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